ページ

2020年7月31日金曜日

Revit ファミリ作成 ブラインド編(4)

今回はH寸法に応じて、配列複写の数を制御するまでの手順
作成したファミリをプロジェクトにロードして
想定通りの動作をするか確認するところまで進めたいと思います。

まず参照面を適当な高さに作成します。






















寸法を入力して、[H]パラメーターを作成します。

































入力した寸法を選択して、[H]パラメーターを作成しましょう。
寸法にパラメーターを割り当てる手順はもう大丈夫ですね。
パラメーターの条件は以下の通りです。




[H]パラメーターの数値によってスラット枚数が調整されるように
ファミリタイプを開いて、[スラット数]パラメーターに条件式を入力します。



ここまでが高さに応じてスラット枚数が変わるようにするための手順です。
プロジェクトにロードする前に実際にH寸法を変更して、
正常に動作するか確認してみましょう。
動作確認ができましたらプロジェクトにロードしてみましょう。
プロジェクトはあらかじめ新規作成しておいてください。
プロジェクトに使用するテンプレートは[なし]で
[メートル単位]で作成すると素早く確認が出来ます。

プロジェクトの平面ビューの適当な位置にプロットしましょう。

3Dビューでパラメーター値を変更しながら
正常に動作するか確認してみましょう。




正常に動作すれば完成です。
今回は紹介していませんが、参照線とインスタンスパラメーターを使用して
ファミリを作成すると以下のように[L]、[H]の寸法が3Dビュー上で
矢印調整することも可能です。
参照面ではなく、参照線を使う必要があるというのがポイントですね。


以上ブラインドのスラット部分の作成手順の紹介でした。
ブラインドを作成する場合は親ファミリと子ファミリ(ネストファミリ)の
構成を考えることが大事になってきます。
例えば子ファミリはヘッドボックス+グリップ、スラット+昇降コード、
ボトムレールの3点にします。親ファミリは子ファミリを格納して
合体させるための箱として扱う、、といった感じです。

ブラインドのようなファミリが作れれば、目隠しルーバーや
ガラリなども作れるようになります。
ぜひ練習して作れるようなってくださいね。

T.K


2020年7月30日木曜日

Revit ファミリ作成 ブラインド編(3)

今回は、配列複写の数をパラメーターで制御する方法を紹介します。
配列複写したあとはブラインドっぽくなり、作った感がでますね。
完成形は以下の通りです。





















前回のファミリをそのまま使用します。
まずスラットピッチを設定するための参照面を描きます。




















寸法を入力して、スラットピッチを可変できるように
パラメーターを作成します。









































配列複写を実行して、複写したファミリを参照面に拘束します。


































位置合わせ実行後に表示される、南京錠マークを選択して、
拘束をかけます。




















ここまでがスラットピッチを設定するための手順です。
ここからスラット枚数を指定するためのパラメーターを作成します。
配置したファミリを一つ選択しましょう。
















配列数寸法にパラメーターを設定します。


























ファミリタイプのスラット数を変更して、確認してみましょう。

































ブラインド高さに応じてスラット数を
変更するためのパラメーター作成が終了しました。
次回はH寸法に応じて、配列複写の数を制御するまでの手順と
作成したファミリをプロジェクトにロードして
想定通りの動作をするか確認していくところまで進めたいと思います。

T.K

2020年7月29日水曜日

Revit ファミリ作成 ブラインド編(2)

前回の続きで、【ファミリのパラメーター関連付けの手順】を紹介します。

まず親ファミリを開いておきます。
(ファミリの新規作成をしておいてください。)
前回、作成したファミリを親ファミリにロードします。
























プロジェクトブラウザ上にファミリが追加されます。
通常はロード後にコンポーネント配置ツールが起動しますが、
すでにロードした場合はツールは起動されないので
プロジェクトブラウザのファミリを作業領域に
ドラッグアンドドロップしましょう。



















参照面の交点に配置しましょう。
















配置後は配置ツールをEscキーを2回押して解除してください。
その後に配置したファミリを選択してください。

プロパティを確認してみましょう。
インスタンスパラメーターが並んでいます。
[L]パラメーターはインスタンスパラメーターとして作成したので、
この中に表示されていると思います。
さっそく[L]パラメーターを親ファミリ内で機能するように
関連付けをしましょう。
























関連付けをするパラメーターがないのでパラメーターを作成します。

































作成したパラメーターを選択してください。


























選択したボタンが[=]に変化します。
これで[L]パラメーターの関連付けが完了しました。
引き続き[角度調整]パラメーターを関連付けます。
[角度調整]はタイプパラメーターなので[タイプ編集]を選択します。

















あとは[L]パラメーターの関連付けの手順とほぼ同じです。


























以上でパラメーターの関連付けが完了しました。
これで親ファミリで関連付けした2つのパラメーターの
数値変更をすると、子ファミリのパラメーターと連動するようになります。
親ファミリ側で数値変更して正常に動作するか確認してみると良いでしょう。

