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2024年1月31日水曜日

屋外避難階段の開放性

 

散歩をして気になったので写真を撮りました。

下の写真はとある場所の階段です。

 







ルーバーピッチがあんまりないので法規を調べてみました。

 “”屋外階段の取り扱い“”の中に

屋外階段とは、次の各号に該当する「外気に有効に開放されている部分」を

有する階段をいう。

(2) 開放部の高さが、1.1m 以上かつ、天井高さの1/2以上であるもの。

・・・とあります。


格子(ルーバー)等で覆う場合も、外気に開放されている部分の

見付面積の、1/2以上確保する必要があるとの事です。

 

1/2もないような気がする・・・

何かあった時の為のルールなので1/2確保できていればいいなぁっと

 思った1日でした。


T.A

〔参考資料〕法第35 条、令第123 条第2項、建築物の防火避難規定の解説(屋外階段と屋外避難階段の取扱い)

2024年1月30日火曜日

寒冷地仕様の注意点-凍上抑制層

 

寒冷地仕様の経験があまりないせいか “”凍結抑制層“”なるものがあったので

調べてみました!

寒冷地にかかわっている人は当然知っているとなるのでしょうが・・・

 

要は、対策を怠ると土や土の間隙水が凍ることにより体積が増し融解時に減少することで

盛土の崩壊地盤の隆起などの不具合を起こすそうです。

 

国交省の資料に“”構内舗装・排水設計基準及び参考資料“”なるものがあり

対策が書いてあります。計算式などかいてあるので気になる人は見てみてください。

又、基礎については

“”平成12年5月23日建設省告示第1347号建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件“”にも記載があります。

四 根入れの深さは、基礎の底部を雨水等の影響を受けるおそれのない密実で良好な地

盤に達したものとした場合を除き、十二センチメートル以上とし、かつ、凍結深度よ

り深いものとすることその他凍上を防止するための有効な措置を講ずること。

 

寒冷地で他にも気を付けるべき特徴はありますが

今回の物件では、犬走り部分が該当しており下図のように、

先端基礎深さを凍結深さより下げスラブが破損しない様に対応しました。







T.A

2024年1月29日月曜日

動画にコメント書き込み

 

プレゼン資料や説明資料などで動画を作成使用することがあります。

いつも静止画(キャプチャ)を撮りパワーポイントで作成

説明していたのですが・・・

時間軸を行ったり来たりして資料作成だけで

結構手間がかかるんですよね。

 

TVYouTubeなどみたいにテロップを使って

説明資料などを作成すると手早くできるかなと思いやってみました。

今回、使ったのは、“” Adobe Premiere Rush “”でやってみました!

※動画の拡張子は“”.mp4“”

 

動画を開くとこんな感じ




 



コメント入れたい箇所で右上の『グラフィックの追加』左の『タイトル』






好きなのを選んで“”ダブルクリック“”したら文字入れ・色などを設定

下部バーを伸縮させて表示時間を調整しあとは共有から出力して完了!









気が付いてことをその都度、コメントを入れるだけで結果的に一つの資料になります。

この程度の手間だけでチェックバック出来るなら簡単だなぁと思いました。

機会がありましたら試してみてください。

 

T.A

2024年1月26日金曜日

鉄之助 スタラップかぶりの寸法を指定する方法

梁平面図の躯体にスタラップかぶりの寸法を指定する方法になります。

梁部材の「躯体別設定」を選択→「かぶり設定」を選択、→「個別設定」を選択。

各梁の中央に上下左右のかぶりの値が表示されます。

デフォルト値はリストの計算値で指定されている値が設定されています。

①「カブリ」からセットする寸法を選択

②変更するかぶりの位置にチェック

③変更する躯体上をクリック又はドラッグで囲んで選択

※鉄筋計算後に本指定を行うと鉄筋は削除されるため、再度鉄筋計算が必要になります。


TT

2024年1月25日木曜日

pyRevit 特定の要素のみ選択

pyRevitのPick機能の紹介です。機能としては3つになります。


Pick:指定したカテゴリのみを選択

Pickを選択後任意のカテゴリを指定。(今回はドア)

矩形選択でドアのみ選択されます。

Pick Detail Elements:ビュー固有の要素のみを選択

Pick Detail Elementsを選択後、矩形選択でビュー固有の要素のみが選択されます。

Pick Model Elements:3Dモデルのみを選択

Pick Model Elementsを選択後、矩形選択で3Dモデルのみが選択されます。

TT


2024年1月24日水曜日

Revit ファミリパラメータ自動チェック

数値パラメータと組み合わせ、自動で「はい/いいえ」のチェックを切り替える方法になります。サンプル建築ファミリの上に隔て板を作成したので、幅が1000より大きい時に表示(チェック)されるように設定してみます。

