スランプ試験という試験の名前を聞いたり見たりした方は、建築の分野に携わっている方は少なくないと思います。
このスランプ試験は大まかにいうと生コンの流動性を示す値のスランプ値を確認する試験の事ですね。
スランプコーンと呼ばれるカラーコーンの先っぽを切断した様な形の入れ物に生コンを棒で所定の回数突きながら詰め、2~3秒の間で鉛直に引き抜き、グチャ~っと崩れた生コンが、スランプコーンの頂部の高さからいくら崩れたかを計測します。
この試験、写真では5mm単位の目盛りが付いた定規を使って、スランプ値を示していますが、
JISには次のように規定されています。(JIS A 1101 コンクリートのスランプ試験方法)
「スランプの値はcm単位で表し0.5cmまで読み取る。(1mm目盛りの検尺を使用する場合は2捨3入又は7捨8入して0.5cm単位に丸める)」
この『2捨3入または7捨8入』という文言、なかなか聞きなれないですよね。四捨五入という言葉はよく使われると思いますが。
さて、『2捨3入または7捨8入』ですが、一体、どういう丸め方をするかというとmmの単位の読み値が、
0、1、2 ⇒ 0
3、4、5、6、7 ⇒ 5
8、9 ⇒ 10
という丸め方になります。
例えば、値が18.8cmの場合19.0cm。 18.3cmの場合には18.5cmという具合です。
かなり専門的なお話でしたが、もっともっと知りたくなりますね。
by araki
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