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2015年2月27日金曜日

コンクリートの誘発目地 検討 (その1)






コンクリートはなんらかの要因で、ひび割れが発生することがあります。




ひび割れが発生すると、そこから水が入りコンクリートに含まれる水酸化カルシウムが溶け出して[※写真1]の様になります。いわゆる白華現象といわれるものです。

この白華現象を防ぐために、計画的にひび割れが予想できる箇所にひび割れ誘発目地を設けて水が入らない様にシーリングをします。[※写真2]
 
コンクリートの品質を維持できるように工夫していくことでより良い建物ができますね。

 

                                                       BY . H,K

2015年2月26日木曜日

水切りの出寸法

下の写真は通勤途中に見た建物です。

同じAWなのに、1本だけ下部の壁が汚れていました

横から見ると、施工誤差でしょうか?このAWだけ水切りの出が少ないようです。




他のAWの水切りは15mm程度ありましたが、壁を汚しているものは10mmを

切っているようです。

以前、シェルパ社員で街中の建物を見て回ったことがありますが、

壁を汚している水切りの出寸法を測ると、15mmを切っているものが殆どです。

逆に言えば、15mmを確保したい。

施工誤差もあるので、できれば計画時には20mm以上としたいですね。


sakamoto


2015年2月25日水曜日

間仕切り壁の開口補強

間仕切壁の開口補強ですが、結構間違って施工されていることも多いようです。

下の図は「建築工事標準詳細図」に載っているものです。

天井下の間仕切壁でも開口補強はスラブに固定するようになっています。

最近は民間工事でもこのような施工を行うことが多くなってきてますよね。





では、開口補強部材はとスタッドは溶接しても良いのでしょうか?

開口補強材部材をスラブに固定するのと理由は同じで、「建築工事監理指針」には

下記のように書かれています。

補強材とスタッドは直接接触させず、戸の開閉に伴う振動が

なるべくスタッドに伝わらないことを原則にする」

材料の役目、役割を理解して施工したいですね。


sakamoto

2015年2月24日火曜日

ArchiCAD 手書き色分図をPDFにして下絵として貼り付け

鉄骨梁レベルを修正するため、スラブレベルを紙の図面に手書きで色分図を作成しました。

BIMモデルを修正するため、PDFにしてArchiCADに下絵としてワークシートに貼り付けました。
 

PDFをワークシートに貼り付け



平面図に、PDFを貼り付けたワークシートを参照し、「検索と選択」で鉄骨梁の確認したいレベル(高度)で検索します。


平面図にワークシートを参照

同じ鉄骨レベルを検索


鉄骨梁が反転表示されたら、梁レベルを確認し、修正します。

紙とモデルを見比べて修正するより、重ね合わせることで確認作業のミスを減らせます!




H.Yamada


2015年2月23日月曜日

施工管理における手摺下地補強鉄板入忘れ防止策について

 手摺下地補強鉄板は意外と入忘れる事があります。

当然下地がないと手摺がうまく取付きません

その要因としては、手摺下地補強鉄板を入れる施工業者、タイミングにあります。
 まず施工業者は、手摺金物をつける金属施工業者の場合と、軽量鉄骨下地施工業者の

場合がありますが、手摺下地鉄板をつけるタイミングは軽量鉄骨間仕切壁組が

終わり次第です。

 
軽量鉄骨鉄骨間仕切は軽量鉄骨下地業者、手摺下地は金属工事業者と分かれている

場合は、次工程の他職が手摺下地を入れる箇所の存在に気付かないで、ボードなどを

張ってしまうのです。

 
簡単に手摺施工箇所がわかる図面を他職職員に渡せば、みんなが理解して間違えなく

工事を進めてくれるものではありません。
 
対策として

 1.軽量鉄骨下地の施工業者に手摺補強下地まで仕事の範囲とする。
 2.他業者にもわかるように標示する。
今回は、2.ように現地現物に標示しました例です。
次工程の業者に周知後、軽量鉄骨間仕切壁(スタッド)へ直接、手摺下地位置を

