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2014年6月30日月曜日

J-BIM施工図CADの便利な機能

J-BIM施工図CADは入力が早く、躯体図に切り出すのも早いため、躯体のモデル作成に

使われている方も多いと思います。また、鉄筋、型枠、コンクリートの積算もあまり手間

を掛けずに行えますしね!


今回は入力した時に便利な自己チェック機能を2つ紹介します。

1つ目は登録した部材リストをExcelに出力できます。
 
部材を登録した時点でのチェックで構造図との照合がしやすいです。




2つ目はレベルチェック機能です。
 
ボタン1つで構造体天端レベルや増し打ちも含んだコンクリート天端レベルの色分け図が作成できます。

凡例や使われる色は自動的に設定されますよ!






sakamoto

2014年6月27日金曜日

ArchiCAD 配置フロアの変更方法

ArchiCAD 配置フロアの変更方法


要素の位置はそのままで、「配置フロア」のみを変更したくなること、ありますよね!?

そんな時の為に紹介します。

下図の梁は現在、「配置フロア」が「2」となっています。
 
「配置フロア」を変更したい要素を選択して、「編集」-「設定変更」-「配置フロアを再リンク」を選びます。

 
すると、下図のウィンドウが出るので、配置したいフロアを選択して「OK」します。

 


すると位置はそのままで「配置フロア」だけが変更できました!

 

足場のオブジェクトなど配置した時、使いたくなることがありました!

FH

2014年6月26日木曜日

ArchiCAD 3D表示でもうちょっと見やすくしたいとき






何かもうちょっと見た目のメリハリほしいとき


表示の3D表示設定の3Dウィンドウ設定で
輪郭の有無を選択すると



 前より見やすくなりました!




そんな、気がします!



ちなみに各要素の輪郭線の色がでます。





y-ito

2014年6月25日水曜日

物決めの手順:免震EXP.J納まり

いろんな業種が集まって作られていく建築では施工中にいろんな事を決めていかなければいけません。

物の種類にもよりますが、標準納まりで決まるもの、標準と取合い納まりが必要なもの、建物ごとで全く違うものと、いろいろなパターンがあります。

今回は標準と取合い納まりが必要なケースで、免震EXP.Jを決めた手順をご紹介します。


01_資料収集
種類の選定と基本納まりの資料を入手。

基本寸法の他、それぞれの部品の役割等基本事項の収集。


02_素案スケッチ作成
取合い納まりなど、たたき台スケッチの作成
 
まだよく分からない。間違ってそう。

03_問題洗い出し、調整
ここで金物業者設計と打合せ。

などと、いろいろやり取りして。


04_最終スケッチ
決まったことをまとめる。




05_製作図作成
ここで作図。細かい微調整のチェックぐらいで済む。
さぁ、最後。


06_躯体図
何とか躯体打設に間に合った。

 何が言いたいって、

手順を守れば、

図面も、躯体工事も、EXP.J取付も手戻なし!!

by Y爺

2014年6月24日火曜日

ArchiCAD 仕上げツールの注意事項

ArchiCAD 仕上げツールの注意事項




外壁のパターン検討のために仕上げツールを使う場合、
例えばですが、下図のようにモデルに隙間があって、
立面で塗りつぶしのみを選択して「仕上げ」ツールを適用すると、
こんな風に、奥まで塗りつぶされてしまいます。。。
なので、塗りつぶしと、貼り付けたい要素を選択してから「仕上げ」ツールを使うと、
選択した要素にのみ、仕上げオブジェクトが貼り付けられますよ。
オブジェクトになりますので、モルフに変換すれば、細かく材質設定が出来るので、「仕上げ」ツールと「モルフ」ツールで活用の範囲が広がりそうです!

FH

2014年6月23日月曜日

老人保健施設の浴槽

公衆浴場、病院、老人保健施設など、いろんな施設に大浴場はあります。
その中で、利用者が特定されるのは、老人保健施設です。

老人保健施設で大浴場を利用するのは、人の手を借りず御自分で入浴できる方です。
でも、やはり体も小さくなり、体力も落ち、動作も緩くなってきます。
若い人が何でもないことが、危険だったりするのです。

当初の設計では下図のような断面の浴槽でした。
これを見て、特に問題あると思いますか?

