最近は大面積の天井材落下防止の観点から耐震天井の話題
をよく聞くようになりましたね。
耐震天井は下地の補強材が多く追加されるために天井内設備
との検討をする必要がありますが、天井下に付くものでも
検討が必要なものがあります。
その代表的なものが「防煙垂壁」です。
特に確認が必要なのが、壁と天井の間に隙間(クリアランス)
が必要なように、壁と防煙垂壁の間にもクリアランスが必要
ということです。
防煙垂壁メーカー既製品の緩衝材で納まる隙間なら問題ない
のですが、階高と天井ふところ寸法との関係で大きくクリア
ランスを要求される場合があります。
この建物の場合は、35ミリの隙間が必要でした。
メーカーの緩衝材では納まらなかったのでアルミ材を曲げ加工
して納めました。
上はその写真、下は曲げ加工したアルミ材の形状です。
これだけでは納まりがよく分からないので、デジモクモデル
を使ってもう少し詳しく見てみましょう。
まず、壁-天井取合いはL-50x50のアルミアングルを壁付け
にしています。
サンプル材を見せた時には顔をしかめる設計者もいましたが
出来栄えを見ればな~んにも問題ないですね!(主観です)
次に垂壁の上レールと垂壁パネルの関係です。
ちなみに今回採用した垂壁は「ダンスモーク」という商品です。
ガラス製の防煙垂壁に比べて軽くて割れないのが特徴です。
垂壁上レールは天井見切りアングルと取合うのでパネル端
より35ミリずらして固定してあります。
アルミ曲げ加工部材と垂壁パネルの隙間には、難燃性の
ガスケットを付けてあります。
下端はこんな感じです。
今後、既製品でも大きなクリアランスに対応する商品が出て
くれることを期待します! (もう出てるのかな?)
by MK
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