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2018年9月28日金曜日

外装仕上材と本体鉄骨の関係~金属系外装材編

外装仕上材と本体鉄骨の関係性の第3弾!!!

今回は金属系外装材(断熱パネル、サイディング、角波等)で確認してみましょう。


























金属系外装材の場合は、取り付け下地が、主に鉄骨胴縁となります。本体側の下地としては、胴縁を梁から持ち出す材が該当します。外装材側の下地は、胴縁に直接ビスで固定するため、外装材側の下地はありません。

胴縁とビスが接合部材といえますね。

ALCECPは接合部材が施工範囲になっていましたが、胴縁は通常鉄骨工事です。
ここが、今までとは違うところですね。

クリアランスも今までとは考え方が異なります。
本体鉄骨側から出した下地と胴縁の固定はボルトを使用しますが、標準仕様書でも胴縁ボルト接合のクリアランスは1㎜しかありません。



ということは、施工精度を吸収するクリアランスがほとんど無く、接合部材の精度はほぼ、鉄骨の建方精度に依存してしまうということです。

建方精度を厳しくすることは当たり前ですが、金属系の外装の場合は特に鉄骨建方精度には十分な注意を払う必要が有りますね。
ちなみに、金属系の外装材は耐火性能を有していないものもあり、鉄骨柱や梁の合成耐火が出来ない場合は、本体鉄骨と胴縁の間に耐火被覆が出来るクリアランスが必要です。
(梁成にもよりますが、350400㎜。外装の前に耐火被覆を外部側からすることも可能ですが、雨にぬれてしまったりして品質が低下する恐れが有ります。)
                                      T.F

2018年9月27日木曜日

ArchiCAD 「表現の上書き」と「一覧表」を使ってモデルチェック


モデルのチェック方法っていろいろありますね。
検索と選択を使ったり、ラベルを出して目視したり、solibriを使ったり。

その中でも、もし、「表現の上書き」と一覧表」を使うならば、
インポートとエクスポートを活用するのがおすすめです!


まず、表現の上書きは、
色の設定とか、ルールの作成とか、わあ面倒くさってなりますが、

部材種別が多い物件などで1度ルールを作っておくと、
これをエクスポート&インポートすることで色々な物件で
活用することができます!(若干の修正は必要ですが)



まず、
「表現の上書き」にたどり着くまでに時間がかかるので
ツールバーに出します。




表現の上書きセットで、
「インポート」を選択し、必要なものを
取り込みます。







ペンとカラーも準備しておくとよいですね。
他の物件で作成したplnデータから、
オプション>属性設定>属性マネージャーで簡単に取り込むことができます!


「開く」を選択し、
取り込みたいデータがあるplnから
データを追加します。








ルールセットとペンセットをインポートできたら、
今回の物件に適合するように、ルールを書きかえます。





梁は、3Dドキュメントであれば、塗り潰されますね。






一覧表も、同様に、インポートとエクスポートができます。





是非活用してみてください。

y-ito

2018年9月26日水曜日

外装仕上材と本体鉄骨の関係~ECP編

外装仕上材と本体鉄骨の関係の第2弾です。
今度は、ECP(ニューセーフティー工法 縦張工法)の場合で確認してみましょう。



ECPの場合もALCと同様に、本体鉄骨から取付下地(通しアングル)を受けるための本地鉄骨下地があり、外装材側は取付金物を固定する角プレートと六角ボルトが下地と考えられます。取付下地と取付金物が接合部材になります。

 
クリアランスもALCと考え方は同じですね。縦張工法では、一般的には、条件が一番厳しいダイアフラム部分で、35㎜となります。

横張工法の場合は、ECP施工標準仕様書(ECP協会)では、下地鋼材のL-50x50x6が通り、鉄骨の施工精度の吸収代と自重受けのクリアランス10㎜を考慮して75㎜としています。ここの寸法はALCとは異なりますが、全ての部位において施工可能かどうかを事前検討が必要と謳っています。