マジックで記入しました。
スラブコンクリートに書く理由は軽量鉄骨を建込む前の墨出し時に行えるので、

気持ちに余裕があるとミスも少ないです。

                                  BY  H,K

2015年2月20日金曜日

GLOOBE バーチャルハウスドットネット

GLOOBEを使い始めてから、良くお世話になっているのが
福井コンピュータさんの「バーチャルハウスドットネット」です。
















建材データのダウンロードサイトですが、住設部品や建材、
素材以外にも建設機械や建設車両なども登録されている
のを最近、発見しました。


ネットで検索してデータベース(アーキマスター)にまとめて、
取り込めるので重宝しています。





















Dだけでなく汎用CADを使用している方でも一部サービス
利用できるようなので興味のある方は、試してみるのも良い
かもしれませんね。
KN

2015年2月19日木曜日

J-BIM施工図CADで隙間チェック


RC躯体図を作成する時、型枠が入らない部分は打ち増しするようにチェックしますよね。

J-BIM施工図CADでは自動でチェックする機能が付いています。

[編集]-[隙間]を選択すると[隙間チェック]ダイアログが開きます。




[隙間チェック]ダイアログに該当する部位が一覧で表示されますので、

選択すると該当部分が拡大され、赤色で強調表示されます。




[隙間チェック]ダイアログの[設定]で隙間の寸法を変更することもできますよ。


sakamoto

2015年2月18日水曜日

EVピット下の利用制限について


EVに関する法規は、意外と知らないものですよね。
ここで、建物構造に関わる法規を1件紹介します。
EVが中間階から始まる場合など、EVピットの下部に人が入れる空間が出来る事があります。
しかし、ピット下はEVの落下など、万が一のことを想定し、基本的には使用を禁止をしています。
基本的としたのは、ピット底を2重スラブにすれば利用の制限が緩和されるからです。

建築基準法及び同関連法令「昇降機技術基準の解説」2014年版では、
1.ピット床を二重スラブとし、釣合いおもり側にも非常止め装置を設ける。
 (図-(令129.7-1a))
2.ピット床を二重スラブとし、釣合いおもり側直下部を厚壁とする。
 (図-(令129.7-1b))
3.エレベーター1基分のみのピット下を人の出入りが極めて少ない物置、ポンプ室等に使用するもので
 そのポンプ室等の出入口側と反対側に釣合いおもりを設ける場合は、一重スラブとすることが出来る。
 なお、出入口の戸は施錠装置を有する構成、その他の金属製とする。
 (図-(令129.7-1c))
とあります。



            建築基準法及び同関連法令「昇降機技術基準の解説」2014年版 抜粋
 
ここで気をつけなければならないのが、
 2重スラブにすればどの用途でも利用できる
ということではありません。人が常にいる居室には出来ないのです。
ピット下部の部屋の利用は特定行政庁に建物ごとに確認をすることが必要です。
ただし、ピット床のひとつ下の「ピット床下部の直下階」の利用は、2重床とすることで
制限を受けなくなります。                                                                                                            T.F

2015年2月17日火曜日

ArchiCAD ArchiCAD18の「一般ラベル」!!



皆さん、ArchiCAD18は使っていますか?
自分はまだ本格的に使っていない状況です。。。

ArchiCAD18になっていくつか新しく出来たものがありますが、その一つにラベルの種類に「一般ラベル」というものが追加されています!!
どんなものかというと、要素の色々な情報をラベルで表示ができる!!というものですが、ちょっと紹介しておきます。

例えば、柱のラベルを、「一般ラベル」に変更します。


何やら、色んな数字が出てきましたね。


設定画面を開いてみると、「カスタム設定」に見慣れないものがありますね。

なるほど、さっきラベル表示されていたのがこの「ID」と「形状データ」で設定されているからですね。
プルダウンしてみると、下図の項目が表示できるようですね!!

例えば、複合構造壁で下図のように設定すると、


ビルディングマテリアルの構成が表示されますね。

または、梁で下図のように定義し、「ID」「立面」「形状データ」内を設定すると、

下図のように、天端レベル、下端レベル、体積、などが表示できます。

表面積も追加した面の合計値ですが表示することも出来ますね。(ただし、左右が逆のような。。。)

自分が一番使ってみたいのが、「IFCプロパティ」の情報の表示です!!
IFCプロパティに情報があったり追加した場合、下図のように「追加タグ」を選び、「設定 追加タグ」をクリックします。

下図のようにプルダウンすると、IFCプロパティまで選択できますね!

これでラベルを表示してみると、、、

このように、表示できますね!!

このラベルをカスタマイズできないか、今後試してみたいと思っています!!

FH