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2017年3月31日金曜日

Bricscad Excelへのコピー→ 貼付け

ExcelにCAD DATA(Bricscad)を直接貼り付ける方法として下記方法があります。

1.CAD DATAをコピー(「複写」ではない)



2.Excelにて「形式を選択して貼り付け」を選択し、「図(拡張メタファイル)」を選択






3.以下のように貼り付けが可能です。



拡大範囲によって画像が荒くなったり、黒線にしたいものは事前に白線(黒線)にしておく等準備が必要ですが簡単な図面なら時間短縮が計れます。

T.S

2017年3月30日木曜日

『建築を考える』・・・外部軒天井見切りの納め方

とある公共施設を訪れた時のことですが何気なく見上げてみた
エントランスの天井の汚れ方に違和感をおぼえました。

どこが普通とは違うと思ったのか。

ありがちな天井の汚れといえば屋根や上階からの水漏れなどの
天井内部からの漏水により天井材にシミができてしまう汚れ方
が一般的と思うが、この汚れ方は明らかにそうではないからだ。


























軒天井部の仕上材は、岩綿吸音板貼りだった。

まずは汚れの原因について考えてみました。

この建物の立地は海岸線から約2キロ程で風の強い場所にある。
汚れの大元は外壁に付いた塵が風雨によって天井面に付着した。
と考えるのが自然だ。

では次に外壁の汚れが如何にして天井面に到達したのかを検証
してみよう。


<ポイント1>水の切れを悪くした見切り材の断面形状とは?

今一度写真をよく見ると、外壁下端と天井が取合う部分の見切材
の形状が少し変わっている。断面が円形なのだ(これは珍しい)

意匠的な拘りかも知れないが、一般的な外壁下端見切りの形状は
角型で端部がピン角になるので雨滴が垂れ易くなる。
円形断面では水切れという要求性能に対してはやや分が悪い。


<ポイント2>見切り下端の滴を天井面に呼び込んだ段差とは?


いくら強風が吹いたからといっても見切り下の滴が天井面に付くの
だろうか?     ではもう一度写真をよく見てみよう。

見切り下端レベルと天井面との段差は柱のタイル貼りからおおよその
見当がつく。
貼られているタイルは「45二丁掛タイル」なので、1枚の大きさは
タテ45ミリ、ヨコ95ミリ、目地幅約5ミリである。
なので見切り下端と天井面とのレベル差は5ミリから10ミリの間位
ではなかろうか。

因みに見切り材と天井との間が溝状に見えるのは「十手見切」という
端部見切り材を使用しているからで、天井面より12ミリ上のレベルで
円形見切の側面に取合っている。
これは想像になるのだが、意匠設計者はこの溝形状が「水切り目地」
の役割を果たすことを期待したのではないだろうか。

いずれにせよ水切れの悪い見切りと天井面のレベル差の少なさが
期待を裏切る結果となってしまっている。

ここは思い切って見切材でタイル1枚分(45ミリ)の段差を作って
おけば天井を汚すことは無かっただろうと思われる。


<ポイント3>最適な天井材料の選定とは?


そもそもではあるのだが、なぜ軒天の仕上材に岩綿吸音板を採用した
のだろうか。
理由はこれも想像になるが、「見栄え」「高級感」「上質感」といった
ところが考えられる。

しかしながらここはエントランス(外部)の軒天井なのだ。
水分を吸収しない材料を選ぶべきだったと思う。


以上を踏まえて今回の納まりのポイントをまとめておきます。

1.外壁の見切り形状は、水切れの良い形状で

2.軒天井への水掛かりのリスクを抑える考慮を

3.外部の仕上げ材は、吸水しない(又は撥水効果がある)材料で



意匠的に拘った見せ場で逆に残念な結果になってしまわない様に
よく検討しておきたいですね。

by MK


2017年3月29日水曜日

ArchiCAD 3Dの陰影表示をビュー登録

3Dで表示した時に太陽方向が逆光になっていると、影が濃くなって陰影の差がはっきりしないので全体的に黒っぽくなって見えずらくなることがあると思います。
太陽方向を変えれば、明るくなりますが、その都度設定を変えるのは手間なので、あらかじめ太陽方向を調整したビューを保存しておいて、そのビューを開くことで見やすい状態の3Dビューを表示できます。

