高力ボルト締付状況を確認する時にナット回転法による検査を行う場合、1次締め、
マーキング、本締めを行ったあとナットのマーキングの回転量の範囲で合否確認をします。
(ナットのマーキングが(120±30°)を逸脱する場合及び供回り、軸廻りがある場合は不合格)
回転量(角度)を計測するためには分度器が必要ですが、現場では分度器を使用する機会が少ないのであまり持ち歩きたくありません。そこで長さを計測することで、回転角度を確認する方法を考えてみました。
まず、マーキングの行い方として、下図の様にナットの角の部分を使ってマーキングを行います。
上図の様にマーキングを行い、120°回転させたあと、120°きちんと回転しているならば、基準のマーキング位置とナットの角があうと共に(aの位置)、ナットのマーキング位置は基準のマーキング位置から2角移動した位置にきます(bの位置)。
そうでない場合(120°に対してズレが発生している場合)は、下図の様にマーキングの位置からナットの一辺の長さの半分内にaのナット角が納まっていると合格(すなわち120°±30°)となります。
この方法を利用すれば長さ確認で合否判定を行うことが可能です。
H,K
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