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2020年4月6日月曜日

壁の耐火性能と遮音性能

壁の性能種類には耐火・遮音・耐水などあり、各メーカーさんは個別認定や例示仕様で
性能を確保しています。
ここで、設計図に書かれている壁仕様でちょっと勘違いをしてしまいがちな事例をご紹介します。
遮音と耐火を有する性能壁は、遮音壁としての性能と耐火壁としての性能の認定をとっています。例として吉野石膏さんのA-2000・WIを見ると、

吉野石膏㈱HPより抜粋

この壁仕様の認定証では、

 耐火構造としてFP060NP-0198

                         認定書より抜粋

 遮音構造としてSOI-0112

                              認定書より抜粋

と両方の性能の認定があります。

勘違いしがちなことは、建物で遮音のためにこの仕様の壁を使ったとしても、その壁が防火区画になるということではありません。
設計図書の壁凡例では、耐火・遮音として表記同じ壁符号を使われる場合がほとんどかと思いますが、壁単体で要求される性能は異なります。
また、防火区画でなければ設備配管の貫通処理も変わります。

防火区画ラインと遮音区画ラインを混同しがちになってしまいますので注意しましょう。

                                   T.F

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