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2013年12月27日金曜日

ArchiCAD プラン変更前提の ゾーン平面図!

設計初期段階ではプラン変更が頻繁に行われますよね。

なので必要最小限の情報のみで、かつ変更が簡単にできる
プランニング手法で平面図を描いてみました。

ポイントは以下の3つのみです!

その1

「柱と外壁は、柱ツール・壁ツールで入力」

→ この要素の変更は比較的に少ないのでそのまま入力する。














その2

「各部屋を、ゾーンツールで入力」

→間仕切り壁は壁ツールでは行わず、ゾーンの輪郭線を
 太く表示させることで間仕切り壁を表現します。
















その3

「間仕切りの建具は、建具オブジェクトを配置」

→ゾーンには、ドアツール・窓ツールが使用できないので
 GDLで専用の建具オブジェクトを作成して配置します。



















建具オブジェクトのパラメータで建具形式が選択でき、
2D表現も変えることが出来ます。

更に一覧表で集計が可能となるので、建具表も作成
できます!

プラン変更の修正作業は、入力情報が少ないので
手間いらずで早いです。

Takayuki.H

追伸
シェルパブログは来週(12月30日~2014年1月5日まで)
お休みします。
今年もシェルパブログをご愛読頂き、ありがとうございました。

来年もシェルパブログを応援よろしくおねがいします!

sherpa

2013年12月26日木曜日

ArchiCAD リストから情報を読み取るPC柱、梁オブジェクト


11月11日から5連載した、「ArchiCAD GDL テキストファイルを読込むラベルの作成!
(1日目)~(5日目)」と同じ要領で、今度は構造などのリストを作成し、その情報を読込んで
形状や情報を埋め込むオブジェクトを作成してみました!


「配置フロア」とIDに入力した「符号」で寸法を判断し!形状を決定するのです!!


PCの部材で作成しましたが、構造寸法をリストから読み込むRC鉄骨オブジェクトも
作成してみると良いと思います。



それでは簡単に紹介しますね!


1.エクセルで「フロア」「符号」「WHサイズ」や他の情報を
 例えば以下のように入力します。


2.エクセルから「名前を付けて保存」でテキスト形式で保存
 します。


3.このテキストファイルをArchiCADの「ライブラリマネージャ」
 から「追加」します。



4.今回GDLで作成した、PC柱やPC梁オブジェクトのIDに符号
 を付けて配置します。
すると、
ArchiCADの配置フロアの情報とオブジェクトのIDに付けた符号からリストと照合し、
サイズなどの情報を埋め込み、オブジェクトの構造形状を決定します。

上の画像は6階に配置したものです。


これをこのまま45階にコピーペーストしてみると、、、
なんと、サイズが自動的に変わりましたよ!

これは、ビックリ!ですよね。

これで符号とサイズの不整合はなくなります



ただしリストとリンクした状態だと動きがとても悪いので、リンク解除ボタンも付けました。

それでもリンクボタンを押すとリストから情報を読み込むのですごいですよね!?


ちなみにこれがPC梁オブジェクトです。
複雑な形状寸法はオブジェクト個々に入力する必要はありますが、構造サイズなどは
リストから読み込んでいます。


ラベルもPCオブジェクト用に作成しましたよ!


いろいろな可能性を秘めているArchiCADですが、このような仕組みは是非とも
製品本体に組み込んで欲しいと思います!!!


FH

2013年12月25日水曜日

現場で使用する保護メガネについて

建設現場での様々な作業において自身の目をまもる「保護メガネ」はとても重要な
役割を果たしていると思います。

例えば、コンクリート打設作業、斫り作業、粉じん作業等々…

その「保護メガネ」ですが、用途に応じての使い分けがあるのをご存じでしょうか。

中でもあまり知られていないと思われる(用途として間違えやすい)のが

耐衝撃性能があるかないか?

です。

例えば斫り作業で耐衝撃性の無い保護メガネを使用していた場合で
コンクリートの飛散物が保護メガネにあたった場合、保護メガネ自体
が割れてしまい、目の中へ飛散物が入ってしまうという事例があります。

では耐衝撃性能ある保護メガネというのはどの様なものかといいますと、

JIS T 8147「保護メガネ」

の基準を満たしている保護メガネになります。

JIS T 8147は、保護メガネとして飛散物に対する耐衝撃性能についての基準
が定められたものであり、斫り作業等飛散物が発生する作業に関しては
JIS T 8147 仕様の保護メガネを使用する必要があります。

