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2014年1月16日木曜日

鉄骨梁の溶接不可部分


鉄骨梁には、溶接不可部分があります。

溶接不可の理由として、

①現場溶接部分の超音波探傷検査範囲にかかり、検査でNGが出てしまう恐れがある。
構造強度が低下する恐れがあるためなるべく後から溶接による熱を加えたくない
ということがあります。
①の例で挙げると、ノンブラケットの仕口を現場で溶接した後に溶接部の超音波探傷検査を
行う際に、悪影響を与える恐れがあることと、新たに他のものを溶接して取り付けること、
超音波探傷検査時にパルス発信器が取りつけたものに当たってしまい、確実な検査ができ
なくなってしまうということがあります。
確実に検査を行うには梁のフランジ厚の3倍以上を開ける。
ことがことが必要になります。言い換えると、溶接部からフランジ厚の3倍以内には何も
付けない方が良いということです。

②の例として、水平ハンチが終わる部分は、構造強度として最も応力がかかる部分になり、
後から熱を加えること構造体力が低下する恐れがあるため、構造的に溶接不可としている
部分です。

②の位置は、内装仕上げ用のピースや階段ササラなどが設置されやすい部分になるため、

事前に構造設計者へ溶接不可部分の範囲を確認することが必要です。




                                        (水平ハンチがつく鉄骨の溶接不可範囲

                                                       T.F




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