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2013年11月29日金曜日

ArchiCAD カーテンウォールツール 一覧表機能を使って数量を出す(手摺り)


カーテンウォールツールを使って作成した手摺りの一覧表機能を使って数量を拾ってみましょう。



カーテンウォールツールで作成した手摺りを用意します。
今回のサンプルは支柱のピッチを1mとし、手摺り高さを天端高さで1mの手摺りとします。



まずは各部材にIDを与えます。
部材にIDを与える為にカーテンウォールの編集画面を表示させます。
3Dビューの場合はオブジェクトを選択して画面上に表示される「編集」をクリックします。
平面ビューでは「3Dで編集」をクリックします。





編集画面に切り替わりますので部材を選択してIDを変更していきます。
境界フレームで手摺りの下端を非常時にしています。非表示にしている部材を一括で選択します。
画面にある様に選択方法を選ぶことができます。
画面の方法は選択した部材と同列にある部材を一括で選択できる方法を選択しています。



部材を選択したら「Ctrl」+「T」「選択したフレームの設定」画面を開きます。
そして一覧表に表示した際にどの部材かを分かりやすくする為に非表示の部材のIDには「非表示」と入れます。



続いて、支柱部分の部材を一括で選択します。
画面方法は選択している部材と平行に配列されている部材を一括で選択できる方法を選択しています。


同様に設定画面を開きIDを与えます。支柱部分にはIDを「支柱」と入れます。




次に手摺り部分を選択します。設定画面を開き、IDを「手摺り」と入れます。

IDの設定が完了したら一覧表の設定を行います。
「ナビゲータ-プロジェクト一覧」の「一覧表」を右クリックし「新規一覧表...」を選択し新規一覧表を作成します。



「項目」は「組み立て要素」とし、名前をつけて「OK」を選択します。



「基準」から一覧表を作成したい要素を追加していきます。
「要素タイプ」、「等しい」「カーテンウォール」「又は」を選択します。



「要素タイプ」、「等しい」「追加...」を選択します。



すると見えていなかったカーテンウォールの部材が選択できるようになります。
そして「フレーム」を選択します。



「使用可能なパラメータ」から一覧表に必要なパラメータ「一覧表フィールド」に追加していきます。
追加した項目は一般から「ID」、カーテンウォールから「長さ」、フレームから「フレーム長さ」をフィールドに追加しました。

一覧表の設定で「ID」の設定を「Σ1」としたのは項目の個数を出す為です。
また項目の小計を表示させたい場合には「フラグマーク」を設定します。
そうすることで各部材の個数の小計を出す事ができます。

以下の表が今回の設定で作った表となります。
不要な部材も一覧表として表示されていますので必要に応じてエクセル等に変換し編集を行って下さい。


by85

2013年11月28日木曜日

Revit テクスチャでフェンスを作る

外構のモデルを作ろうとして、フェンスのモデルが無くて困っても、
自分で作ることも出来ます。

でも、まさかフェンスのワイヤーを1本1本作っていては大変ですよね。
そういうときは壁のテクスチャを変えることでフェンスの表現ができますので作ってみましょう。

壁を選択して「複製」をして名前を付けます。



構造の「編集」を選択します。


構造の「マテリアル」欄をクリックします。


「複製」を選択して名前を付けます。


「サーフェスパターン」を選択します。


「モデル」にチェックを入れて「新規作成」を選択します。


「網掛け」を選択して名前を付けて、
「線分の角度」を45°
「行間隔1」を50
「行間隔2」を50
と入力して「OK」を選択します。


「OK」を選択します。


「シェーディング」「色」「白」に、「透過性」「100%」にします。
「OK」を選択します。


「厚さ」を薄く設定して「OK」を選択します。


「OK」を選択します。


3Dで見るとこのような感じです。


支柱を付ければそれらしく見えますね。

by shoichi.I

2013年11月27日水曜日

防水立ち上がり高さは極力揃えよう

防水立ち上がりの高さは、仕上げが異なる場合や立ち上がりにアゴが有るか無いかで
変わってくる場合があります。
しかし、立ち上がりの高さは極力揃えないと

・防水の品質上、端部の処理が確実にできない。
・仕上げたときに見た目におかしくなってしまう。

等の問題が出てきます。

写真右側は外壁が複層塗材、左側がタイル張である。




タイル張の部分は防水立上後、保護モルを施し、GLラインまでタイルを張り下げますが、
複層塗材側は、アゴ下は露出防水立上です。

防水の仕様はアスファルト防水で、端部は入隅を作り、確実に端末処理を行いたいところ
ですが・・・。
右と左で防水の納める高さが合っていません。

アスファルト防水は端部の処理を確実に行わないとそこから水が防水層の中に回ってしまい
漏水の原因になってしまいます。
原因としては、
・防水層端部の高さの連続性の確認不足
・防水端部の納まり形状が異なるもの同士の確認不足
が考えられます。

