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2020年7月10日金曜日

Rhino.Inside.Revit② ~Grasshopper→Revit~



Rhino.Inside
という様々なソフトウェア内でRhinocerosを実行できるようにするプロジェクトがWIP版で公開されています。

その中に、Rhino.Inside.Revitという、Revitバージョンも公開されており、Revitを起動しつつそのアドオンという形でRhinocerosおよびGrasshopperを起動することができます。

Rhino.Inside.Revitでどんなことができるか試してみたので、2回に渡ってその機能のさわりの部分を紹介します。

なお、バージョンは、Rhino.Inside.Revit:0.0.7482.23619、Revit:2019.2になります。
頻繁に更新されているので、今後UI等の仕様が変わる可能性があります。

2回目は、Grasshopperで作成した形状をRevitへ送る方法についてです。


GrasshopperからRevitへ

Rhino.Inside.Revit用のGrasshopperのコンポーネントには、Revitで要素を作成するためのコンポーネントが色々用意されています。

[Revitタブ > Build]を開くと、このように柱や梁など基本的な要素はこれで作成できます。


ただ、Grasshopperといえば、コンピューテーショナル、パラメトリックな形状だと思うので、今回はそういった形状の生成方法を3通り紹介します。
生成する形状は、大分適当ですがこんなものを用意しました。


方法1

一番簡単な方法は、Grasshopperで生成したい形状のコンポーネントを選択した状態で、Revitの[Rhinocerosタブ>Bake Selected]をクリックすると、DirectShapeが作成されます。また[Bake Sekected]ボタン上部のドロップダウンを選べば、カテゴリも指定できます。




方法2

続いて、Grasshopperのコンポーネントで生成する場合です。
[Revitタブ > DirectShape]を開くと、[Add ~ Directshape]というコンポーネントがあり、これらでGrasshopper側で作成したBrepやMeshなどをDirectShapeとしてRevitに生成することができます。

入力は形状データのみなので、カテゴリは自動的に一般カテゴリになるようです。


方法3

最後は、2と同様Grasshopper側から生成しますが、より細かい設定のできる、[Add Geometry DirectShape]コンポーネントを使った方法です。

このように、DirectShapeの名前、カテゴリ、マテリアルも追加で指定でき、形状も1、2の方法では、棒1本1本が別々のDirectShapeに分かれていましたが、この場合は全てひとまとまりのDirectShapeになります。

マテリアルは、[Material]コンポーネントを右クリックすることで、Revit内のマテリアルを呼び出すことができます。



以上、Grasshopperで作成した形状をRevitに渡す簡単な方法を紹介しました。
複雑だったり、面の数が多い形状だと、読み込みに多少時間はかかりますが、
Revit側にBakeしなくても、Rhinocerosのようにプレビューが出るので、RevitとGrasshopperの連携が以前よりもかなりやり易くなっているように感じます。

形状生成だけでなく今回紹介しなかったRevit処理の自動化に使えるようなコンポーネントも多々あるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

R.O

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