ページ

2022年12月28日水曜日

防煙壁の仕上

 建築基準法施行令第126条2で、防火区画の防煙壁は「不燃材料で造り、又は覆われたもの」となっていますが、壁紙塗料は不燃材料の認定が必要でしょうか?



近畿建築行政会議建築構造部会・建築設備部会から発行されている

「近畿建築行政会議建築基準法共通取扱い集」に下図が載っています。



コンクリートやALCなどの不燃材料の上に貼った壁紙や塗料に

不燃性能は問わないとのことです。


sakamoto

2022年12月27日火曜日

防火壁

 建物を耐火建築物や準耐火建築物にする必要があるのは、防火地域や準防火地域などの

場所による場合か、特殊建築物の内で建物用途による場合ですよね。



工場などで、どちらにも当てはまらない場合でも任意の準耐火として、ロ準耐-2に

していることが多いです。

大規模建築物の場合、上記を適用しないと防火壁が必要になります。

下の写真の鉄骨の部分が防火壁です。意匠的に生かせれば良いのですが、

工場などで1000m2毎に区切るのは現実的ではありませんね。



防火壁を必要としない要件として4つあるのですが、耐火建築物又は準耐火建築物に

することで、防火壁が不要となります。

詳しくは建築申請memoの「大規模建築物の防火壁等」に書かれています。


sakamoto

2022年12月26日月曜日

特殊建築物の内装

 特殊建築物等の内装ですが、建築基準法施行令第128条の5第1項一号イでは居室について「難燃材料」となっており、かっこ書きで「三階以上の階に居室を有する建築物の当該各用途に供する居室の天井の室内に面する部分にあつては、準不燃材料」となっています。




上記の法文を読めばわかりやすいのですが、建築申請memoなどの要約した資料を見ると、

1,2階も含めて準不燃材料とする必要があるのか、3階以上に限って準不燃材料で良いのか

わかりににく、インターネットで調べると間違って書いているサイトも多いですね。。。



愛知県建築局建築指導課建築指導グループに確認したところ、「1,2階含めた当該各用途に

供する居室を準不燃にする必要があります」とのことです。


sakamoto

2022年12月23日金曜日

Bluebeam スキャンしたデータで重ね図を作成

意匠図構造図の重ね図を作って、不整合がないか?
の確認をしたりすると思うのですが、
設計図に手書きでマークしたものを重ねたいなぁ
って思ったことありませんか?

今回は、
意匠図(紙の図面)に手書きで色をつけてスキャンしたものと構造図を
Bluebeamで重ねて
スラブレベルが合っているか確認してみたので
ご紹介します。


重ね図の作成方法はこちらを参照下さい ↓↓

Bluebeam 複数の重ね図作成のとき



スキャンした意匠図 ↓↓




「ドキュメント」>「オーバーレイページ」を開いて
カラーを選択し、
それぞれの設定を下図のようにします。







重ね合わせた結果です ↓↓






見た目、結構わかりやすいです。
(ただ、結構頑張りましたが、どうしても通り芯が若干ずれてしまいました‥
 が、これでも問題なく確認できるので今回はこれでOKとします‥)




ちなみに、スキャンしたPDFは
「点の位置合わせ」ができるように
マークアップツールで線を書きました。

マークアップで書いた線は「フラット化」しないと点の位置合わせのときにスナップが効かなかったので、同じ状況になった場合は
「フラット化」してみて下さい。






















スナップについてはこちらを参照下さい↓↓






また、やっぱ青じゃなくて水色が良かったな~
ってときは、

「ドキュメント」>「色の処理」で色も変えられます。






















下図はArchiCADで重ねた場合 ↓↓

ハッチが若干見づらいですが、
位置合わせはBluebeamより簡単かも‥
って感じです。









もし機会があれば試してみてください。





y-ito







2022年12月22日木曜日

ArchiCAD(IJCAD) dwgのブロックを一括非表示

 ArchiCADのワークシートに外部図面を配置でdwgを貼った後に
レイヤーオフすることがあると思うのですが
例えば、平詳のdwgを貼ったが、
平詳の中に鉄骨も書かれている、とか
結構あるかと思います。