これで、まず注文がついたのが、入り口側に段差があること。
奥へ移動するのに障害になるというのです。
入っていきなり段差があるのが危険という事ことでした。

じゃぁ、入り口側の段を無くして広く使うのかと思いきや、
浴槽の深い部分の900は守って下さいと言われました。

これにも理由があって、浴槽に浸かって足を延ばして突っ張れる幅、
それ以上広いと、体が滑り込んで危険なのです。

最終的にはこうなりました。

そこの施設の運用の仕方にも依るとは思いますが、
施設運営者が、経験の中で出てくる寸法があるので、確認をする事が
重要ですね。

by Y爺

2014年6月20日金曜日

他の分野から建築を考えよう!

 先日、映画『ゼロ・グラビティ』を観て考えたこと、考えさせられた事を3点程挙げたいと思います。
勿論、「シェルパブログ」ですので建築(安全)に関する事です。

 簡単なあらすじとしては、不測の事態により宇宙に放り出された主人公が、生き延びれるかどうかという映画です。

1点目に再認識させられた事は「予定外の事が発生した場合は作業を一旦止める」という事です。

 これは映画の冒頭で最初に発生した「不測の事態」について主人公に管制から連絡があった時に、主人公が自身の作業を優先させてしまい、被害を拡大させてしまったというシーンを観て考えさせられました。

 やはり工事現場でも作業計画から外れたことが発生したり、作業中に不測の事態が発生した場合には、「一旦作業を止める⇒対応策を考える」という行動が必要なのだと改めて感じました。

2点目「安全設備」の重要性についてです。

 宇宙空間内シーンの中では安全帯を使っていたため、宇宙空間に放り出されなかったり、また他の宇宙ステーションに入った主人公が不用意に宇宙服を脱いだため、危険な目にあったりと、改めて「安全設備をきちんと装着する」事への重要性について再認識しました。

3点目「危険予知」についてです。

 最終的に主人公は地球に帰り着くことができるのですが、最後にまたもや危険が待ち構えていました。ただこれについては危険を予知することが出来たのでは無いかと思いましたが、逆にこの様な「考えれたのでは…」と思う様な危険こそ見逃されやすい危険なのだと考えてしまいました。

 以上、3点程挙げましたが、現場で仕事をされている作業員さんの安全意識向上にお勧めできる素晴らしい映画だと感じました。
 ちなみに第86回アカデミー賞で7部門も受賞しているという凄い映画でもあります。(この説明の方が有名ですね(笑))

この映画を見ると安全帯の有効性が実感できます。


T.S

2014年6月19日木曜日

避難動線を優先で!

建物をスッキリと納めたいというのは、誰もが考えることだと思いますが、
スッキリ動線、まして避難動線より優先してしまうと人命にも関わり
かねないので注意しましょう。

とある建物で、階段室の出入り口に常時開放型防火戸がついていました。
防火戸の戸袋は、階段正面にあり、踊り場をクランクするように通行する
プランでした。


しかし、実際に避難するときのことを考えてみると・・・・

防火戸の吊り元が、避難時に向かう側に有り、避難動線を妨げる形に
なってしまっていました。
壁を厚くする部分を極力抑えようと言うことが見て取れ、また、階段室が
スッキリ納まったと思ってしまいがちですが、避難を想定して仮想空間を
思い浮かべ歩いてみると
「これはまずい!!」
ということに気がつきます。



戸袋の枠のちりが大きくなってしまいましたが、吊り元と戸袋の位置を変え、
避難動線に干渉しない側で納めることになりました。
                                          T.N  
                                              

2014年6月18日水曜日

ホヤホヤな法改正

平成26年4月1日施行というホヤホヤな法改正を2つ。皆さん確認済ですか?