建設現場での安全管理においては、この様な保護メガネの基準についても
知っておきたいですね。











T.S

2013年12月24日火曜日

外装押出成形セメント板とサッシ取合部の止水

外装が押出成形セメント板(アスロック)貼りでアルミサッシを付けることが
あるのですが、取合い部分の止水を二重シールで要求されるケースが
よくあります。

そして納まり検討で頭を悩ますのが押出成形セメント板の断面形状なんです。













一般的にこのような形状をしています。
(以下の画像の形状は、ノザワの製品カタログを参考にしています)

小口の片側が凸形状なので、アルミサッシ取合い部は凸部分をメーカーに
切断してもらい













この形で納めます。















その結果、このように二重シールの施工が可能になりますね。

でも問題は小口の凹側に アルミサッシが付く場合です。













凹側には奥に打つシール受けの部分がないので止水が成立しません。

ところがメーカーのカタログをよ~く見渡すと(ノザワさんのカタログです)
こんな形状の役物パネルがあるのです。













なんと!
両側凸形状のパネルです。
JIS-F6060 という規格です。

上記の納まりに対応させると
アルミサッシ取合い側の凸部を切断します。















これで 二重シールの奥の受けができたので















きれいに納めることができました!

by MK

2013年12月20日金曜日

ArchiCAD ArchiCAD17のちょっとした変更「断面図ウィンドでコピー編」

ArchiCAD17のちょっとした変更」!!


今回は「断面図ウィンドでコピー編」です!
 
私はこの機能追加を待っていましたーっ!
だって、これでモデリングスピードが ターボ加速ですよ~(汗)

ArchiCAD16までの断面図ウィンドの編集機能は















「移動」「高度変更」という動系のみでしたが 
ArchiCAD17では
















コピー系の編集機能が追加されましたので
それまで真上方向にいっぱい複写する時(等間隔ではない)は
コピーしたい数だけ平面図ウィンドでコピーしまくり(笑) 
断面図に切り替えた後でひたすら移動しまくるという必要性が
無くなったのです!

ちなみに回転系の編集機能がないのですが、この必要性は
あまり感じませんね。
どうしても回転したい場合は、3Dウィンドで可能です。

















私はこの追加機能だけで十分にモデリングツールとして満足を
感じています。

それでもただ1つだけ 惜しいと思ったのは、グループ化した上で
コピーしたい場面が多々あるので
断面図ウィンドでグループ化の機能が














プルダウンメニューでは出来そうな感じなんですが、なぜか不可
になってしまうんですね。

なのでこれは次期バージョンでの対応を楽しみに期待しています。

by MK

2013年12月19日木曜日

錠前の非常カバー(非常錠)の選定

建物のキープランの決定は、建物の管理や運営に
大きく関わってくるのでとっても難しいですね。

日常管理から扉のシリンダー側、サムターン側を
決めていくと、避難口への通路となっている扉が
シリンダー側になっちゃた・・・!
電気錠とするかなぁ・・・なんて、けっこう
お施主様との打合せは、時間かかりますね。

非常用丸カバー

これは、きっとみなさんも見たことあると思いますが
サムターン部分に取付けるプラスチックカバーで、
非常時に割って使用するものですよね。


非常開装置付レバーハンドル錠

これ、ご存知でしたか?
私は知らなかったので紹介したいと思います。
非常時に、鍵がなくてもプラスチックカバーを外して
緑色のつまみを回すと解錠できるんです。



これを知っていると、、、そうなんです。。。
避難口への通路となっている扉がシリンダー側に
なったとき、電気錠(非常口用電気錠)としなくても
大丈夫ですね。
でも、不特定多数の人が出入りする施設ではNGと
思いますし、やはりお施主様との打合せで決定していく
ことだと思います。

実は、これ現物の見本なのです。


電気錠を非常開装置付レバーハンドル錠への変更を
お客様に確認していただくための現物の見本です。
見て、実際に触っていただき確認してもらいます。

なかなかの、Good jobをしてくれる現物見本くんです。
次の現場もよろしく・・・です。
T.N

2013年12月18日水曜日

ArchiCAD 発行セットにPDFを貼りつける(PDF出力のポテンシャル!記事の追加解説)

今年の2月19日に掲載した「ArchiCAD PDF出力のポテンシャル!」

http://sherpa-net.blogspot.jp/2013/02/archicadpdf_19.html

の記事の中で、発行セットのやり方が分かりづらい!
との声を聞きましたので、今回は発行セットを普段使ってない方でも
良くわかるように、追加の詳細解説をしたいと思います。