  
施工精度のみではなく、施工が可能か否か(手が入ってボルトが締めれるか)のクリアランスも確認が必要ですね。


                                     T.F

2018年9月25日火曜日

外装材と本体鉄骨の関係~ALC編

外装材と本体鉄骨の関係性は、基本的に下図の関係があります。

これをALC(縦壁ロッキング工法)の場合で確認してみましょう。


ALCの場合は、本体鉄骨から取付下地(通しアングル)を受けるための本体鉄骨下地
があり、外装材側は取付金物を固定するALC内に仕込まれた内蔵アンカーが
下地と考えられます。取付下地と取付金物が接合部材になります。
接合部材は、基本的には外装側の施工範囲になります。
外壁材の精度が決まる部分であるので、責任範疇といえますね。

重要なのはクリアランスです。
クリアランスで鉄骨の施工精度を吸収しなければなりません。
一般的には、条件が一番厳しい本体側下地が本体鉄骨と兼用していて、
鉄骨梁の外面=柱面の場合で考えると、一番ALC面に近い本体側鉄骨は
柱のダイアフラムで通常25㎜と、鉄骨の施工精度の管理許容値である

  柱の倒れe≦H/1000かつe≦10mm(建築工事管理指針より)

から10㎜を最大と考えて計35㎜となります。

                   縦壁ロッキング工法

ダイアフラムの板厚が大きくなり、ダイアフラムの出の数値が大きくなれば、
その分、クリアランスも大きくしなければなりませんので注意が必要ですね。

横壁アンカー工法の場合は、柱部分の考え方は縦壁と同じですが、梁の部分は、
梁成が大きくなると梁の中央部分に取付く取付金物を締め付けができるように
クリアランスを100㎜150㎜とする必要があります。この場合は、本体鉄骨の
位置は柱=梁面とならないため、本体鉄骨下地のピースアングルが必要になり
ますので注意しましょう。


                     横壁アンカー工法

                                                                                 T.F

2018年9月21日金曜日

ArchiCAD 平行投影におすすめのツールバー


平行投影にしたいとき、
「3D投影の設定」で平行投影をしても
なんか斜めになってしまったりして、うまくいかないって
とき、



このツールバーがおすすめです↓↓↓↓↓



「3D」のツールバーが出たら、
①「平行投影」をクリックします。
②「クリック面の垂直目標面」をクリックします。



 そして、平行投影したい面をクリックします。
(スラブとか壁とか柱とか、何でも良いです。)
斜めの面で平行投影したいってときは、斜めの部材の面を選択します。






きれいに平行投影できました↓↓↓





例えば、2dの立面図dwgをオブジェクトとして取り込んで、
建具表を正として作成したモデルと重ねて見たりすると、




あ、建具表と立面図が不整合やないかい
って 使い方もあります。




y-ito

2018年9月20日木曜日

ArchiCAD_鉄骨ブレスの表現

ArchiCADで鉄骨ブレスを表現するときに、部材のサイズや取付角度によって両端部がうまく表現されません。
鉄骨ブレスを柱ツールで作成すると両端部はこのように水平になってしまいますね。

鉄骨ブレスを梁ツールで作成すると両端部はこのように垂直になってしまいます。

こんな時は、パイプツールで断面形状を割り当てて作成すると端部の形は現実的な形状になります。

※パイプツールで作成した場合、断面形状を割り当てても、どの断面形状を使っているかという確認が出来ないため注意しましょう。
                                    T.F

2018年9月19日水曜日

可動間仕切と移動間仕切の違い

みなさん、移動間仕切と可動間仕切の違いって分かりますか?

公共建築工事標準仕様書を見てみると、、、、、書いてありました!


