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2016年3月14日月曜日

ArchiCAD 鉄筋納まり検討モデルのテンプレート

鉄筋の部品倉庫について、2015年6月10日のブログ

[ArchiCAD 鉄筋の納まり検討をするための部品倉庫]

で紹介しましたが、今回は、柱や梁の接合部などの
鉄筋納まり検討モデルを作成するための部品倉庫
の紹介です。
あらかじめフープやスターラップまで作成しておくものです。
ここでは鉄筋オブジェクトをパイプツールで作成しています。

代表的な鉄筋径毎に
・主筋
・フープ
・スターラップ
・アンカー(下向き)
・アンカー(上向き)
を作成します。
それぞれの大きさは、任意とします。
フープ・スターラップはフックまで作成しましょう。
フックの存在も鉄筋納まり検討では重要ですよね。
(フックの大きさは構造特記仕様書に沿った形状で作します。隅部の主筋がフックに
 干渉しないようフックの内径は、主筋径を考慮して作成しましょう。)

それぞれレイヤーも整えて出来上がり。


それでは、これを使って梁のスターラップを作成してみましょう。
このような躯体の梁にスターラップを入れることとします。
①先ずは、塗りつぶしツールや線ツールを使ってスターラップの鉄筋芯の位置を書き込みます。
②次に材料倉庫から、該当する形のスターラップをコピーして第一スターラップに位置に配置
 します。
 この時、フックのある側を合わせましょう。
③断面図を切って表示します。
 ここでもスターラップの鉄筋芯の位置を書き込みます。
実際には、梁主筋のX方向・Y方向の上下関係や、かぶりの規定に合わせて鉄筋芯の
 位置を決めます。
しかし、配置したはずのスターラップが見えません。
これは、躯体に隠れてしまっているからです。
鉄筋の位置をすでに書き込んでいるので、躯体のオブジェクトは非表示にして
しまいましょう。
④コピーしたままでは高さがあっていないので、フック側の角を合わせます。
⑤残りの3つの角をつまんでストレッチで合わせます。
⑥平面図に戻って、スターラップのピッチに合わせて連続コピー。
3Dで見るとスターラップが出来ています。
鉄筋の材料倉庫を上手く使うコツは、
1、断面図の画面を多用する。
2、鉄筋芯の位置を断面図・平面図に書き込む。

こうすれば、効率よく鉄筋納まり検討モデルを作成することが出来ます。
                                                  T.F

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