クリーンルームは、塵や埃が部屋に堆積しないよう、部屋の作りにも
注意を払います。
・部屋の構造は、塵や埃が溜まりにくく、また、清掃が簡易にできる構造
・部屋の仕上げ材は、塵や埃を発しないもの、塵や埃が吸着しにくいもの
しかし、せっかく気を配って材料を選定しても納まりもきちんと考えて
造り上げなければ、意味がなくなってしまいます。
今回は、巾木の納まり の注意点です。
クリーンルームの巾木は、塵や埃がたまりにくいように、壁と床の取り合いに
R形状の巾木を取り付ける場合があります。
目的は、 「入隅を無くすこと」 にあります。
ここで1枚の写真を・・・
既製品のR形状の巾木を用いて入隅をなくしています。
が、・・・よく見るとR巾木の上部に入り隅が出来ています。
床に落ちた塵や埃はたまりにくいですが、巾木と壁の
取り合い部分には、新たに塵や埃が溜まりやすくなっています。
これではせっかく取り付けたR巾木の効果が半減してしまいます。
壁面からまっすぐR形状に繋がるよう、巾木を取り付けしなければ
なりませんね。
また、R形状の巾木を使用した時の注意点ですが、あとから設置する
備品の足との位置関係を考慮しなければなりません。
備品の足が巾木のRに掛かり、備品の背中が壁に密着しない場合があります。
机や棚は壁に密着させたいものです。隙間を開けることで、また埃だまりと
なってしまいます。
R巾木の曲げの大きさと備品の足の位置関係にも十分に注意を払いましょう。
T.F
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