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2013年6月28日金曜日

メンテ歩廊は有効成形鋼板が良い!

建物の屋上や設備ヤードにあるメンテナンス歩廊は、
・下部に配管を通して配管のメンテナンスを目視できるようにする。
・建物の建築面積に含まれないよう開口率が大きく取る。
などから、エキスパンドメタルを使う場合が多いです。



 しかし、エキスパンドメタルの場合は、
・固定するためにアングル等のフレームが必要
・エキスパンドメタル単体では強度がないため、450mm間隔程度で
 根太が必要
・耐候性を持たせるために溶融亜鉛メッキとすることが多く、メッキを
 かける際に歪まないよう注意をしなければならない。
・メッキ後は溶接ができず、ボルトで固定する必要がある。
などなど、注意しなければならないことが沢山あります。

もう少し簡素化できないものか?

できます!
エキスパンドメタルに取って代わる材料が、有効成形鋼板です。
各メーカーからは、ファインフロアーパワーフロアワイドネオ
といった製品名で出ており、材質は、高耐食溶融メッキ鋼板を使っています。



(日鐵住金 ファインフロアーカタログより抜粋)

亜鉛を主成分に、アルミニウム、マグネシウムからなる合金メッキを施し、
優れた耐食性を持つメッキ鋼板です。
形状は、幅200~250mm、長さは5~6m程度まで可能です。
根太間隔が、荷重150kg/㎡で1800mm程度であり、
根太上に専用の金具で止めるだけで固定ができ、下地材が少なくて
済みます。

エキスパンドメタルではこの上にアングルなどで組んだフレームを載せることに
なりますので、下地材の少なさは一目瞭然。

意匠的にも悪くなく、コストの削減にもつながります。  

                                           TF
 
 

2013年6月27日木曜日

ArchiCAD 基礎配筋の検討モデルを作成 4日目


前回までに作成した配筋検討モデルは、本当に納まっているのでしょうか?

BE-Bidgeコンバーター」があれば干渉チェックができますよ!

干渉していれば、鉄筋を動かして再チェック。

干渉がなくなれば安心して現場を進められますね。

 

MEP Modelerでも干渉チェックできますが、こちらの干渉チェック
 
は「MEP Modeler」で描いたものでないと干渉検出されません。

MEP Modeler」をお持ちの方は、前回までにパイプツールで描いたものを
 
MEP Modeler」で描く必要があります。

この場合、名前を付けてオブジェクトにするのは基本的にはSTPのみに
 
なりますよ。

オブジェクト同士は干渉検出されませんので。。。

「パイプツール」は垂直に立ち上げられませんが、MEP Modeler」は垂直に

描けるので、オブジェクトにしなくてもアンカーが描けます。
 

折角作成したモデルなので鉄筋屋さんに見て貰いましょう!

2D図面ですね。

ArchiCADで作成した平面や立面をAutoCAD等に貼り付けて2D図面を
 
作成します。


構造設計者への質疑は3Dの方が解りやすいですね。

3DPDFにしてしまいましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに保存方法はこちらをご覧ください!!
2
19日のシェルパブログ
ArchiCAD PDF出力のポテンシャル!
に載ってます!!
→→→http://sherpa-net.blogspot.jp/2013/02/archicadpdf_19.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さらにAcrobatがあればコメントを入れられます!!

(残念ながらreaderではダメなんです)



コメントは[注釈][注釈ツール][引き出し線ツール]で入りますよ。

コメントを入れたビューは[ビューの作成]で登録できます。

登録したビューを確認してもらえば合意が早くなりそうですね!




4回に分けて描きましたがどうだったでしょうか?

1か所描くとコピーして使える部分のあるので、思ったより時間が掛からず
 
BIMモデル・2D図面・3DPDF質疑が作成できますので
 
やってみて下さいね!

 

sakamoto

2013年6月26日水曜日

ArchiCAD 基礎配筋の検討モデルを作成 3日目


前回に引き続き、作成した部材で配筋していきましょう!

平面でSTPを選択して[F5]キーを押すと、STPのみがパースで表示
 
されますので、[ナビゲーター]の[平行投影]を右クリックして、
 
3D投影の設定]を選択します。




[パースの設定]が開いてしまった時は、下記のボタンを選択して
 
[平行投影の設定]にしましょうね。



[投影タイプ]を[側面図]、[方位]を[90°]に設定して[OK]を

選択すると、STPを真上から見た状態になりました!

