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2013年10月21日月曜日

鉄骨階段裏の仕上げ

鉄骨階段の裏にボードを張るべきか鉄骨面を表しにすべきか・・
と、迷ったことがあるかと思います。

階段裏に天井を張る場合はどのような時かを考えてみると
・階段がメインの動線になっていて、仕上げにも配慮している。
・階段を通行する際に出る足音(特にヒールのある靴など)に配慮している。
ということが考えられます。

では、逆に張らない場合を考えてみると、
・階段が裏方の人しか通らない。
・避難階段で、避難時しか通らない。
・仕上げをあえて施さず、鉄骨を見せている。
といったことが考えられます。

鉄骨階段の裏側は、薄板を曲げて加工しているため、天井を張らずに表しとしても
おかしくはありません。
鉄骨階段裏にボードを張る場合は、下地用のピースを付ける必要があります。


しかも鉄骨階段は、通常、鉄骨建方と同時期に取り付けていくために、階段室
としての仕様を早急に決めなければなりません。

建物を造り出してからも、玄関ホールやロビーなど建物の顔になる部分に
コストを掛け、裏方はコストを押さえるという考えがあり、途中で変更になる
こともしばしば。

とある病院で、当初は地下2階から地上12階までつながる階段裏に岩面吸音板
張りとあったのですが、プランから考えて、避難の用途のみしか使われない
階段であったため、鉄骨階段露出の提案をしたのですが、スタッフが通行する
かもしれないということで、天井有りという方向で進んだのですが、途中で
避難時の通行のみとなり、天井はなしで良いとなりました。
しかし、階段は既に取付済・・・
しっかりと下地用のピースがついています。
こんな感じで・・・

施工期間の長い建物ほど、建物の運用計画がまとまるまでに時間がかかりますが、
階段の運用と仕様は早期にきちんと決めれば、階段裏の天井が無くとも、露出でも
見栄えの良い階段になります。

また、足音を押さえるということでは、階段にタイルカーペットを張ることも
対処法の1つです。
                                               T.F

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