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2020年6月30日火曜日

Bluebeam2019_縮尺設定の改善

Bluebeam2019から搭載された新機能を紹介します。

縮尺の設定についてです。
測定機能のいずれかを使用する際に、
以前までは縮尺を設定せずにマークアップをすることが出来ました。

そのため、縮尺が違う状態で長さや面積を図って、違う値が出てきたりなんかもありましたが、2019バージョンでは測定を行う前に必ず較正するようになりました。




【ツール】の【測定】から測定機能を使用すると縮尺設定画面が出てきます。



【較正】を選択し、図面の縮尺を合わせる為に図面上の寸法値の分かる2点を選択します。


寸法値を上図のように入力し、【縮尺を適応する】を選択したら完了です。



また2019バージョンから【サムネイルパネル】に図面の縮尺が表記されるようになり、確認しやすくなりました。


サムネイルの下側に設定された縮尺が見えます。

またページの範囲を【すべてのページ】にすると

全てのサムネイルの下に縮尺が表記されます。

図面ごとに縮尺が異なる場合には、一目で確認できるため便利に、また縮尺設定をし忘れることが無くなりましたので、測定値を間違えることもなくなりました。


J.N

2020年6月29日月曜日

REVIT_セクション記号のdwg書き出し

REVITからdwg変換する際にセクション記号も一緒に変換する方法です。

以前そのまま変換しても断面記号がdwgで出てこなかったため、
調べたら方法があったので紹介します。


断面記号がdwgだと無くなる





まず【DWG書き出し】の【インセクション書き出し設定】の右の【...】を選択します。





そして【一般】の【未参照のビュータグを非表示】のチェックを外すと
記号も一緒にdwg変換できるようになります。




あまり記号も一緒に変換する機会は多くないと思いますが、
機会がありましたら試してみてください。



J.N

2020年6月26日金曜日

病院のカーテン上部に空間がある理由

病院のカーテン上部に空間があるのには理由が3つあるそうです


1つ目は、消防法の問題で、天井にそのまま直付けのレールを付けると 万が一火災が発生した場合、スプリンクラーの水がベッドに当たりにくくなるため。 そのために、上部に空間を設けて散水効率を保っているそうです。

一般的には「スプリンクラーの中心から半径で30cm、頂点から45cmの範囲」とされているそうですが、自治体によって異なるようで、各自治体の消防署に確認が必要です。(天井直付けの時は上部がメッシュのものを使う)




2つ目は、デザイン性の問題と、上部が空いている、またはメッシュのほうが閉塞感が少ないという理由だそうです。




3つ目は、エアコンと換気の点からです。 上部が空いていることにより、換気やエアコンの温度を一定にするためだそうです。



                                                                                  TT                                

2020年6月25日木曜日

形鋼の名称


みなさんはこの部材をなんて呼んでいますか?

似ている呼び方が色々あり、頭がごちゃごちゃしてきましたので
まとめてみました。






・溝形鋼
・チャンネル鋼









・リップ溝形鋼
・C形鋼
・Cチャンネル







溝形鋼にリップが付いている方がリップ溝形鋼。
他にもチャンネル鋼やC形鋼などがあります。

似ているので間違えないように覚えておきたいですね。


J.N

2020年6月24日水曜日

スカイツリーの高さ


スカイツリーです。

大きいですね。

スカイツリーの高さはご存じでしょうか?

『ムサシ』で634mだそうです、本当に大きいですね。


しかし、建築物としては634mじゃないんです!


