ページ

2023年9月29日金曜日

Revit_構造フレームファミリのマテリアル動作の設定

 RCの構造フレームファミリを元データに編集して、新たに木の構造フレーム
ファミリを作成した際、形状ハンドルのパラメータが表示されないという事がありました。


原因を探ったところファミリ作成の際に「モデルのマテリアル動作」の設定が
RCの構想フレームファミリのままコンクリートになっていたためでした。


↑ファミリ作成画面のプロパティ内にある「モデルのマテリアル動作」


設定可能なマテリアルの動作としては5種類あり、
それぞれ設定によって振る舞いが変わります。


↓Autodeskのヘルプページも各設定ごとの振る舞いについて解説がありました。


コンクリートに設定されている場合、自動接合動作と配筋のホストが可能になる
代わりに形状ハンドルが無効になるため先述のような問題が発生していました。

原因が分かったので試しに実際にマテリアル動作の設定のみ変えて
ファミリを作り比較しました。




パラメータの項目の変化や自動接合の有無など振る舞いの違いが確認できました。




タイプパラメータで構造マテリアルなどを設定する事が出来ますが、
これはグラフィックにかかわるものなので上記の振る舞いと直接の関係はないようです。

(私もこのパラメータをRCから木に変えて満足していました。。)



ただ上記の設定が正しくても重要な参照線が消えていたり(新規作成時に選択する
構造フレーム用のテンプレートにはデフォルトで存在しています。)、参照線への拘束が
しっかりできていないと形状ハンドルが正常に作用しないことがあるので注意が必要です。



ファミリを作る際には設定が振る舞いにどのように影響しているか
しっかりと理解する事がやはりとても重要ですね!




Y.N


2023年9月28日木曜日

Revit_構造フレームのレベルオフセット

 構造フレームのレベルを調整する方法は始端/終端のレベルオフセットパラメータに
入力する方法とzオフセットパラメータに入力する方法があります。

どちらも見た目としては構造フレームの高さが同じように変わります。

ただ基本的にzオフセットに入力してモデル作成をすることが多いです。


ではそれぞれのパラメータはどんな違いがあるのか?

気になったので調べてみました。


↓まずAutodeskのヘルプページ。

https://www.autodesk.co.jp/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/JPN/What-is-the-difference-between-Start-End-Level-Offset-and-Z-Offset-Value-for-structural-framing.html


何やら少し難しいですが解析モデルに影響がありそうです。

そこで実際にモデルで比較してみました。


↑zオフセットに入力した際。
解析線が配置したレベル上にありオフセット値を変えても
解析線はレベル上から動きません。


↑始端/終端レベルオフセットに入力した際。
解析線が構造フレーム上にあり、オフセット値を変えると
構造フレームと一緒に動きました。


この解析線は各躯体の接合等で影響してきます。

たまに構造フレームが近くや真上の柱などの要素に意図せず接合されたり
することがあるかと思いますがこれは先述の解析線が同じレベル上に
ある要素に自動で接合されるためです。


そんな問題はありますが。。。

それ以上に構造フレームの位置が変わるたびに接合等で重要な解析線が動いたり、
配置基準のレベルが同じでも天端のレベルが違うと
それぞれの高さで解析線が存在したり。。

それでは正確なモデルが作れない。なんてことにも成りかねません。


だから基本的にzオフセットに入力するのか、と納得できました。


もっともAutodeskのヘルプページにもあるように断面回転を設定する場合は
始端/終端レベルオフセットに入力する事もあります。

また私見ですが構造と完全に切り離して配置したい時などは始端/終端レベルオフセットに
入力するのも選択肢かもしれません。

まだまだ色々探っていきたいと思います。

Y.N


2023年9月27日水曜日

Revit_構造フレームの配置基準点

とあるプロジェクトで構造フレームのファミリを新規で作成して

モデル作成する機会がありました。

ファミリの新規作成から構造フレーム用のファミリテンプレートを開き、

既存の基準レベルの参照面に天端を拘束して。。。と作成していました。


ただ実際プロジェクトにロードしてみると、天端と下端に勾配がある

すこし特殊な形状だった事もあり、勾配が変わると

梁の最も高いところが基準となるなど、配置調整に手間取りました。


 そもそも構造フレームを配置する際、ジオメトリ位置のパラメータのy・z位置合わせと

y・zオフセット値を使ってレベルと平面位置を調整していくかと思います。


y位置合わせには「基準点・左・中心・右」、z位置合わせには「基準点・上・中心・下」

がそれぞれあります。



実はこの位置合わせにおける基準点をどこにするか、

ファミリ編集画面から変更する事が出来ます。


立面図上で参照線を選択すると。。。

プロパティ内に「基準点を設定」という項目が出ました。




そこで基準点としたい位置の参照面を選択し、「基準点を設定」にチェックを入れる。

これで縦軸(y)、横軸(z)の位置合わせの基準点の設定が完了です。



とても簡単ですが、新規作成する場合は気を付けてみてください。


Y.N






2023年9月26日火曜日

Revit_CAD読込での下絵線選択

 Revitで床などを作成する際、dwgデータを下絵にすることがあります。


その際便利なのが、線の選択機能です。


しかしスプライン形状の箇所の選択ができないといった事がありました。


↑直線は選択できるのに、スプラインの箇所が選択できていません。


この時該当のdwgデータをCADリンクでRevitに挿入していましたが、

同じデータをCAD読込で挿入してみました。


プロジェクトのビューに挿入したら展開します。



そして線の選択機能を使ってみると。。。



CADリンクで挿入したdwgを下絵にした時は選択できなかった

スプラインの箇所が選択できました!

