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2013年10月15日火曜日

角度寸法記入時の注意

施工図に寸法を記入する場合、小数点以下の数値はどうしていますか?

平面詳細図なら0.5mm単位で小数点以下1位まで記入、躯体図では小数点以下は四捨五入が多くないですか?

 でも、角度寸法だけは注意してください!

 6.66666666度という角度を安易に6.7度と表記してしまったらどうなるか?

1mや2m先では何の問題もないのですが・・・




 50m先では29.3mmも開きが出てしまうんですね。

実際に、現場で梁の角度が合わなくなってしまいました。

図のグリーンのラインが6.6666666度です
レッドのラインは6.7度で記入したものです。

29.3mmも位置が違うと現場は大騒ぎ!!

角度だけは小数点以下を四捨五入してはいけません。






 
左の図は角度の十進表記を『度分秒』に直したものです。

2分もの違いがあるんですね!









実際に現場で図面を使う時は、トランシット光波測定器で基準墨を出します。

これらの計測器では小数点以下を十進法ではなくて『度分秒』で入力します。

一般的には10秒単位までしか入力できません。

高精度の機械5秒単位の入力です。

5秒が50m先でどの程度の誤差になるか・・・
CADで確認すると、『1.2mm』!!
これなら使える誤差ですね。

ここから考えると、『度分秒』の表記で5秒単位で表記する事がベターですね!


                           M,D

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