今からの解説は当時の記事の
③レイアウトに保存したビューを貼り付けます。
のところから
④発行セットに貼り付けたレイアウトを入れて、PDF形式にして「ドキュメントオプション」
をクリックします。
に至る過程を説明します。

それ以降は当時の記事通りに問題なく進められると思います。


















なおモデルの画像は当時と違いますのでご了承下さい。

まずレイアウトに保存したビューを貼り付る方法です。

3D表示画面で、ナビゲーター-プロジェクト一覧の「パース」部分を
右クリックします。




















その中の「ビューを保存してレイアウトに配置」をクリックします。














するとレイアウトに配置できる状態になりますので、そのまま
配置します。














配置した状態です。
ナビゲーターがレイアウトブックに切り替わってます。


















ナビゲーター左端の「プロジェクト選択」アイコンをクリックします。
その中の「オーガナイザを表示」をクリックします。





















オーガナイザ-発行ウィンドが開くので
左側を「レイアウトブック」に
右側を「「発行セット」にそれぞれを表示します。





















 発行セットが空欄の場合は
下部のアイコン「新規発行セットを作成」で名前を付けて作成します。





















 「発行セット」から名前を付けて作成したセットを選択します。
























左側のレイアウトブックのレイアウトをドラッグして
右側の発行セットウィンドへドロップします。





















これで発行セットにPDFを貼りつけた状態にすることが
できました。
前記の④の状態です。

以降は 2月19日の記事の手順で進めて下さい。
(結構はしょっていましたね・・・以後気を付けます)

by MK

2013年12月17日火曜日

WCライニング仕上げを「意匠美」から「機能美」へ変更



この物件はある会社の新築事務所棟です。
なのでその中のWCは基本的に社員専用です。

原設計では小便器のライニング仕上げは、
面台:メラミンポストフォーム
腰壁:プラスターボード下地の上、メラミン化粧合板貼り
でした。

この仕上げに対し、VEとして
腰壁仕上げを、ポリ合板貼りへ変更提案をしました。

理由は
・床が長尺シート張りで水洗いではなく乾式清掃で水掛かりとならない。
・社員専用便所なので意匠的にこだわらない。
・腰壁の一部を取り外し可能な対応とし、メンテナンス性を向上させる。

以上が認められて提案が受け入れられました。

















これが仕上がった写真です。

ポリ合板は木軸下地と共に、造作工事で施工しました。

















便器の間のパネルは取り外し可能としてビス頭に化粧キャップが
つけてあります。
なのでパネルを外せば配管設備が容易に点検可能です。

意匠美優先から機能美優先とすることで
お施主さんからも大変喜ばれた 一例でした。

by MK

2013年12月16日月曜日

ArchiCAD ステップ図でもうひと手間

建設現場ではよく施工ステップ図を使って工区割りや施工計画で
活用していると思いますが、
よく見かけるステップ図は



1.床が出来たら







2.A工区の躯体で、次に







3.B工区の躯体を作ります





という感じなんですが、


躯体が出来上がるまでには、
柱と壁の配筋をして・・・
型枠を建込み・・・
梁受け支保工を設置して・・・
梁配筋を・・・(以後省略)

という工程イメージが伝わりにくい気がしたので

間に一つイメージを追加しました。










ArchiCADのレイヤー表示機能は「ソリッド」と「ワイヤーフレーム」を

 切り替える ことが出来るので!

レイヤーをソリッド表示する前に「ワイヤーフレーム」表示した画像を
入れました。

そうすると、












A工区の鉄筋・型枠工事中です!












A工区の躯体完成!












今度はB工区の鉄筋・型枠工事ですね!












これで1階の躯体完了です!


どうですか?

これで工事の流れがより具体的にイメージできるように
なった気がしませんか?

更に外部足場も入れれば完璧かも知れませんが
計画段階ならこれで十分だと思っています。

by MK

2013年12月13日金曜日

ArchiCAD ArchiCAD17のちょっとした変更「ドアツール編」

ArchiCAD17のちょっとした変更」2!!

今回は「ドアツール編」です!

ArchiCAD1617を同時に起動して、

ドアツールの「片開き戸」を見比べると・・・、

ArchiCAD16
ArchiCAD17


 「カスタム設定」「横枠形状」のタイプが6タイプから9タイプに増えています。

タイプ1~6はArchiCAD16と同じタイプでした。

タイプ7~9は下記の通りです!!


タイプ7
 
タイプ8

タイプ9


このようなタイプが増えました!!!
建築は時代と共に変化しますので、

ライブラリも時代に合わせて変化していく必要がありますね!!
H.Yamada