建築物は
①屋根と柱または屋根と壁のあるもの
②屋根と柱または屋根と壁に付属する門や塀
③観覧のための工作物
④地価や高架の工作物内(高架鉄道、テレビ塔など)に設ける店舗、事務所、興行場、倉庫などの施設
⑤ ①~④に設けられる建築設備

と定義されています。


つまり


こういうことになります。

工作物としての高さは634mですが、
建築物としては高さは470.970mなのです。

もうご存じかもしれませんが、是非友人などに話してみてください。


J.N

2020年6月23日火曜日

pdfのサイズを変更(Bluebeam)

Bluebeamを使ってPDFのサイズを変更する方法です。

Bluebeamでマークアップしたものを他のpdfにコピーしたときに、
pdfのサイズが違うので同じ大きさにコピーされないなんてことがあります。





このマークアップした青丸を








別のpdfにコピーすると
大きさが違う







[ドキュメント]から[ページ設定]で[切り抜きとページ設定]を開きます。


ここのメディアサイズをそれぞれ同じにすればpdfのサイズが一緒になります。


A4やA3などのサイズにすることもできます。

是非ご活用ください。


J.N

2020年6月22日月曜日

RCの鉄筋のサイズ変更

RCの鉄筋ですが、1.0m当たりの総断面積を大きくすれば、
配筋ピッチを広くすることが出来ます。



例えばD13@100で鉄筋が組まれているとします。

D13の断面積は1.27㎠です。(建築工事管理指針より)

1.0mに対して100ピッチで入っているので、1.0m当たりの総断面積は12.7㎠になります。


次はD16@150で考えてみます。

断面積は1.99㎠で、150ピッチなので1.0m当たりの総断面積は13.26㎠になります。


13.26㎠はD13@100の12.7㎠より大きくなりましたね。

配筋ピッチを広くした代わりに、鉄筋径を大きくしたため、
1.0m当たりの総断面積が上回りました。
つまりD13@100からD16@150は変更が可能です。(設計者との確認は必要ですが)


この要領で他の2パターンだけ紹介します。

D16@100からD19@140 (1.0m当たりの総断面積 19.9<20.5)

D19@100からD22@125 (1.0m当たりの総断面積 28.7<30.96)


このように計算で出すことができたり、よく使用するものは数字を覚えていても良いかもしれません。


J.N

2020年6月19日金曜日

配慮ある配筋(機械基礎)

建築工事は、一つの機械基礎を作るのに


機械基礎


配筋工事, 金属工事, 型枠工事, コンクリート工事に別れて作業しています。 


また作業する職人さんもそれぞれ違う業種に分かれて作業しています。


 今回 ピックアップするの干渉が多い 「配筋、金属取付工事」にします。
 

機械基礎の配筋フープは 通常は、この写真の用に135°曲げ加工で搬入してくる。















だが今回のように真ん中にアンカーボルトなどを施工するために
ワインディングパイプなどを入れる場合、135°曲げ加工が干渉する恐れがあります。 
 

ワインディングパイプ

なので 工事監理者の合意のもと 

添付図のように

その末端は一端を 90°フック曲げ加工、余長8d以上としました。


(鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説より抜粋)


少しでも金属工事に干渉しない配筋ができるのである。
 
 あと施工業者の事を考え、少しの配慮が品質のよい建物を造るためになる思います。
 
BY H,K

2020年6月18日木曜日

食べ物の名前がついた建築に関わるもの その2

一年ぶりに帰ってきましたこのシリーズ

建築の仕事をしていて、『食べ物の名前と同じ』だと

興味が出て覚えてしまうのは、私だけでしょうか。

まずは 建築で『ラーメン 

あの 麺と汁の美味しい食べ物ではなく、



柱と梁の剛接合の構造ことです

ちなみにドイツ語で【額縁】の意味です。

続いて 『チーズ』 
あの有名な乳製品ではありません。




三方に接続口があるT字配管のことです。






最後に『いわし』
今が旬の『鰯』ではなくて


  
ロープやワイヤー、ホース、チューブ、鎖などのよれ・よじれのこと。
ワイヤーロープなどをこの状態で使用すると切れやすい。「キンク」ともいいます。





 熱中症に気をつける季節になりました。
それではご安全に! 
BY  H,K

2020年6月17日水曜日

Twinmotion 動画制作時の影の対処方法

  現場での打合せ際、モデルを動画にして打合せすると、
モデルの変更点や改善点がわかりやすく、現場でも
手軽に再生、確認ができるのでよい方法と思います。

Twinmotion で動画 制作時、動画Clipをエクスポートした際、
カメラ視点 に合わせて影が現れてしまい困ったことがありました。
外装、外構モデルでは影が邪魔になることが多いと思います。
その影を表示させないようにする対処方法が1つありましたので
紹介したいと思います。

