ページ

2016年3月31日木曜日

Solibri Model Checkerで免震クリア寸法チェック

ArchiCADで作成したモデルを使って、免震構造の躯体のクリア寸法をSolibri Model Checkerでチェックする時に、モデルのレイヤが地球側と建物側に分けられていれば、レイヤ別にチェックする設定にするこができますが、レイヤ分けがきちんと出来ていないモデルの場合では、モデルをフロア別にIFCファイルにしてSolibri Model Checkerに取り込んでチェックすることで対応できます。



 ArchiCADでIFCに書き出す時に、[IFC変換設定]画面で[エクスポートする要素][現在のフロアの表示要素]にして免震階と1階それぞれをIFCファイルに書き出します。


このようなモデルから二つのモデルに分けます。


1階(建物側)のモデル


 免震階(地球側)のモデル


二つに分けた免震階と1階それぞれをIFCファイルに書き出します。

フロア別に分けたファイルをSolibri Model Checkerに取り込み、
ルールセットで躯体同士のクリア寸法をチェックできるように設定をします。


これにより、モデル同士の躯体クリア寸法をチェックすることが出来ます。

by shoichi.I

2016年3月30日水曜日

連続しない!? 階段の手摺り

今回は一般オフィスビルの内部階段の手摺り形状
について考えてみたいと思います。















いろいろな階段の形がありますが、
意外と納まりで悩ましい思いをする「全折れ階段」の
内回り手摺りのお話です。

よく見かけるのはこの写真のように














折返し部分で手摺りが連続して繋がって行くデザイン
ですね。

設計図にも当たり前のようにこのように書かれています。

でも、鉄骨階段でササラ板の内法に手摺りの支柱を取付けた
場合は折返し部分の手摺り間隔が接近して手摺りのR加工が
際どくなるんですね。

施工的にも苦労する所になります。


でもちょっと待って下さいよ~!

本当にここの手摺りは繋がらなければいけないのですか?

先入観で、勝手に思い込んでいるだけなのでは?


というのは、ある建物(オフィスビル)で見た階段です。























折返し部分、繋がってません。





















繋げそうな所でも、繋げてません(笑)


使用頻度はかなり高い階段ですが、使っている人は
特に何も支障を感じていない様子です。


手摺りは連続するものという固定観念を取り除いて
納まりを考えても良さそうです。

by MK

2016年3月29日火曜日

品質基準強度とは

先日私のupしたブログ「コンクリートカレンダー」内の”品質基準強度”について「品質基準強度とは?」という質問がありましたので、今回は用語の意味を説明させていただきます。

(尚、今回の内容はJASS 5(建築工事標準仕様書 コンクリート工事)の2015年度版に基づいて説明しております。また説明の内容に関しましては簡略化を行っていますので詳細を知りたい方は同仕様書のご確認をお願いいたします。)

品質基準強度」とは設計基準強度耐久設計基準強度を確保するための強度という意味です。

設計基準強度に関しましてはなじみが深いとは思いますが、耐久設計基準強度に関しては聞きなれない方が多いと思いますので、説明させていただきます。

耐久設計基準強度とは構造物の設計時に定めた耐久性を確保するために必要な強度であり、「特記」又は「特記が無い場合は計画供用期間の級」で設定される強度です。

例えば

 ・普通セメント
 ・特記がに記載がない
 ・計画供用期間の級が標準

上記条件の場合、耐久設計基準強度は24N/mm2となります。

品質基準強度の説明に戻りますと、品質基準強度とは設計基準強度耐久設計基準強度を確保するための強度であるので、この両強度のうち数値の大きい方品質基準強度の値となります。

