ページ

2016年7月25日月曜日

外構図「停止線」について


外構図面の修正作業をしていて気になったので調べてみました。


建築の外構図なので一般で言う「道路」ではなく敷地内の構内道路のお話です。



その設計図には建物の出入口前の道路部分に、横断歩道のゼブラマークが書かれ
ていましたが、その脇には停止線がありません。

設計打合せの段階で「停止線は不要」と判断されたようですが、果たして本当に
横断歩道の手前に停止線が無くてもよいのでしょうか?
(見通しはもちろん良好で、スピードが出せるほどの直線距離もありません)


まずは一般の道路面に書かれている「停止線」の本来の意味を押さえておきます。
 

停止線は道路上に書かれる標識「指示標示」で
「車が停止する場合の位置を示す」線のことです。

つまり意味としては「もし停止をするのならここに合わせて止まってください」
ということです。

ちなみに道路上に書かれる標識には「規制標示」というものもあり、規制標示と
指示標示を合わせて「道路標示」といいます。

規制表示は道路上に、走行規制、車両別通行帯や、右左折の方法、駐車を
する時などを表示していて従わないと違反になります。


さて、話を外構図に戻します。

停止線の意味は、あくまで停車する場合の位置の目安、なので運転者にとっては
あったほうが停車し易いと思うのではないでしょうか。

それに構内道路の話なので、お施主さん、使用者、設計者に共通認識を確認して
合意の上、ある・なしを決めればよいと思います。

補足
停止線の手前に書かれる「止まれ」や「とまれ」の文字は、法令に定められない
標示なので、あってもなくてもどちらでもよいです。
  
by MK

0 件のコメント:

コメントを投稿