➀ファミリタイプからパラメータを追加

作成タブ→ファミリタイプを選択します。

「新しいパラメータ」を選択→名前を付ける(隔て板)→パラメータタイプを「はい/いいえ」選択→OKで閉じる。チェックボックスの付いたパラメータが追加されます。

②式を入力

隔て板パラメータの式に「幅 > 1000」と入力。

これは幅パラメータの数値が1000より大きい時にチェックをオンにするという意味になります。


※隔て板の幅を設定する長さパラメータの値に応じてチェックのオンオフをする式

幅が1000の時に隔て板オンなら「幅=1000mm」

幅が1000より大きい時に隔て板オンなら「幅>1000mm」

幅が1000より小さい時に隔て板オンなら「幅<1000mm」

幅が1000以上の時に隔て板オンなら「not(幅<1000mm)」

幅が1000以下の時に隔て板オンなら「not(幅>1000mm)」

参照したパラメータに合わせて単位は自動で入力される(mm)


③チェックボックスのオンオフにより表示を切り替える要素の設定

モデルの隔て板を選択→表示設定の関連付けボタン→隔て板を選択→OK

隔て板とチェックボックスと幅との関係が関連付きました。


④挙動確認

ビューコントロールバー→プレビュー表示

ファミリタイプを開いて幅の値を1001に変えて、隔て板の表示を確認。


TT

2024年1月23日火曜日

Revit RUGテンプレート

RUGのテンプレート内に4つのTipsがあり、知っていると作図時に便利な内容です。

Tips1 部屋タグの文字を小さくするには?

Tips2 斜めの壁を作成するには?

Tips3 この便器がほしい!~2Dだって立派な部品

Tips4 RC階段の手摺


RUGテンプレートの場所は以下になります。


※確認できたのはRevit2019で、Revit2021や22のTemplates内では確認できませんでした


TT

2024年1月22日月曜日

Revit ショートカットキーの書き出しと読み込み

表示からユーザーインターフェース内のキーボードショートカットを選択し、自身が割り当てたショートカットキーデータを書き出します。(xml形式)


書き出した拡張子をバージョンが異なるRevitで上記と同じ手順でキーボードショートカットから読み込む。

読み込み時に下図が表示されるので、任意で選択後、割り当てられたショートカットキーを使用することができます。

例として、下図Revit2021のショーカットを書き出し、Revit2022で読み込みを選択するとプロパティが変更されているのがわかる。


作成したショートカットキーデータをバージョンごとに割り当て直す必要がなくなり、共有することもできるため、おすすめです。

TT

2024年1月19日金曜日

Revit_ガラス屋根にスイープを配置

Revitでは屋根の表現としてガラス屋根と標準屋根の2つがあります。

ガラス屋根ではマリオンをつかって折板屋根などの仕上の形状を詳細に表現する事が可能です。


ただ樋や鼻隠しといったスイープを配置するのに、屋根のエッジにカーソルを近づけても配置が出来ません。

↑本来なら屋根のエッジにカーソルを近づけるとエッジが青くなり、スイープが配置できます。


そんな時はタイプを一度ガラス屋根から標準屋根のタイプに変更します。

そして変更した標準屋根のエッジを選択して樋を配置します。
↑標準屋根では屋根のエッジにカーソルを近づけるとエッジが青くなります。

↑青くなったエッジを選択するとスイープが配置できました。



スイープが配置出来たらタイプを元のガラス屋根のタイプに戻して完了です。

↑ガラス屋根にもスイープが表現できました。スイープを選択してプロパティの[拘束]のオフセット値を変更する事で細かな位置は調整可能です。


1点注意点としてはガラス屋根のグリッドラインやセグメント位置の調整はタイプを変更すると初期化されてしまうため、それらの調整の前にスイープの配置を行う必要があります。



試してみてください。


Y.N

2024年1月18日木曜日

Revit_カーテンウォールやガラス屋根を使ったサイレンサーの表現

 ある物件で屋上の梁上や外壁面にサイレンサーがありました。


サイレンサーと聞いて騒音対策の装置であることは分かりましたが具体的にどのような設備なのか検討が付かなかったのでまずは簡単に調べてみました。


仕組みとしては音の共鳴減少などを利用して吸音したり、いくつかの仕切りを設けて仕切り部分に音をぶつけることで吸音したりしているようです。

そして空気の通り道を作っていることで空気の流出入を妨げないなどの効果を持つ設備とわかりました。


確かにバイクのマフラーや送風機の吸排気口にもいくつかの仕切りがあったりするのを思い出しました。


また調べていくと最近では工事現場の防音壁のトップにサイレンサーを用いて防音壁の高さを押さえつつ、騒音対策をしているような事例もあるとわかりました。



さて今回は図面から箱形のものが並んでいて外壁面や屋上の梁上にある状態でした。

↓屋上の梁上のサイレンサー(上が平面、下が断面)



