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2016年3月29日火曜日

品質基準強度とは

先日私のupしたブログ「コンクリートカレンダー」内の”品質基準強度”について「品質基準強度とは?」という質問がありましたので、今回は用語の意味を説明させていただきます。

(尚、今回の内容はJASS 5(建築工事標準仕様書 コンクリート工事)の2015年度版に基づいて説明しております。また説明の内容に関しましては簡略化を行っていますので詳細を知りたい方は同仕様書のご確認をお願いいたします。)

品質基準強度」とは設計基準強度耐久設計基準強度を確保するための強度という意味です。

設計基準強度に関しましてはなじみが深いとは思いますが、耐久設計基準強度に関しては聞きなれない方が多いと思いますので、説明させていただきます。

耐久設計基準強度とは構造物の設計時に定めた耐久性を確保するために必要な強度であり、「特記」又は「特記が無い場合は計画供用期間の級」で設定される強度です。

例えば

 ・普通セメント
 ・特記がに記載がない
 ・計画供用期間の級が標準

上記条件の場合、耐久設計基準強度は24N/mm2となります。

品質基準強度の説明に戻りますと、品質基準強度とは設計基準強度耐久設計基準強度を確保するための強度であるので、この両強度のうち数値の大きい方品質基準強度の値となります。

例えば

 ・設計基準強度    30N/mm2
 ・耐久設計基準強度 24N/mm2

上記の場合、品質基準強度は30N/mm2となります。

この品質基準強度を基に構造体強度補正値を加えたものが使用するコンクリートの強度になります。

品質基準強度は構造体の要求性能を得る為の強度です。非構造部材は関連しません。



T.S

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