次回はブラインドの高さに応じて配列複写の数を制御する方法を
紹介したいと思います。

T.K

2020年7月28日火曜日

Revit ファミリ作成 ブラインド編(1)

以下は外部ブラインドの画像ですが、今回はこのブラインドの
スラット部分のファミリを作成したいと思います。
今回のファミリ作成で配列複写の制御や、パラメーターの関連付け、
参照線の活用などについて学習できますので、
これからファミリをどんどん作成していくという方は
参考にしていただければと思います。






















ざっくり、流れとして、、
1.ネストファミリ(スラット1枚のみ)の作成
2.親ファミリにネストファミリをロードして、パラメーターを関連付け
3.高さに応じて配列複写の数を制御
4.プロジェクトにロードして正常に動作するか確認
といった感じで長くなりそうなので、何日かに分けて紹介していきます。

さっそく第一弾【ネストファミリ(スラット1枚)を作成】を進めます。
作るものは以下のものです。
画像だけではわかりませんが、角度と長さが可変できるようにしてます。
















ファミリテンプレートは家具で良いような感じがしましたが
[一般モデル]を使用しました。(深い意味はない、、です)
ツールは[スイープ]を使用します。











断面形状を押し出す経路を単線で描きます。


























長さが可変するように寸法を入力して、
入力した寸法にラベル(パラメーター)を付けます。














断面形状(プロファイル)描くビューを開きます。


























スラットの角度調整のための参照線を編集します。


























スラットの断面形状を描きます。

































以下のように断面形状を編集してください。




















作成したパラメーターが正常に動作するか確認してみましょう。


























ここまでがスラット(単体)ファミリの作成手順の一例です。
ファミリを名前を付けて保存しておきましょう。

スラットに角度調整をあたえる手順は
今回紹介した以外の手順をとるとエラーになることが多いので、
結構重要だったりします。
ファミリ作成では手順や仕様上の動作を把握し
効率よく作成していくことが大切なので少しずつ覚えていきましょう。

次回は、今回作成したファミリを親ファミリにロードして
パラメーターを関連付けします。
親ファミリ内で[L]、[角度調整]の2つのパラメーターを
関連付けることで、パラメーターが親ファミリ内で
動作するための手順を紹介したいと思います。

T.K

2020年7月27日月曜日

Revit 凡例付き集計表の作成

本来、Revitの凡例は凡例ビューで作成することが一般的です。
凡例を集計表のに組み込むことで
多少作業を省力化できるのでは、、、と思い試しに作成してみました。

おなじみのサンプルモデルを使用します。


















以下の平面ビューはあらかじめ用意しておきました。
ビューフィルタは床カテゴリを対象に設定しています。


























それでは集計表を作成していきます。









今回対象のカテゴリは床です。




















使用するパラメータは以下の通りです。






















他の設定は以下の通り、、

















集計表が作成されます。
[イメージ(タイプ)]の列にイメージデータを入力します。












平面ビューを開いて[Snipping tool]などの
キャプチャツールを使用して画像データを作成します。





















床を選択して、[イメージ(タイプ)]のパラメータに作成した
イメージデータを設定します。






























































他の床の設定を終了させると、集計表にも反映されます。
















シートに作成した集計表を配置すると凡例と同様の表現ができます。


















カラースキームのような便利さはなく、整合性の確認を
しなくてはいけませんが。手間もそれほどかからず
前項のような手順で進めれば間違うリスクも少なくてすむかと思います。
凡例の作成方法で他に良い案があれば展開してもらえると嬉しいですね。

T.K

2020年7月22日水曜日

Revit 杭打機のスクリューファミリの作成

杭打機のファミリを作っているのですが、スクリューの作り方が
わからないので教えて。。。という相談がありました。
難しそうに見えますがスイープブレンドのツールを使用すれば
割と簡単にできるので紹介します。

















早速、ファミリの新規作成を実行しましょう。
今回はファミリテンプレートは[一般モデル(メートル単位).rft]を使いました。
使用するツールは前述のとおり[スイープブレンド]を使っていきます。











平面図ビュー上で[パスをスケッチ]を実行します。


















[プロファイルを編集]を実行しましょう。














1つ目のプロファイルを編集します。

















2つ目のプロファイルを編集します。


























羽部分の半分が作成できました。ここまで出来たら、
察しの良い方ならこの後の作業はわかりますね。




















平面ビューで[鏡像化]ツールを使用します。






















立面ビュー(正面)を開いて、位置を調整します。
















ワッシャリングようなものが作成できます。
これを配列複写して、軸棒を[押し出し]で作成して、
先端を[回転]で作成すると、、

















こんな感じになります。

































パラメトリックに可動するような作りにしてませんが、
参照面やパラメーターを正しく使用すれば
ドリルのサイズを変更することもできます。

今回はスクリューを例として作成しましたが、
バネやスロープなどの作成にもスイープブレンドが活用できます。
ファミリを作る上での参考にしてもらえればと思います。

T.K