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2013年8月22日木曜日

ArchiCAD 色分け図の作り方


表面塗りつぶしペンと表面塗りつぶし背景ペンの切り替えで1つのスラブのオブジェクトから2種類の色分図が作れます。
その手順の紹介をします。

今回は床の高さ別色分図と仕上別色分図を作成します。


床高さ別色分図


床仕上別色分図

1.はじめに何の色分け図を作成するのかを決めます。
 床の高さ別色分図と仕上別色分図の2種類の色分図を作成します。


2.ペン番号の割り振りを決めます。
 今回はデフォルトのペンセットで使われていない番号を使って色分図を作成します。
 その場合使用できるペン番号は141〜255です。

 その内、今回は以下の6つのペン番号を使用します。

 床高さ別色分図 使用ペン番号
 141:FL-100
 142:FL-50
 143:FL±0
 144:FL+50

 床仕上別色分図 使用ペン番号
 145:仕上A
 146:仕上B

3.色分図用ペンセットを作成します。
 

 「オプション」→「属性設定」→「ペンとカラー(モデル)」を選択します。 

 ペンとカラー(モデル)を開き色分図用のペンセットを作成します。

 デフォルトで使用されているペン番号を含め全ての番号(1〜255)を一度薄いグレーに設定します。

 オブジェクトの輪郭線や符号などの文字に割り当てられている番号で黒で表示させたい番号の色を黒にします。

 スラブのデフォルトの設定では輪郭線や符号のペン番号1が割当てられているのでペン番号1を黒とします。

 先ほど決めた色分図用のペン番号に色を設定していきます。


床高さ別色分図用ペンセット


 床仕上別色分図用ペンセット

 ペンセットを作成し、「名前をつけて保存」をして「OK」を選択します。


4.「モデル表示オプション」の設定


 「ドキュメント」→「モデル表示」→「モデル表示オプション」を選択します。



 「モデル表示オプション」から2種類の色分図用のモデル表示オプションセットを作成します。

 「塗りつぶし表示を上書き」から表面塗りつぶしを上書きにチェックを入れます。
 そして「塗りつぶしなし」「無地前景」「無地背景」の項目がありますがこの箇所で
色分図の色の表示の切り替えを行います。

 床高さ別色分図はスラブの表面塗りつぶしの「無地前景」にチェックをします。
 床仕上別色分図はスラブの表面塗りつぶしの「無地背景」に同じくチェックをします。

 それぞれの表示オプションの設定を行い、セットを「名前をつけて保存」します。




5.オブジェクトにペン番号を割り振る

 

 仮に4種類の床オブジェクトを作成しました。
 この床オブジェクトにペン番号を振り分けていきます。

 仕上げ別のペン番号を設定します。
 同じ仕上げのオブジェクトを選択し、「選択したスラブの設定」を開きます。



 「表面塗りつぶし背景ペン」のペン番号を設定します。

 145:仕上A
 146:仕上B

 次にそれぞれの床の高さ別にペン番号を設定します。
 「表面塗りつぶしペン」のペン番号を設定します。

 141:FL-100
 142:FL-50
 143:FL±0
 144:FL+50

 ペン番号の割り振りができたら「OK」を選択します。



6.ビューの保存



 「クイックオプション」から3・4で設定をしたペンセットとモデル表示オプションの切り替えを行います。




 それぞれのセットを選択した状態で「ナビゲータープロジェクト一覧」から現在作業しているフロアを選択し、左クリックし、「現在のビューを保存」を選択します。



 そうすると「ナビゲータービュー一覧」で登録した画面の切り替えが簡単にできるようになります。
 
 同様に仕上別色分図の「クイックオプション」からペンセットとモデル表示オプションの切り替えを行いビューの保存をします。

 これで2種類の色分図の完成です。
 
 色分けする種類が多くなるとペン番号の割り振りが煩雑になるので紙やエクセルなどでペン番号を整理すると管理がしやすくなるのでペン番号を書き出す事をお勧めします。

 by85

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