そこで屋上のサイレンサーはガラス屋根、外壁面のサイレンサーはカーテンウォールで表現してみました。

一つ一つの箱形状のものをマリオンで作り、一つ一つのセグメントの位置を調整する事で図面の位置に箱形状のものが配置できるようにしています。



 ↑ガラス屋根で表現した屋上の梁上のサイレンサー


↑セグメントの調整

↑カーテンウォールで表現したサイレンサー

今回はサイレンサーでしたが今回のように同一形状のものが配列になっているものを表現する際、カーテンウォールはとても便利で活用の幅が広いなと感じます。


Y.N

2024年1月17日水曜日

Revit_ファミリを立面で回転する②

前回に引き続きファミリを立面で回転させる方法のご紹介です。


前回ファミリを勾配面をホストにして配置する方法と作業面を描画して配置する方法の2つをご紹介しました。


ただ検討段階では勾配が変わったり、配置する面の形状が変わったりすることもあり、その度にホスト面の修正や作業面を再設定し直すのは手間が掛かると感じます。


そこでパラメータでファミリの回転のふるまいを調整できるような方法がないか調べて、ファミリを作ってみたのでご紹介です。


工程1:まず回転させたいファミリ(以下元ファミリ)を作ります。

この時、「作業面ベース」のチェックをオンに、「常に垂直」のチェックをオフにします。



工程2:次にファミリの新規作成を開いて元ファミリをロードします。(これで作られたファミリを以下ファミリ①と呼びます。)

この時元ファミリの参照面レベルビューで見えていた形が立面ビューで見えるようにして立面ビュー上で「作業面に配置」します。
また「作業面ベース」のチェックをオンに、「常に垂直」のチェックをオフにしておきます。




工程3:そしたらまた新たにファミリの新規作成を開いてファミリ①をロードします。

今度はファミリ①で参照面ビューで見えていた形が立面ビューで見えるようにして立面ビュー上で「作業面に配置」します。

その立面ビュー上で縦軸と横軸に回転の原点となる点を拘束して角度のパラメータを設定します。


回転軸のあるファミリが完成しました。


今回は回転軸が1つのファミリでしたが、与えたい回転軸の数だけ工程3と同じ作業(ファミリ新規作成→立面ビューに配置→角度パラメータを設定)を繰り返すことで回転軸の数を増やすことも可能です。

ファミリの作成にあたり下記URLのサイトがとても参考になりました。作成方法が詳細に解説されています。





また押出のフォーム単体やそれらを重ねただけの比較的単純な形状であれば上記の作成方法のようにファミリのネストを繰り返すことなく立面ビューのみでフォームを作成する事で1つのファミリで完結が可能でした。


この際、参照面は回転できないためフォームを拘束するのは参照線とすることに注意が必要です。



勾配面をホストにする方法、回転軸を持ったファミリとする方法などなど目的や状況に合わせて使い分けられるようにしたいですね。


Y.N




2024年1月16日火曜日

Revit_ファミリを立面で回転する①

一般モデルファミリは配置している平面ビューで回転ツールを使って回転が可能です。



一方立面・断面ビューでは回転ツールを使って回転しようとするとエラーが出たりするなど回転不可能でした。


↑Autodeskのサイト(https://www.autodesk.co.jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/kA93g00000002ML.html)でも解説がありました。



ただどうやっても回転させることは不可能なのか、調べてみました。

結果立面で回転させて配置する方法としては3つありました。



まずは勾配面をホストにして配置させる方法です。

床などでホストになる勾配の面を作ってその面に「面に配置」でファミリを置きます。


ホストにしている面の勾配が変わると一緒に追従して動きます。

ただホストの面と同一勾配しか不可能で、かつホストにしたい面が変わるなどした場合は再配置する必要があります。



もう一つの方法は作業面を描画して配置する方法です。

任意の勾配の参照面を立面もしくは断面ビューで描画します。

そして「作業面に配置」から描いた作業面を選択して配置します。


床をホストにしていないため配置する床などの勾配面の勾配に依らず任意の勾配で配置が可能です。
ただ勾配が変わった場合は再度参照面を描き直して、再度作業面として設定し直す必要があります。



どちらの方法もファミリを回転させるためにファミリを配置する面自体を回転させる方法でした。

注意点としてはファミリの編集画面で「作業面ベース」のチェック欄がオンになっていることが重要です。





最後もう一つの方法はファミリ自体に回転のパラメータを設定する方法です。
こちらは次回ご紹介します。


Y.N