なんかイメージしていたものと反対ですね。
画像(小松ウォール工業さんのHPより)で確認すると、
[可動間仕切]

[移動間仕切]
ということですね。

ネットでそれぞれ検索をかけてみると、
出てくる画像も『可動間仕切』が移動間仕切と間違えられてヒットしています。

可動間仕切ではこんな感じ↓

口に出している単語と意図するものが違うと混乱してしまいますので注意しましょう。                      
                                    T.F




2018年9月18日火曜日

告示を適用された室の断熱に注意

排煙設備を告示で免除している場合は、部屋の仕上・下地の不燃性能を告示で示されている性能にしなければなりません。


ここで注意しなければならないのは、外壁に面した機械室や倉庫などの仕上です。
機械室や倉庫は素地のままという場合があります。 通常は外壁材はRC、ALC、ECP、角波などで、それ自体では不燃材のものがほとんどですね。
しかし、外壁面には断熱・結露防止のために断熱材が吹かれます。機械室や倉庫でも例外ではありません。
現在使用されている吹付の断熱材は、一般的には難燃性のものです。断熱材を施工してしまうと、仕上不燃・準不燃とはならなくなってしまいます。


法的に適正な形とするには、
・不燃・準不燃の断熱材を施工する。(コストアップ)
・ウレタン面の内側にLGS+PBなど、不燃・準不燃材の壁を建てる。(コストアップ) 
・ロックウールをウレタンの性能と同等となる厚さで吹付する。 

ウレタンは大規模な火災につながるので注意しましょう。 
                                     T.F

2018年9月14日金曜日

ALC、ECPの腰壁打ち込み金物位置

ALCやECPの外壁部分で内装壁が無い露出の仕上がりの場合、

下地も綺麗に納めたいですね!

腰壁部分では下の写真のように、通しアングルやZクリップ(イナズマプレート)、

アングルピースが見えてきます。


ALCの場合、イナズマプレートが版の中心になるので腰壁に打ち込む金物は

ALCの目地部分にすると綺麗に納まります。


ECPの場合、Zクリップが版の両端になるので、腰壁に打ち込む金物は

ECPの版の中央にすると綺麗に納まります。


建築関係者が見れば気を使っているなと思ってくれるはず(笑)


sakamoto

2018年9月13日木曜日

ECPのZクリップ回転防止

ECPのZクリップは取り付ける向きによって通しアングルとの溶接が

必要になります。

Zクリップの溶接は、クリップが回転し下地鋼材から外れてECPが脱落することを

防止するのが目的ですので、下記のようになります。

縦張りの場合は上向きに取り付ける場合に片側を標準20mm(15mm以上)の

溶接が必要です。



一方、横張りはZクリップが横向きになるので、4か所とも溶接が必要になります。


職人さんがやってくれる部分ですが、しつかりと管理をしたいですね!


sakamoto

2018年9月12日水曜日

ECP縦張りの下地ピースピッチ

ECP縦張りの時、構造体とECP下地鋼材を連結するピースのピッチ

@600の場合と@900の場合がありますよね?なぜでしょう?

先ずはパラペット部分を見てみましょう。

@900ですね!


次に横目地部分。

パネル下部は@600、パネル上部は@900ですね!




兼用している場合は@600ですね!


腰壁に打ち込むピースは@600ですね!


ECPの自重も受けるパネル下部のピースが@600になります!


sakamoto

2018年9月11日火曜日

VRグローブ

VRを作成すると最初のうちは喜んでくれるのですが、雰囲気はわかりやすいよね。

くらいになってくる気がします。

確かに。。。使い勝手が確認できると良いんですよね。

下図はOculus社が2016年に申請した特許で、米国特許商標庁から公開されものです。

今回公表された2件の特許は、手の動きを動的に制限することで、

あたかもその場に仮想の物体があるかのような感触を提供するものとのことです。


ものが触れたら使い勝手が確認できますね!

と思っていたらVive用のVRグローブがツクモ法人営業部で販売受付を

開始したそうです。

ただ、触った感覚があるのかは明記されていませんでした。


下の写真はPlexus Immersive社が開発した「VR/AR用の触感グローブ」で、

現在開発者向けキットの先行オーダーを受付しており、今年8月の出荷予定、

一般向け販売は来年後半を見込んでいるとのことです。


他にも複数社が開発しているようなので、今年中か来年には使い勝手の確認も

可能になりそうですね!


sakamoto