例えば

 ・設計基準強度    30N/mm2
 ・耐久設計基準強度 24N/mm2

上記の場合、品質基準強度は30N/mm2となります。

この品質基準強度を基に構造体強度補正値を加えたものが使用するコンクリートの強度になります。

品質基準強度は構造体の要求性能を得る為の強度です。非構造部材は関連しません。



T.S

2016年3月28日月曜日

ArchiCAD_勾配の異なる屋根の棟を合わせる方法

勾配の異なる二つの屋根を屋根ツールで入力して合わせると、
棟部分がうまく重ならず段差が生じてしまいます。


そんな時は以下の方法で解決できます。

① 勾配の異なる二つの屋根を選択した状態で、棟のラインを選択します。

② ペットパレットで、「辺のカスタム設定」を選択します。

③ 「留め継ぎ辺の設定」を選択してOKすると、段差が解消されます。

















ただし、屋根の厚みは同じである必要があります。

Takayuki.H

2016年3月25日金曜日

車椅子! 乗ったことありますか?

ある老健の見学をした時、初めて乗りました。
試したいことがあったのです。

バリアフリー法で移動等円滑化経路の出入口は、80㎝以上というのはご存知と思います。
そこの出入口巾は引戸で有効85㎝。法的には全く問題ありません。

でも、見た感じ「狭くない?」と、思い、近くにあいている車椅子があったので、お断りして乗りました。

やはり、 狭いっ!

通れるのは当たり前ですが、手を挟みそう。
慣れていないこともあると思いますが、
御老人や体の不自由な方も、苦労しているのではないか、
介助で押している方も、たまには、ぶつけたりしてるのではないかと、思いました。
 
(ちょっとモデルは若いが。 髪の毛も濃いし・・・・・)


















それ以来、有効90㎝以上確保するように勧めている。
広い方がいいのはわかっているが、予算もあるし、これぐらいが適切と思っています。

by Y爺

2016年3月24日木曜日

コンクリートカレンダー

コンクリートの品質管理において、月をまたいでであったり、年間を通して管理する項目が多々あります。

例えば

1.プラントの休日

2.4週や13週等構造体コンクリートの圧縮試験日

3.構造体補正値の変更日

等です。1はコンクリートの出荷(打設)が可能か確認する為勿論必要ですが、実は2.の圧縮試験日とも関連があり、試験機関としてプラントで試験行う場合の休日確認日ともなります。3に関しては呼び(発注)強度に関連します。

これらの日程・日付を一元管理するため、エクセルでカレンダーをつくりました。

打設日に工区を入力すれば、(今回は4週ですが)圧縮試験日が自動で分かるようになったり、品質基準強度を入力すれば自動で呼び(発注)強度が出るようにしたので、管理が楽になりました。




TS

2016年3月23日水曜日

ArchiCAD カタログから材質を登録

ArchiCADで外構モデルを作成する時など、初期設定で登録されている材質では、
多彩な表現ができないときがありますよね。

そんなときはカタログから材質を登録をすることで、一から作成することなく、
表現の幅が大きく広がります。

方法は簡単です。

まず、「オプション」から「属性設定」の「材質」の設定画面を開きます。

「新規作成」を選択し、「カタログから新規作成」をクリックすると、
カテゴリ毎に分類された画面が表示されます。






あとは登録したい材質を選択し、「OK」をクリックするだけで登録完了です。


とても簡単で便利なので、是非ご活用下さい。



ArchiCAD19では、18と比べ200以上の材質が増え、VIPの材質カタログを含めると
さらに多くの材質から選ぶことができます。






デフォルトでリンクライブラリに設定しておくと便利ですね。



NF

2016年3月22日火曜日

『建築を考える』・・・消火器の表示





都内のオフィスビルに設置されていた消火器ボックスの写真です。 

遠目には、表示が良く見えなかったので近くに寄って、よく見たら「消火器」と表示
されていました。


 ここで、ふと思ったのが、消火器の表示に関する基準って、どうなんだろうと...