東日本大震災において天井の落下、エスカレーターの脱落という事故が多数アリ、それに
伴い建築基準法が改正されました。
平成25年7月に「建築基準法施行令を改正する政令」が公布され、建築基準法施行令、告示が制定および一部改正され、平成26年4月に施行となっています。

原文は下記↓↓の通りです。

平成23年3月に発生した東日本大震災においては、大規模空間を有する建築物において
天井が脱落した事案が多数生じたことや、エスカレーター等の脱落事案が複数確認された
ことから、今般、建築物等のさらなる安全性を確保するため、建築基準法施行令
(昭和25年政令第338号。以下「令」という。)を改正することとする。

1.天井の脱落防止措置

(1)特定天井(脱落によつて重大な危害を生ずるおそれがあるものとして国土交通大臣が定める天井をいう。以下同じ。)は、構造耐力上安全なものとして国土交通大臣が定めた構造方法又は
国土交通大臣の認定を受けたものを用いるものとし、また、特に腐食、腐朽その他の劣化の
おそれがあるものについては、その防止措置を講ずるものとする。

(2)建築基準法(昭和25年法律第201号。以下「法」という。)第3条第2項の規定により法第20条の規定の適用を受けない建築物の増改築が法第86条の7の制限の緩和を受ける要件として、
特定天井が、脱落のおそれがないものとして国土交通大臣が定める基準に適合する構造方法に
該当しなければならないこととする。

2.エレベーター、エスカレーター等の脱落防止措置

(1)エレベーター及び遊戯施設は、釣合おもりについて地震その他の震動により脱落するおそれがないものとして国土交通大臣が
 定めた構造方法を用いるものとし、また、構造計算により地震その他の震動に対して構造耐力上安全であることを確かめることとする。

(2)エスカレーターは、地震その他の震動により脱落するおそれがないものとして国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は
 国土交通大臣の認定を受けたものであることとする。

なるほど。
Bureau Veritas JapanのHPにも掲載されています。
(http://www.bvjc.com/News/131211.html)







エレベーター、エスカレーターに関しては、各メーカーサイトにも詳しく掲載されています。
三菱電気HP(http://www.mitsubishielectric.co.jp/elevator/technology/fallaway/index.html)
より、




エスカレーターに関しては、係り代が今までの高さx1/100から1/40になっていて、
クリアランスも必要ですので、支持梁の位置に注意をしなければなりませんね。

                                            T.F

2014年6月17日火曜日

コンクリート少量打設の注意点

今回は「コンクリートを少量打設する際に注意すべきこと」を3点挙げました。

 1点目は「1㎥/1車未満の生コン車の発注はJISマークが消える」という事です。
これは配合計画書を確認頂ければわかる事なのですが、配合計画書に記載されている
数量は1㎥を標準として記載されており、1車あたり1㎥未満で発注発注した場合、
配合計画から外れてしまうので、JISマークが抹消されてしまいます。
JISマークが必要な場合は例え0.5㎥しか使用しない場合でも、1㎥を発注しなければ
なりません。

 2点目は「ポンプ車での打設の場合、ブーム、配管部分の数量を勘案しておく」
という事です。当たり前の事ですが、生コンをポンプ車で打設する場合、ブーム
⇒配管⇒打ち込み場所に到達します。その打ち込み場所に必要な到達させるため
にも生コンが必要になります。(生コンで生コンを押すというイメージですね)
この数量を見込んだ発注を行わないと、少量打設にも関わらず生コンを追加する
という情けない事になってしまいます。

 3点目は「ホッパー打設の場合はホッパー自体の熱に注意する」という事です。
これは、これからの時期に注意することですが、生コンをホッパーに流し込み
打設する間、ホッパー自体が「生コン自体の熱+外気温」を吸収してしまい、その熱に
より生コンの硬化が促進してしまい打設時に悪い影響を及ぼすというものです。
このような事を防止するために、ホッパー自体に散水を行う、ホッパーに生コンが
入っている時間を短くする等の工夫が必要になってきます。

少量打設だからといって侮るべからずですね。




ホッパー打設は揚重機械の旋回時間も考える必要があります。


T.S

2014年6月16日月曜日

層間塞ぎの技術的助言

層間塞ぎの技術的助言

建物の層間塞ぎの方法が「本当はどうなの?」と思ったことが
あるかと思います。これについては、
平成20年5月9日に国土交通省住宅局建築指導課長から関係部署に
カーテンウォールの構造方法について(技術的助言)」(平成 20 年国住指第 619 号)
が通知されています。

意外と知られていないのでは?

