外構図面の修正作業をしていて気になったので調べてみました。
建築の外構図なので一般で言う「道路」ではなく敷地内の構内道路のお話です。
その設計図には建物の出入口前の道路部分に、横断歩道のゼブラマークが書かれ
ていましたが、その脇には停止線がありません。
設計打合せの段階で「停止線は不要」と判断されたようですが、果たして本当に
横断歩道の手前に停止線が無くてもよいのでしょうか?
(見通しはもちろん良好で、スピードが出せるほどの直線距離もありません)
まずは一般の道路面に書かれている「停止線」の本来の意味を押さえておきます。
停止線は道路上に書かれる標識「指示標示」で
「車が停止する場合の位置を示す」線のことです。
ということです。
ちなみに道路上に書かれる標識には「規制標示」というものもあり、規制標示と
指示標示を合わせて「道路標示」といいます。
規制表示は道路上に、走行規制、車両別通行帯や、右左折の方法、駐車を
する時などを表示していて従わないと違反になります。
さて、話を外構図に戻します。
停止線の意味は、あくまで停車する場合の位置の目安、なので運転者にとっては
あったほうが停車し易いと思うのではないでしょうか。
それに構内道路の話なので、お施主さん、使用者、設計者に共通認識を確認して
合意の上、ある・なしを決めればよいと思います。
停止線の手前に書かれる「止まれ」や「とまれ」の文字は、法令に定められない
標示なので、あってもなくてもどちらでもよいです。
by MK
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