その中に、Rhino.Inside.Revitという、Revitバージョンも公開されており、Revitを起動しつつそのアドオンという形でRhinocerosおよびGrasshopperを起動することができます。
Rhino.Inside.Revitでどんなことができるか試してみたので、2回に渡ってその機能のさわりの部分を紹介します。
なお、バージョンは、Rhino.Inside.Revit:0.0.7482.23619、Revit:2019.2になります。
頻繁に更新されているので、今後UI等の仕様が変わる可能性があります。
1回目は、Revitの情報をGrasshopperから取得する方法についてです。
取得の流れ
今回はRevitの壁などの要素を取得してみます。
1.Filter系コンポーネントで要素を取得する条件を作成
2.作成したFilterの条件でRevitの要素を取得
3.取得した要素から形状やパラメーター等の情報を取得
が大きな流れになります。
1.Filter系コンポーネントで要素を取得する条件を作成
まずは、要素を取得するための条件を作成します。
Grasshopperの[Revitタブ>Filter]の中に、Filter系のコンポーネントがあります。
例えば、1FLの壁カテゴリを取得しようとする場合、
Category Filterコンポーネントで、取得したいカテゴリを選択、
ひとまとめにして、Logic And Filterコンポーネントにつなぐことで、どちらの条件も満たす要素を取得するフィルターになります。
2.作成したFilterの条件でRevitの要素を取得
作成したFilterは、Query Elementsコンポーネントにつなげば、要素を取得できます。
またQuery ElementsのInput側の上部にある+マークをクリックすると、Documentを入力できるようになるので、同じRevitで開いているファイルやファミリのDocumentを選んで入力すれば、それぞれのファイルの要素を取得できます。
3.取得した要素から形状やパラメーター等の情報を取得
要素を取得出来たら、Element Geometryコンポーネントで形状を取得できます。
またその要素の持つ情報については、Inspect Elementコンポーネントにつないで、コンポーネントをShiftキーを押しながらダブルクリックすると、パラメーターが展開されます。
これで、Revitの情報をGrasshopperから参照できました。
ここで紹介したのはあくまで一例で、他にも様々なFilterコンポーネントや、Revitの管理タブで設定するような項目を選択できるコンポーネントなど、様々な要素を取得できるようです。まずはこの記事が初めのとっかかりになれば幸いです。
次回は、Grasshopperで作成した形状等をRevit側に送る方法についてです。
R.O
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