ページ

2013年10月8日火曜日

【失敗事例】 雨掛かりの鉄骨柱脚の納まり


屋上にサインや目隠しルーバーを設置する場合に鉄骨柱をコンクリートで
根巻きをすることがありますが今回はその納まりでの失敗事例です。
写真は雨掛かりとなる設備架台の鉄骨柱脚部分です。

基礎への埋め込み部と露出部分との取り合いをベースプレートで挟み込む
ようにした結果、止水の上ではうまくいかない事になってしまいました。
元々、止水の納まりは下図のように考えていました。


図のようにボルトがベースプレートから露出した部分は塩ビキャップで止水を

します。

またベースプレートと基礎躯体とはシールで納めています。


問題はベースプレート同士のジョイントの止水が考えられていなかったことです。
現状では2枚のベースプレートから浸入した水は・・・
アンカーボルトを伝って根巻コンクリート→スラブ→下階への漏水・・・
と成りかねません。

ベースプレートは構造部材ということで現場での水密溶接も出来ません。


結果的な対応としてベースプレートより上に新たな水切りを設けることにしました
このような場合は止水プレートを根巻きコンクリートの上で水密溶接をする標準的
な納まりにしておけば良かったと思います。

KN

0 件のコメント:

コメントを投稿