「表示」タブから「3D表示設定」「3D投影の設定」「パースの設定」で太陽方向を順光になるように設定します。

 ②順光になるように太陽方向を調整します。

③順光になったビューを四方向作成して保存します。

 ③登録したビューから3Dを見ることで、どの方向から見ても影が濃くならず見やすくなります。



by shoichi.I

2017年3月28日火曜日

ArchiCAD IFCデータを開くとき


ArchiCADで、IFCデータを開くときの注意です◇



 ①IFCファイルを、ArchiCADのアイコンへドラッグ&ドロップして開く
 ②新規ファイルを開いたあとに、「結合」でIFCファイルを開く
主に、以上の2通りの手順でIFCデータを開くと思いますが、、、

①では、
フロア設定が、元データのままに
モデルも、元データの状態で開くことができます☆


しかし、②では
フロア設定が新規のデフォルト状態のところに、IFCデータを結合するため

一見、同じモデルが開けたように見えても、配置高さが異なっており、
元のモデルではなくなってしまっています。。。

同じ目的の、

「IFCデータを開く」  でも、その手順で結果が違ってくるので、注意が必要です。



①の開き方がおすすめです

②の開き方をする際は、

「結合」を行う前に、新規ファイルフロア設定の、

1」の番号のフロア高度を元データに合わせ1」以外のフロアを

削除してから開くと、

①の手順の時と同様に、フロア設定が元データ通りに追加され、

モデルが配置されます。
☆モデル統合にしても、新規で開くにしても、フロア設定の確認は大切ですね



YS

2017年3月27日月曜日

ArchiCAD 包絡したまま壁の移動

壁を移動すると繋がっている壁と離れてしまい、移動後トリミングして繋ぐという、

とても手間が掛かっていましたが、隣り合う壁も選択してオフセットすることで、

隣り合う壁も伸びて移動するので、かなり手間が軽減されました。

また、tabキーをクリックすることで基点が固定されますよ。


①隣り合う壁も選択
 (これがポイント!!)
 
 
 
②壁の基準線をクリックし、「辺をオフセット」
 (基準線でないと駄目ですよ。必要に応じて基準線位置を調整しましょう!!)


③柱面から寸法を取るので柱面にマウスを合わせる。
この時、マウスが動いてもいいようにtabキーで基点位置をロック。

④キー入力してenterで完了。
キー入力はこの例だと「50-」と移動したい数値の後に-とすると元の位置側へ、
+とすると元の位置から遠い側へ移動する。


FH





2017年3月24日金曜日

セパ穴の考慮

打放しコンクリート仕上げの廊下を歩いていると、


「むむっ」 

断面図
この隙間が気になってしまうのが建築屋のサガなのか、この隙間に「埃が溜まってしまうのでは!?」と思ってしまいます。


ではこれをきっかけに、なぜこのようになってしまったのかを考えてみました。






 通常のセパピッチは外側から300㎜、600㎜と間隔を空けて配置するのだが、今回の様に打放しコンクリート壁は景観にも考慮しなくてはならないのです。

通常のセパピッチ


 今回の事例では、OAフロア+ソフト巾木の高さを考慮する必要があり、そこまでは確認できていましたが、 セパ芯(真中)セパ外径という数字の拾い方までの配慮が足らなかっただろうと推測できます。

詳細 断面図


仕上げからひとつひとつ考慮して、コンクリートを打設する。 


いつもながら考えさせられます。


                               B.Y  H,K 

2017年3月23日木曜日

セパ穴の活用

セパ穴はコンクリート工事だと大概発生するものなのですが、
コンクリート打設時に型枠を止める役割がメインなので
コンクリート打設後は活用されないことが少なくない。






 そこで活用した事例の紹介です。
『セパ穴を活用して、仮設(工事用)分電盤を配置』


セパ穴から分電盤を吊り下げて床から浮かす


工事を行う際、電源の確保は必須であり、
内装工事に移行した時に、分電盤も部屋内に取り込むのだが、
内装の仕上げ工事進捗により、邪魔になり移設をすることも少なくない。 


今回事例は壁仕上げはコンクリート打放し仕上げでもあったために、
セパ穴を活用して分電盤を壁掛けにした。
仕組みは、セパ穴のフォームタイのネジに長ナット+アイボルトを取り付けそこに引掛けた。






 通常なら床工事を始める前に分電盤からでてくる配線の引き回しなどの
分電盤の移設があるため電気工事が発生していたが、それらが省略可能となり、工程、コスト的にも抑える結果につながった。   
                               BY  H,K


         

2017年3月22日水曜日

1㎜以下の確認方法[応用編]

前回は1㎜以下の確認方法の『原理』を紹介しましたが、
今回はちょっとした応用編として実践的な方法の提案です。




前回と同様に被写体をデジタルカメラで撮影、拡大して寸法を測定する。
そこまでは同じですが、今回は下記写真のように


目盛線のフチを確認した方が、目盛線幅の中心を出さなくていいため、効率的です。
 但し上記を満たす条件として同じ幅の線を比較することです。 なぜなら上記の写真を例に挙げるならば5㎜間隔の目盛幅>1㎜間隔の目盛幅になっているからです。
あとは前回と同様に計算すれば、少しだけ効率的になりますね。