その中で、耐火建築物における
メタルカーテンウォールとプレキャストコンクリートカーテンウォールの
構造方法が定められています。
そこに層間塞ぎの要領が定められています。










げっ! 1.6mmの鉄板!!
以前はなかった鉄板が記載されています。
しかし、ロックウールの密度は明記されていません.
これは宿題としますね。わかり次第、追記します。




















メタルカーテンウォールとプレキャストコンクリートカーテンウォールは判ったけど
ECPなどは明確にされているのだろうかとECP協会(押出成形セメント板協会)のHPを
調べてみたところ、
ECPを外壁耐火構造として使用する場合の床取り合い部分の層間塞ぎ」として
Q&A形式で記してあります。
http://www.ecp-kyoukai.jp/qa.htm#74

外壁非耐力壁耐火構造または梁合成被覆耐火構造の、大臣認定書「別添」の仕様に従います。
なお層間塞ぎの充填材が評価対象外になっている場合は、国土交通省住宅局建築指導課長通達の
カーテンウォールの構造について(技術的助言)に従うこととします。

ECPも国土交通省の通達に従うとのことですね。

しかし、この告示は耐火建築物と歌っていますので、それ以外の場合は、
事前に確認することが必要です。
                            H.Y&T.F

2014年6月13日金曜日

耐火被覆吹付の迷う部位


耐火被覆吹付部位についての確認方法についてです。

耐火被覆を吹付する部位は、いつも迷うところが決まっていますね。
いざ耐火被覆を吹こうと思うと、下記に示す部位が
「それは吹かなくてもいい」だとか迷う事がありませんか?

確認をする時、下記の様な「絵とコメントをセットにして提出すると
イメージ的にもわかりやすく、部位も明確になります。



又、この資料に○、×を記入すれば専門業者さんへの指示書にもなります。

必ず、鉄骨の塗装範囲を決める前には明確にしておかなければならない
項目の一つですね!

byA.M

2014年6月12日木曜日

Archicad モルフの使い方のご提案

さて、以前、Dボードの割付けに仕上げツールを使用しました。

めっちゃ変更があり、その対応が大変で大変で(+o+)


仕上げツールは、展開か断面で色など付けたい部分に塗りつぶしでハッチをかけておいて、その部分にオブジェクトの上塗りをしてくれるツールです。

オブジェクトなので。。。編集できないんです

今なら、オブジェクトをモルフ変換すればよいですが。



そこでふと。。。ピコーンです。

だったら、いっそモルフでやってみてはと^m^

で、やってみました。

断面図ツールを色を付けたい壁ぎりぎりで切出します。



こんなかんじです。



つぎにモルフで先ほどの塗りつぶしの代わりに配置です。

こんな形状にしてみました。


まぁ、どうでしょう(笑)

出来てるじゃん。しかも、変更対応もできますよ。モルフなんで^m^

しかも、モルフということは、面積拾えますよね。

試してみましょ。


寸法わかるように再配置してみました。

2m×3mということは、6㎡です。

では、一覧表で見てみましょ。


まぁ、どうでしょう(笑)(2回目)

ばっちりじゃないですか。

こんな感じで、どんどん1粒で2度も3度も4度もおいしくして、業務を楽にしていきましょうね。

sake

2014年6月11日水曜日

Archicad 2D切出し時の方法

さて、図面の下絵Archicadで切出して、いろいろ活用されていると思います。

私もAUTOCADで書くより、断然Archicadで書いたほうが早いと思っています。

ですが、普通に平面ビューからDWGで保存すると、ワイプや塗りつぶしが邪魔で結構そこからが手間ですよね。

今回は、その辺をできるだけArchicadで処理する方法を紹介します。

ここに簡単ですが、平面があります。



今まで、詳細図ツールというものを利用してやっていました。
詳細図ツールを使うことでその切出したモデルを2Dへとすることができますよね。


2Dへ変換できました。だけど、ちょっと待てよ。。。

なんか、平面でせっかく文字をそろえていたのに詳細図ツールをつかったら、文字がばらばらになっちゃてます(?_?)