 
 
STPを選択して[ファイル]-[ライブラリとオブジェクト]-[選択
 
内容に名前を付けて保存]-[オブジェクト]、名前を付けて保存すると
 
STPが埋め込みオブジェクトになります。
 

 

オブジェクトツールを開くとSTPオブジェクトができています。



配置すると立ってますね!!!





同じ要領でアンカーやフックの付いた柱主筋や梁主筋も作成できますよね?
 
平面で配置して断面で高さを揃えれば、できたーーー!


最初に入力した躯体は、配置して高さを揃える時に必要になるのでした。

あと、便利なのがこれ!

パースで選択して[編集]-[選択内容を平面に反映]

これで上下にいくら重なっていても好きなものが編集できますよ!

 
で、できたモデルはどうしましょ?

次回は活用方法をやりますね!

 

sakamoto

 





2013年6月25日火曜日

ArchiCAD 基礎配筋の検討モデルを作成 2日目 

 
前回の鉄筋の設定に引き続き、今回は各部材を作成しています。
先ずはHOOPを作成します。
[線ツール]で鉄筋中心の補助線を描きますよ。
中心線なので、躯体線から計画かぶり厚さ+鉄筋の最大外径の半分ですね。
右上に日本線は。。。折り曲げ部分です。
余長も「公共建築工事標準仕様書」載っていますので、
 
正確に作成していきましょう!


 

では、[パイプツール]を開いて前回登録した鉄筋設定を開き、
 
補助線をなぞっていきます。
簡単に描けますね!!
 
折り曲げ部分の予長さを調整しますので、[グループの一時解除]を
 
選択してストレッチします。
 
 


 

 
HOOPは完了です!!!
 
では、STPは???
簡単です。HOOPと同じ要領で平面に作成したSTPを立てれば良いんです!
ここで気を付けなくてはならないのは、梁の主筋レベルです。
通常は、建物の長辺方向に掛かる大梁を最初に組み立てますよね?
次に建物の短辺方向の大梁、そしてその上に小梁を掛けていきます。
つまり、小梁のSTPでかぶり厚さを取って、小梁の主筋の最大外径分
 
下がったレベルが短辺大梁主筋の上端、短辺大梁主筋の最大外径分下がった
 
レベルが長辺方向の大梁主筋の上端レベルになるのです。
がっ、構造設計者に確認して下さいね!
平面的に作成したSTPができました。
 
では、次回はSTPを立てて配筋していきましょう!

 
sakamoto

2013年6月24日月曜日

ArchiCAD 基礎配筋の検討モデルを作成 1日目 


躯体図を作成する前に配筋検討を行っていますか?
鉄筋が納まっていないと、躯体形状を変える必要がありますからね。
今回は4回に分けて基礎配筋の検討モデルを作成してみましょう!
VIPserviceでダウンロードできるアドオンツールの中のパイプツール
 
を使用して作成していきます。
こんな感じです。
納まり検討に影響しない基礎のはかま筋やSTPの腹筋・巾止め筋等は
 
省略しています。
見難くなったら本末転倒ですからね。
 
アドオンツールをインストールすると[デザイン]-[デザイン補助]の
 
中に[パイプ設定]ができます。
 
先ずは躯体を作成しましょう!
柱ツール・梁ツール・スラブツールでサクサクと。
ここでは材質を[ゾーン-0にして後々描いた鉄筋が見えるように
 
設定します。
 

 
次に鉄筋の設定をパイプツールで行います。
[パイプ設定]を開き[円形断面]を選択、直径は鉄筋の最大外径
 
入力しましょう!
D13の場合は14mmですね。「建築工事監理指針」に載っています。
曲げの半径は「公共建築工事標準仕様書」に載っていますね。
ただ、パイプ設定はパイプの中心の半径標準仕様書は内法の
 
直径ですので気を付けましょう。
D13の場合は内法が3dなので、13×3÷2=19.5mmが内法の半径です。
最大外径の半径で7mmを足して26.5mmで入力しましょう。
[材質設定]部材によって分けた方が見やすいですね!
次に[詳細設定]を選択します。
 
 
 



 
[詳細設定]のダイアログではレイヤーを指定します。
レイヤーも部材によって分けておいた方が後々レイヤーのON/OFF
 
楽ですよ。

 

 
[パイプ設定]のダイアログに戻って設定を保存します。
 
 
[現在の設定をリストに保存]すると作図の時にサクサクと行けます!
 
 


では、次回は部材を作成して行きましょう!!


sakamoto