ネットで検索するとメーカーの既製品でも色んな表示のものがあるし、でもきっと
法的な基準があるんだろうと調べてみると、消防法施行規則にそれらの記載が
ありました。


「消火器具を設置した箇所には、消火器にあっては消火器と表示した標識を
見やすい位置に設けること 」 となっています。
でも、標識のサイズや色については記載されていないようです。

それではという事で、東京消防庁に聞いたところ「見やすい標識」という抽象的な
表現なので、事例ごとに事前に協議をさせてください、と教えて頂きました。
なるほど、納得です。

KN

2016年3月18日金曜日

ArchiCAD ビューのアングルを一度に揃える

ビュー登録をしてステップ図などを作成した時、全てのステップを作成した後に
アングルを変えたいと思ったり、途中で画面が動いてやり直し・・・
という経験をされたこはないでしょうか。
こんな時、さすがArchiCAD、全てのカットのアングルを一括で変えることが
出来るんですね。

例えば、こんなステップ図があります。


このビュー登録していたアングルを一括で変えてみましょう。
次のようなパースのように斜め上方からのアングルに変更します。

先ず、ナビゲータービューを表示します。
この状態で、3D表示画面のモデルを、変更したいアングルに動かします。
その状態で、ナビゲータービューの[ビュー一覧]から、保存してあるビューを全て選択します。
右クリックをして、[ビュー設定]を選択し開きます。
 ビュー設定の一番下にある[画像を現在の設定で再設定]にチェックを入れます。

そして[OK]をクリックすると、全てのビューが向きを変えたアングルに再定義されます。

これで、もう泣くことは無くなりましたね。                          JM


2016年3月17日木曜日

ArchiCAD BIMxで通り芯を表示する方法

BIMx上でArchiCADで入力した通り芯が表示されない場合ってよくありますよね。
しかし、表示させる方法があるんですよ。
さっそくご紹介しましょう。

①先ず、通り芯設定を開きます。

②「▼3D表示」を選択し、「線として表示」のチェックを外します。

③「通り芯ソリッド断面を選択」より、通り芯の断面形状を選択し、サイズも入力します。
  必要に応じて3Dで表示した際の材質も選択します。

④設定が完了したら「OK」で設定画面を閉じます。
パースではこのようになります。

⑤BIMxに出力してみましょう。
ちゃんと通り芯が表示されていますね。

85


2016年3月16日水曜日

ArchiCAD 断面ビューでの寸法確認


断面ビューでモデルの寸法を測ろうとするときに、

なかなか思うようにスナップが利かないことってありませんか?


例えば幅300R梁の場合、

切断面のみの断面ビューで見ると下図のように問題なさそうですが、
 

注意せずに寸法を置いてみると、、、




なぜかモデルの線とずれて寸法が押さえられています。。。

アップにして梁を選択してみると、、、





梁がRで曲がっているためか、ホットスポットが断面を切っているところとは違う位置にありますね。。。




そういう時に便利な機能がありますよ!!


断面ビューの設定画面「一般」>「状態」を「図面」とします。



すると断面ビューの梁は、下図のように線分と塗りつぶしに分解されています!!



これで余計なところにスナップが利かずに正確な寸法が測れますね!!


ただし、モデルに変更があったら、「モデルから再構築」を忘れずに!!

【その時はせっかく入れた寸法は追従しませんが。。。】


最近は複雑な形状が多くなっているので、よく活用しています!!


FH

2016年3月15日火曜日

ArchiCAD 3Dドキュメントで見上図と見下図

「3Dドキュメント」で見上げや見下げが出来ることは知っていたのですが、実際使ったことが
ありませんでした。
初めて使ってみるととても便利でしたので、ご報告!!。

平面図を切り出す時に、いつもは平面の状態でビューを保存して、レイアウトで重ねたり、
「ドキュメント」の「平面図の切断面」をいろいろ試して表示されたりされなかったりだったのですが、この3Dドキュメントであれば指定した範囲のものが表示されるためあまり考えなくても出来ます。


「隠れた辺」にチェックを入れるとスラブに隠れているものなどが点線で反映されます。
(鉄骨のウェブまで点線で反映される。)


こんな平面図をパースで見ると

3Dドキュメントにすると・・・


また、レイアウトで重ね図を作成したりも出来ます。

設備機器と鉄骨を重ねた見上げ図はこんな感じです。

y-ito