↓選択後



↓CADリンクとCAD読込の違いは下記のブログで解説しています。
http://sherpa-net.blogspot.com/2019/07/revitcad.html


Y.N


2023年9月25日月曜日

Blubeam_コメント機能の活用

 Bluebeamでpdfを加工する際、オブジェクトを追加すると
各オブジェクト毎のプロパティでコメントを入力する事が出来ます。


これを保存してpdfデータを開くと。。。


画面上ではオブジェクトとオブジェクトの上隅に小さな黄色い吹き出しが表示されます。


そしてオブジェクトにカーソルを近づけると。。。

コメントの内容と入力者名が確認できました。

またオブジェクトが複数ある場合、一覧でコメントの内容を確認する事も可能です。



テキストボックスでコメントをpdf上にオブジェクトとして残すというのも方法として
ありますが、複数あるとpdf自体が見にくくなるという本末転倒な事態になりかねません。



このコメント機能を使えばpdf自体も見やすさを維持できるため
覚え書きなどで多用しても便利だと思います。



一点pdfを印刷した際、コメントの内容は確認できないため成果物としてpdfを作成する
場合や重要な内容などはテキストボックスを使うなどの使い分けに注意は必要です。


Y.N





2023年9月22日金曜日

竣工図

  建物完成時の竣工図についてですが、建物供用期間中の改修、改造や供用期間終了後の解体工事にとても大切になってきます。電気や給排水等の経路確認は言うに及ばず改修時に使われている材料の製品や品番などを調べるのにも使用します。そして解体時には躯体内の配筋や鉄骨等の状況、アスベスト製品の使用の有無、PCB製品の有無等が工期やコストに大きく関わってきます。特にアスベストに関しては施主所掌で調査が必要になるので竣工図を大切に保管しておき、また改修、改造を行った場合は図面の改定を行って保管することが肝要です。


T.S

2023年9月21日木曜日

WBGT値

  密閉されたRC造の室内で養生ハウス(鋼板)を作って作業をしていた時に養生ハウスの内外にWBGT値が判る温度計を設置しWBGT値を確認していたのですが、養生ハウス外での測定値が気温32℃WBGT値が25.5℃だったのに対し、養生ハウス内では気温33℃WBGT値27.5℃となりました。体感的になりますが、WBGT値2℃上昇というのはかなり暑く、また辛くなった印象です。10月が近付いてきているとはいえまだまだ暑い日が続いています、熱中症には注意しましょう。


外部 気温32℃ WBGT値25.5℃
内部 気温33℃ WBGT値27.5℃


T.S

2023年9月20日水曜日

新しいアプリケーションを学ぶ・始めるときのコツ

  新しいアプリケーションを学ぶ・始めるときのコツとして「最初に(最初から)ショートカットキーを使用する」ことがポイントです。理由として


・基本的なショートカットは大体同じ(保存、コピー、貼り付け等)

・ショートカット一覧を最初に打ち出せばどんな機能があるか把握できる

・画面上のアイコンやメニューを探す時間が省略される(これが一番理由として大きい)


等、様々な理由があります。


もちろん、作業としてもショートカットは有益ですが「最初から」というのがポイントです。


ショートカットが無い場合はカスタマイズ等で対応してはいかがでしょうか

T.S

2023年9月19日火曜日

電子ホイッスル

 車両の誘導やクレーン直下の人払いの際、合図としてホイッスルを使用しますが息が続かない、吹いている際に声が出せない等不便な点もあるかと思います。また長期間使用していると衛生的な問題もあるかと思います。そこで電子ホイッスルを使用し「吹く」という行為を「押す」という行為に変換し、これらの問題点を解決するという方法があります。価格帯も1,000~2,000代とお手軽に購入できます。



T.S

2023年9月15日金曜日

エレベーターのファスナー

エレベーターはカゴ用のレールとおもり用のレールを支持するための下地を

鉄骨工事でつくる必要がありますよね。

結構前まではレールの近くに建てた間柱から支持する方法が一般的でしたが、

鉄骨図をチェックするタイミングでエレベーターのメーカーが決まっている必要があり、

早くメーカーを決めてとお願いすることが多々ありました。



ただ、契約金額の交渉などでなかなか決まらず。。。ということが多かったのですが、

現在では各階の梁に(階高が高い時は中間梁にも)ファスナーを取付け、

ファスナーからレールを支持する方法が一般的ですよね。



この場合、各メーカーが欲しいファスナーの位置をヒアリングし、全てを網羅できる

大きさのファスナーにすればひとまず鉄骨対応は可能ですね!