で、鉄骨は非表示の方がいいなと思って
いざオフしようとすると
何のレイヤーだろう‥ってなって





dwgを開いて確認することがあると思います。

で、そのときに、
非表示にしたいと思っていたものが
ブロックだったとき、

ブロックの画層を確認してオフしても非表示にはなりません。





そこで、私はブロックを開いて
1つずつレイヤーを確認して、
ArchiCADでオフしていく‥
ってのをやっていたのですが、、









もしブロックを丸ごと非表示にしたい場合は、
1つずつレイヤーをオフしなくてもできるんです。



ブロックの画層をフリーズにする






これで手間なく非表示にできました!
これを保存して、ArchiCADに取り込めば、レイヤーを1つずつオフする手間も
省けます。
(※ブロックの画層は他のものと分けているというのが前提です。同じにしていると、オフしたくないものもオフされてしまうので…)








機会があったら試してみてください。





y-ito


2022年12月21日水曜日

ArchiCAD 属性マネージャーで断面形状や複合構造を追加するときの注意点

 属性マネージャーを使って断面形状や複合構造を追加したりするときの
注意点です。


属性データ(材質とか塗つぶしとか)の中に(1)がついているものが
やたら多いなってときは、
やっているかもです。。



「属性マネージャー」で断面形状を2つ追加しよう!
ってなって



「OK」をクリックすると




「6の変更」って‥
いや、2個しか変更してないけど‥
ま、ひとまずいいかと思って
「適用して閉じる」すると




後で(1)のものが追加されてしまっていることに気づいたりします‥




というのも、

「追加」で「すべての関連した属性を含む」にチェックを入れておくと、
同じ名前の属性がすでにある場合に、
名前に(1)が付いたものが追加されてしまうんですね。


「追加」「インデックス」「名前」の違いはこちらを参照ください。
→→  Help Center 




ということで、
属性の追加はしなくてよい場合は、
「全ての関連した属性を含む」のチェックを外した方が良いです。




チェックを外した状態で追加すると
「2の変更」になりました!







これで(1)が増えなくてすみます。。






y-ito









2022年12月20日火曜日

ArchiCAD 使用しているレイヤーセットを確認する

なんかレイヤーセットたくさんあるな‥
このレイヤーセットって使っているのかな‥
消しちゃってもいいかな‥
って思うことないですか?





「レイヤー」に関しては、使用しているものを削除しようとすると
エラーメッセージが出るので、
削除してよいかダメか判断できます。




が、「レイヤーセット」に関しては
エラーメッセージは出ません。
これは、「属性マネージャー」でやっても同じです。





そんなときにいいなと思ったのは
「プロジェクトインデックス」の「ビューリスト」です。







ビューリストの一覧が表示されて
ビューに使用しているレイヤーセットも確認できます。





要素の一覧表にある「項目を結合」はないので、
同じものをまとめることはできないですが





↓  or  ↑   を設定して並び替えることはできます。











あくまでビューで使用しているものの一覧なので、
作業用とかで実際に使っていたり、消してよいか迷う場合は
確認してくださいね。





y-ito

2022年12月19日月曜日

ArchiCAD 表現の上書きで傾斜梁に色を付ける

 勾配の確認をしているときに、

傾斜のある梁が付いたらわかりやすいな~と思って




「表現の上書き」を設定しようと思ったのですが
「角度」「傾斜」と検索しても1個しかヒットしません‥




で、そんなときは、
「オプション」 >「 プロパティマネージャー」
でプロパティを追加するとよいです!

新規作成でプロパティ名をつけて
データタイプ:角度
デフォルト値:数式
で、パラメータとプロパティをクリック





「角度」と検索し、
「梁傾斜角度」を追加します。




「OK」を選択





「使用可能な分類」も忘れずに設定









「表現の上書き」に戻ると
プロパティがちゃんと追加されています。





↓こんな感じで設定して





「表現の上書きセット」も設定すれば






こんな感じで色が付きます!






機会があれば試してみてください。







y-ito