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2022年9月5日月曜日

駐車場車路スロープの緩勾配

 自走式立体駐車場のスロープの勾配に関して1/6という数値は覚えていたのですが、勾配の基準や緩勾配の取り方についてなんとなくあやふやだったので調べてみました。

まずは国土交通省の『駐車場設計・施工指針』というのがありましたので調べてみました。

その中に 2.4.5車路の勾配

『車路の縦断勾配は 12%以下とすることが望ましいが、普通乗用車以下の車両を対象とする場合で、やむを得ない場合は 17%まで増すことができるものとする。なお、縦断勾配の変化する箇所では、必要に応じ勾配のすり付けを行うものとする。 』

勾配に関しては12%を推奨17%まで増すことができるとありました。ここで17%が1/6勾配ですね(ちなみに12%が1/8勾配)。緩和勾配に関しては特に数値の規定は無いようで、各自治体の条例による部分のようです。

次に東京都の条例を調べてみました。

『総合駐車対策マニュアル』というのが出てきました。その中で、『駐車施設整備計画編』

に記載がありましたが、国土交通省の『駐車場設計・施工指針』と同じ文面でした。

更に東京都では、『建築物における物流効率化の手引き』があり、その中では、勾配は

本勾配は1/6以下で1/8を推奨、緩勾配は1/12以下、長さ4.9m(小型トラック軸距離

3.8m+オーバーハング1m)とありました。緩和勾配は本勾配の1/2とするのが良いようです。


大阪市の条例では、『建築物における駐車施設の附置等に関する 条例の取扱について(手引書)』によると本勾配は17%以下、緩和勾配は10%以下となっていました。


更に探していると、パーキングシステムを扱っているIHI運搬機械株式会社さんの駐車場関連資料

では、勾配は1/6以下、緩和勾配は1/12以下、長さは3.5mとありました。

まとめると、本勾配は17%(1/6)以下、緩和勾配はその1/2で8%(1/12)以下、緩勾配

の長さは駐車場に出入りする車両により、乗用車だけなら3.5m、搬入車両も通行するなら

4.9m以上が推奨されるという事のようです。

T.F




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