J-BIM施工図CADの躯体積算は型枠、鉄筋、コンクリートなどの
数量を簡単に確認できる便利な機能ですね。
この機能は任意の工区ごとに範囲を指定することが可能です。
作業は伏図に積算範囲を指定するのですが、この時に知っておきたい
ポイントがあります。
上の図のように青と赤で指定した積算範囲の外周枠の大きさと位置は
全く同じです。
異なるのは4つの工区に分割した点線の位置です。
青は通り芯、赤は基礎の出隅角を基準に積算範囲を配置しています。
この積算範囲で各工区のコンクリート数量をエクセルの表にしました。
4工区の合計数量は、青=618m3、赤=607m3で、本来ならば同じ値に
なるはずですが、一致していません。
外周枠の範囲で4工区の合計数量を確認したところ607m3でしたので
赤の数量が正解であることが分かりました。
青の積算数量が多くなってしまった原因は、実は積算時のある特性に
よるものです。
その特性とは、柱や独立基礎のような「基点が1点」の部材は、
積算範囲に「基点」が含まれているとその部材の数量をカウントします。
青の工区割を見てみると図の中央にある柱と独立基礎は部材の基点が
4つの工区に跨っている状態となっています。
その結果、部材を重複して積算しているようです。
ちなみに梁や壁のように「基点が2点」の部材は「部材の芯」が
積算範囲に含まれている場合に数量をカウントします。
またスラブのような「領域」を指定する部材は指定範囲をそのまま
認識します。
正確な積算をするには、こうした特性を理解しておくのも必要かも
知れませんね。
KN
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