2020年6月16日火曜日

『失敗から学ぶ』型枠断面寸法の管理の注意ポイント


コンクリート構造体断面寸法の管理値があります。

JASS5 によると

断面寸法は 『-5~+20㎜』と定義されています。 

2020年6月15日月曜日

非接触型 計測 (ものさし)

新型ウィルスの影響で非接触型の道具が注目を浴びていますが 、身近にもありました。


iPhoneやiPadの標準アプリとして「計測」アプリが搭載されています。

これは端末のカメラを通して画面に映し出された物の長さを計測するアプリです。


使い方
「便利ツール」フォルダーに入っている。『計測』を起動してください。

 今回は目地のサイズ確認です。

幅、奥行きを実験的にこの『計測アプリ』と『ものさし』で 計測してみました。


まず 『計測アプリ』で           
         幅 2cm






   『ものさし』で
幅 2cm  





 おっ 精度がいい感じ! 
では 少し立体的なもの 『角受けタイ』で確認
まず 『計測アプリ』で 
幅 8cm 




   『ものさし』で
幅 8cm 






使える!


 現場では『ものさし』を常に携帯しているのは必然ですが、
防水の下地調整材(プライマー)などを塗ってしまい。
直接的に長さを計るのが出来ないときなど 有効です。
 
 ただ㎜単位の確認は難しいため、 
もの計測というよりは、もの大きさを確認するなどの
使い道がいいと思います。

 ご参考までに! 

 BY H,K

2020年6月12日金曜日

型枠解体の歩掛

型枠解体の歩掛りっていくつになるんだろうと思ったのが、これを書いた
きっかけです。

 型枠解体の職人さんに伺ってみたら、『一人あたり50~70㎡』の返答、

では

何人で何日で終わるのか? 工程を計画うえで把握しなければなりません。

まず 準備して、型枠施工面積を拾っておきます。 

条件は 幅  21,000㎜  
    奥行 21,000㎜
    壁厚  5,000㎜
    高さ  4,000㎜ 

解体屋 Ⅰチーム(4人)

アイソメ図で書くとこんなイメージです。 



これを拾うと この表になります。 

(※部位を計画合わせてに色分けしています)

予想は

合計 656㎡÷60㎡(50~70の真中で予想)=約11人(10.9人)

   4人チームなので 

   11人 ÷ 4人 = 約3日(2.75日) 


そして、実績は 

 


作業日は3日

平均 59㎡/人でした。 


 このように自分で歩掛りを管理する。次回からの計画がたてやすくなります。


ご参考までに 


BY H,K

 


2020年6月11日木曜日

仮設足場と躯体との距離 

足場と躯体面までの距離は、一般的には[300㎜以下]と言われている。

どうやって決めるかというと、安全性と作業性を考慮した距離にする。
 
まず安全性は人が足場と躯体の隙間から落ちない様に考える。

 作業性については、まず横歩きに必要な寸法は300㎜とされています。
 

また動作空間は通常作業域は390mm、最大作業域は500㎜とされている。


 今度は一般的は作業をコンクリート構造で立断面に検証してみました。


足場と躯体面までの距離は、[300㎜]を条件して、
最長距離として鉄筋工事までの距離は「412㎜」で動作空間として可能
最短距離として型枠工事の締固めで「181mm」で足場と干渉していない。

 なので、[300㎜以下]が妥当とわかります。 

ただし、施工方法により足場との距離は違います。 

例をあげると、型枠工事の施工方法で、大型型枠ユニットを吊り込む方法だと
450㎜以上空けるどありますので, 
施工法、作業する方と打ち合わせてから
仮設足場を計画してください。

 仮設足場により工事の効率が違いますので仮設とはいえ、とっても大切な工事です。

ご参考までに  

   B.Y H,K