sakamoto

2023年9月14日木曜日

IJCAD_右クリックのカスタマイズ

IJCAD(またはAutoCAD)で右クリックのカスタマイズについて、

私の設定しているものを紹介したいと思います。


オプションウィンドウの[基本設定]のwindow標準処理[右クリックをカスタマイズ]を選択します。

『既定モード』『編集モード』『コマンドモード』とありますが、

私は下図の様に設定しています。


まず『既定モード』の[最後のコマンドを繰り返す]とは

言葉の通り最後に使用したコマンドを繰り返して使用することが出来ます。

例えば「線分」を使用した後に、右クリックでまたすぐに「線分」を使用することが出来ます。

同じ機能をすぐに繰り返し使えるので便利ですよね。


次に『編集モード』の[ショートカットメニュー]では

入力したものを選択した状態で右クリックするとショートカットメニューが開きます。

ここではどのコマンドを実行するかを選ぶことが出来ます。


最後に『コマンドモード』の[Enter]ですが

コマンドを実行している時に右クリックをするとEnterの効果を得られます。

例えば「線分」で線を入力したらそのまま次の点を指定できますが、


ここで右クリックでコマンドを完了させることが出来ます。



もちろん「線分」以外でも[削除]や他のコマンドでも同様です。



右クリックをうまく使いこなせたら作図効率も良くなると思いますので、

自分の使いやすいようにカスタマイズしてみてください。


JN

2023年9月13日水曜日

IJCAD_日付フィールドの更新

 先日はIJCADで自動更新できる日付の作成方法を紹介しました。

この作成した日付のフィールドがですが、

作業していたら一時更新されなくなる時がありました。

(2023年9月5日時点)

原因は分かりませんでしたが、、、

そんな時は手動になりますが、[挿入]⇒[データ]の[フィールドを更新]を選択して


日付フィールドを選択すると現在の日付にすることが出来ます。

(日付フィールドの選択と[フィールドを更新]の選択は逆でも出来ます。)



今まで日付が更新されないということが無かったため、はじめは焦りましたが、

一応簡単に対処できましたね。


JN

2023年9月12日火曜日

IJCAD_自動更新できる日付の作成

IJCADについて、図面の作図や修正などで図面枠の日付を自動で現在の日付になれば便利ですよね。 

今回はよく使われておりますが自動で更新できる日付の作成方法を改めて紹介します。


まずは[挿入]⇒[データ]⇒[フィールド]を選択します。

(コマンドラインに『FIELD』と入力しても良いです)



続いて[フィールド分類]のリストから『日付と時刻』、「フィールド名」から『日付』を選択して、サンプルの中から任意の形式を選んで完了です。


これで自動で更新される日付が作成できました。

(2023年9月5日に作成)


また日付の形式はサンプルのリスト以外に自分で作成する事も出来ます。


日付の並びを変えたり、【,】なのか【/】なのか、自分で入力して反映することが出来ます。


右側に日付表記のヒントもありますので、是非お試しください。


JN


2023年9月11日月曜日

Revit_線種変更後の復元

 Revitの機能で『線種変更(ラインワーク)』がありますが、

ビューごとに任意の線種に変えることが出来て便利ですよね。





そんな『線種変更(ラインワーク)』ですが、線種を変えた後にやっぱり元の線種に戻したいという時もあるかと思います。


どうやるのか調べてみたところ

[線種]のリストの中から<カテゴリ別>を選択し、

その状態で任意のラインを選択すると元の線種に戻りました。



ちょっとわかりずらいような気もしますが、簡単に出来ましたね。


JN

2023年9月8日金曜日

REVIT_配列複製のファミリ

外壁仕上が杉本実板の建物で、本実板1枚1枚モデリングするのは作成も修正も大変なので、
配列複製を使用したファミリにして、一括で外壁を入力できるようにしました。


本実板1枚を配列複製できるファミリを作成しました。
長さによって、その本実板枚数分が1つの外壁として作成できるので、作成・修正手間を省けます


ファミリの具体的な作成方法は、下記URLのYouTubeが参考になりましたので、ご確認ください。

Takayuki.H

2023年9月7日木曜日

REVIT_AUTODESK Viewer

REVIT操作ができない方などにモデルを確認してもらう方法の一つとして、「AUTODESK Viewer」があります。
ブラウザ上でモデルを確認できるツールで、https://viewer.autodesk.comからモデルデータをアップロードします。


画面右上の「共有」から表示されたURLをコピーして、確認してもらいたい相手方にURLを教えることで、アップロードしたモデルデータを確認してもらうことができます。
ブラウザ上で確認できるため、iphone等でも手軽に確認できます。

REVIT上で「コラボレート」⇒「パブリッシュ設定」で表示させたいビューを登録して、「含める」のところにチェックしておけば、そのビューがアップロードされます。

ぜひ活用ください。

Takayuki.H