やむを得ず、高さが揃えられないときは、躯体で入隅だけはしっかりできるよう右側の
防水アゴの端部に立ち下がりを設けて右側の防水欠込みの高さに揃えてた方が良い
ですね。


建物は、基本的には水が入ってはNGです。防水の納まりが難しい場所は多々ありますが、
知恵を絞って水が漏らない建物を作りましょう。
                                             T.F

2013年11月26日火曜日

通例では決まらない建具のチリ寸法


建具のちりは、通常10mmであるが、建具に当たる全てのものが
・仕上げ材が笑わないか?
・枠より出ても問題ない形状のものか?

を検討する必要がります。



建具のちりの寸法を決めるときに注意しなければならないのは、

・床~巾木仕上げが長尺シート巻き上げの場合、入角のR笑わないか
・モールなどの見切り材が笑わないか

です。

写真のように床材を巻き上げた場合、巻き上げのR寸法が10mm程度になるため、
ちりを15mmにしなければなりません。

モールを付けるとき、種類によっては出が大きいものもあるため、建具形状決定より
あとからモールを選定する場合は、縦枠から出ない寸法のものを選ぶようにする必要が
あります。


上の写真のように、手摺にカバーがある場合には、カバーのエンドキャップの形状を
確認しなければなりません。この場合は、枠から出ていてもおかしくない形状です。
チリの寸法を決めるときは、建具に取り合う全てのものの厚みを確認しましょう。
また、忘れてはならないのは、ちりの寸法は、枠に取り合う物だけではなく

天井取り合によっても左右されます。


天井まで達する場合は、見切り材通すか切るか、等納まりを先に決めることを
忘れてはいけません。

見切り材を、僅かな寸法で切って繋げなくても良い形状となるように心がけましょう。

                                              
                                            T.F



2013年11月25日月曜日

ArchiCAD カーテンウォールツールを使って床の表現をする(後編)

前回はカーテンウォールツールを使ってカーペットを配置するところまで紹介しました。

今回は配置したカーペットの高さを調整し、床のパターンを変えていく方法を紹介します。


まずカーテンウォールの高さの調整を行います。
高さを感覚的に調整したい時に役立つのが断面図ツールです。視覚的に高さの調整が可能です。

断面を配置しカーテンウォールの断面を表示させます。


カーペットの下端をスラブの上端に合わせます。


すると配置したカーペットのパターンと共に表示されます。(平面図表示の設定でも可能です。) 



次に床のパターンを変更します。
カーペットを選択し3Dビューの場合は「編集」をクリック、平面ビューの 場合は「3Dで編集」をクリックします。



テクスチャを変えたい部分を選択します。



そして「情報ボックス」もしくは「システム設定」からパネルの材質を変更します。



するとその部分の材質を変更することができます。

by85



2013年11月22日金曜日

ArchiCAD カーテンウォールツールを使って床の表現をする(前編)

カーテンウォールツールを使って床のカーペットを作成してみましょう。
出来上がりはこんな感じです。



床のパターンをグリッドに合わせて材質を変えることができます。
では作って行きましょう。


床を配置する部屋を用意します。
そしてカーテンウォール設定ダイアログを表示させます。


カーテンウォールシステムから「部材配置」を選択します。
「境界フレームを配置」から「境界の中心」のラジオボタンを選択します。



次にスキームを選択します。
カーペットのサイズを指定します。

サイズは600×600とします。




続いてフレームを選択します。
カーペットの表現をする場合はフレームは非表示とします。


そしてパネル挿入間隔とします。
この設定でパネル(カーペット)が隙間なく配置されるようになります。



「同一フレームクラス」ボタンを押して「マリオン」「トランザム」も同一設定とします。


続いてパネルの設定です。
パネルの材質を選択します。パネル部分がカーペットとして表示されるのでカーペットの材質を選択します。



パネルには「サブパネル」がありますが今回は使用しないので設定は不要です。
設定が完了しましたのでOKを選択しデフォルト設定画面を閉じます。



床をモデルに入力していきます。
図形作成法は「境界」で入力します。



床を配置する範囲を指定します。



範囲を指定し電球マークが表示されますので指定した範囲内でクリックします。



上記のような画面が表示されますが「継続」を選択し配置します。
これでカーテンウォールで作成した床がモデルに配置されました。
平面上にはまだ床が見えないと思いますが次回高さを調整し表示されるようにします。
そして床のパターンを変える作業を行っていきます。

by85