建物用途が物流倉庫の場合、倉庫業法では壁強度が2500N/㎡以上となるよう
定められています。
また、外壁の材料が金属系の場合は、胴縁を@900㎜以内にするか、荷摺りを
@760㎜以内で設置するとなっています。
金属系でも耐火断熱パネル(イソバンドPro)の場合は、単体での強度がある為、
胴縁はパネルの支持のため役目になり、@900の胴縁や荷摺りにはよりません。
では、耐火断熱パネル(イソバンドPro)の場合、胴縁ピッチはどのように決めれば
よいかというと・・・
4つの条件で一番厳しいものから決まります。
①倉庫としての外壁強度から、断熱パネル自体の強度若しくは固定ビスの強度
⇒パネル強度よりビス部破壊強度の方が弱いため、ビス部破壊時の強度から出る@2420㎜以下
②耐火性能の認定で定められている@2000㎜以下
③イソバンド自体の強度が建物立地条件から建築基準法で定められている強度以上となる
@以下
⇒例:愛知県某所(地表面粗度区分:Ⅲ、建物高さ31mの場合)の場合、2060㎜以下
④胴縁材の支持スパンが③の建築基準法で定められている強度以下となる@以下
①~④から、一番厳しい条件のピッチを採用することになります。
また、構造設計意図で安全率をどの程度掛けているかを確認する必要があります。
T.F
0 件のコメント:
コメントを投稿