これは、ご存じのとおり詳細図ツールを使うと縮尺が大きくなるからです。

スケールに合わすと設定しているものとそうじゃないものやたとえばGDLでラベルを作っていたりと、縮尺が変わるといろんなことが起きてしまいます。。。。

このままだとこの画面で文字の大きさやスタンプなどを尺度変更かけたりして。。。結構手間です。

なので、同じような機能のワークシートツールを使用してみました。


まぁ、どうでしょう(笑) 

平面ビューで見ていた通りの尺度、文字の大きさで2D変換してくれています。

ここから、不要なものを削除しますよ。平面詳細図用の下絵なので、断面のハッチは残してそれ以外は、削除します。


ワークシートでも検索と選択ツールは使用できますよ。

これで、必要な塗りつぶしは、ロックしてそれ以外は消しちゃいましょう。テキストにもありますね。


削除完了です。

ワークシートもビュー登録できるので、このままArchicad内で図面化もできますよ。

こんな感じで平面詳細図書いてぇと言われたら、Archiacdでパバッとモデリングしてさくっと切出しちゃえば、図面は早いし、モデルもそれなりにできちゃいます

モデルは、活用する内容で結構アバウトでも使えますよ。

これこそ、1粒で2度いやいや3,4,5度おいしいってことですね。

sake




2014年6月10日火曜日

メンテナンスから見た防水仕様

防水(メンブレン防水)の仕様を大きく分ける4種類になります。
1、アスファルト防水
2、改質アスファルトシート防水
3、合成高分子系ルーフィングシート防水
4、塗膜防水

耐用年数を見ると、長い順に
・アスファルト防水、改質アスファルトシート防水
 露出・・・13~15年(東西アスファルト事業協同組合では17~20年)
 押え・・・17~20年(東西アスファルト事業協同組合では20~32年)
・合成高分子系ルーフィングシート防水
 13~15年
・塗膜防水
 10~13年
【耐用年数参考値】
 建設省総合技術開発プロジェクト(昭和55〜59年)
 東西アスファルト事業協同組合、
 田島ルーフィング(株)の研究データ・実績
となります。
確実な施工で行われた場合では、
アスファルト防水の押えコンクリート仕様
が約20年間、品質が保たれるということです。

また、コストを見ると、一般的な仕様で、低い方から

 低 シート防水⇒アスファルト防水⇒改質アスファルトシート防水⇒塗膜防水 高

となりますが、アスファルト防水の押えコンクリート仕様は更に
コンクリートを施工するコスト
が掛かります。結果としては、
アスファルト防水の押えコンクリート仕様
がコストとしては一番高くなります。
耐用年数が長いことを考えると納得できます。

しかし、この耐用年数の目安が過ぎた時期には改修工事を考えなければなりません。
改修工事極力簡単に出来る事にこしたことはありません。

改修工事を考えた上で下記のような、建物上階の狭い側溝の防水仕様を考えてみます。
原設計はアスファルト防水押えコンクリート仕様です。













・アスファルト防水の押えコンクリートの仕様の場合
 1、外部への飛来落下、作業員の墜落災害を考えると、養生を確実に行う
   必要がある。場合によっては外部足場が必要である。
 2、押えコンクリートをハツリ取らなければならず、ハツリ作業の騒音と
   ハツリガラ搬出の作業期間が問題になる。
  3、狭い場所での作業であるため、改修後もアスファルト防水の仕様にすると
   施工効率が悪い。
・シート防水系の場合
 1、古いシートの撤去作業があるが、ハツリガラは出ないため、比較的
    アスファルト防水の押えコンクリート仕様に比べると、撤去は容易
 2、狭い場所での作業であるため、改修後もシート防水系であると施工効率が
   悪い。  
・塗膜防水
 1、撤去にかかる労力は一番少ない。
 2、材料がルーフィングやシートではなく、缶であり、施工は刷毛やローラー
   であるため、狭いところでの作業性が良い。

これらを考えると、押えコンクリートがあると、仮設・養生・運搬にかなりの
コストがかかると予想されます。改修工事は居ながら作業となることを
想定すると改修スパンが短くなりますが、塗膜防水が環境・コスト・作業性
から有利になります。

新築物件では、防水がメンテナンスを十分に考慮されている仕様であるかを
確認しましょう。
                                            T.F