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2015年1月29日木曜日

コンクリートの粘性


コンクリートのスランプ値は生コンクリートの軟らかさを示す数値で、コンクリートを打設する際の施工性に対し、多大な影響を与えます。
(建築では通常15か18が指定され、数値が大きいほど軟らかくなります)
スランプ値が大きいと打設はやり易くなりますが、型枠への側圧が大きくなるため、時間をかけて打設したり型枠を強固にする必要があります。

 打設の施工性に対してスランプ値のみがコンクリートに対する打設の指標とされがちですが、実はコンクリートに対する
打設の指標としてもう一つ挙げられるものがあります。それは「コンクリートの粘性」です。

 コンクリートには硬軟もありますが、同じスランプ値に対し粘り気の有無が打設に影響します。特にシュート等人力で打設する場合、作業者にかかる負担は粘り気が有ると無いとでは大きく違い、打設時間にも影響します。

 通常コンクリートの呼び強度が高くなると粘性が高くなる傾向にあります。例えば標準期と冬期では配合が冬期の方が高くなる為、同じような打設を行った場合、冬期の方が打設に時間を要する場合もあります。

 打設計画を考える場合、この様な事も勘案する必要があります。



T.S

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