                      B.Y  H,K



2017年3月21日火曜日

1㎜以下の確認方法 [原理編]

よく使用する測定機器の種類の
コンベックスや巻尺など目視確認で測る目盛の目幅は最小1㎜単位としている。
それでもJISに記載されている、長さの許容誤差は0.1㎜単位と決まっているため、




小数点第一位はどうやって「測るのか」測微鏡やルーペがあれば簡易にできるのですが、
現場ではそういった器具はなかなかないものです。
では現場で使用している身近な物で確認できる方法を考えてみました。

【1㎜以下を確認する方法】
被写体(上記の写真)をデジタルカメラで撮影、拡大して寸法を測定する。



標準とする側を手前、検証する側を奥に並べ、起点を揃えて確認す長さの位置で写真をさせ撮影して目盛を拡大する。

次に拡大写真上で標準とする側の1㎜に相当する目幅を計測し、これを分母とする。
確認する長さの位置における検証する側の目盛のずれ(誤差)を計測し、これを分子とする。
この分子を小数化すると1㎜以下の数値を含む誤差の計算値が得られる。
 上記の写真の例では、拡大写真上で標準とする側の1㎜に相当する目幅は63㎜、検証する側の目幅は44㎜と計測されたとすれば、実際の誤差は44/63≒0.70㎜と計算できる。

 これなら、身近なもので確認できます。                 B.Y     H,K


用語の定義は
目幅;「隣り合う二つの目盛線の幅の中心から中心までを測定した長さ」   
                           出典[JIS B 7512 鋼製巻尺]
目盛;「付記されたすべての数字と組み合わせて、計器の表示装置の一部分を成す順序よく並んだ標識の集合」
                           
出典「JIS Z 8103 計測用語」




2017年3月17日金曜日

断面形状 “塗りつぶしパターン” のイタズラ

任意の断面形状を作成できる「断面形状マネージャ」を使用する時に、
忘れがちな作業を、1スパンモデルを例にご紹介。


まず、平面ビューで[矩形選択ツール](マーキー)を使って、モデルを切り取りました。



①耐火被覆RW
※半透明ですが、今回の紹介とは無関係なので無視してください。
②QLデッキ


切断面拡大


各々、切断面も材料そのもののテクスチャになっています。
常にこうならいいのですが、

上図の様に、違うテクスチャで表現されている時があります。
今回のように、1~2個ならいいですが、
大量に配置して、断面を切ってから判明する事があり、
タチ悪いです・・・;;。

なので、一度確認しましょう。
(例として、先ほどの①耐火被覆RW)


まず、「断面形状マネージャ」を明けて、作成した断面形状をクリックします。

すると、、、


お前だったのか・・・

①耐火被覆RWの断面が緑色に変色していたのは、
塗りつぶしパターンが「屋根材-ガルバリウム鋼板」のせいでした。

RWっぽいものに変えましょう。


忘れずに保存。


テクスチャが統一されました^^
解決です。

塗りつぶしパターンは最初に確認しましょう。

とは言っても、
確認を忘れて100個配置したとしても、塗りつぶしパターンを変更すれば、
全て一度に変わるので、本当はタチ悪くないです^^


ただ、Navisworksでも、3Dpdfでも反映されます。
断面積が大きければ大きいほど、見た目がブスなのでご注意を・・・

Rae





















2017年3月16日木曜日

pptステップ図 [ビューを分割]で効率化 (※ダブルモニターの人のみです...^^;;)


パワーポイント(以下ppt)で、ステップ図を作成する際に、

各ステップ画像のズレを無くしたい
リボンタブを含みたくない
より大きい画像がほしい、etc...

効率的にステップ図を作りたい時は、
Navisworksの「ビューを分割」が良いかもしれません。

「縦分割」を使うと、

①が追加され、分割される。
そして、こうだっ!!


①を別モニターへドラッグしてください。
そして、画面いっぱいに広げてください。




あとは、ppt画面でマスターのレイアウトを編集し、
[プレースホルダーの挿入]で、[図]を選ぶ。
上図の赤枠(表示範囲いっぱい)に配置する。



Navisworksを表示させ、左のモニターをPrint Screenしてください。

※赤枠の範囲だけ画面が広いね^^
[Ctrl+V]で、ビシッ!!
※ピッタリだね^^

あとは、必要なだけ繰り返してください。


Rae