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2021年3月5日金曜日

ちょっと一息。苦肉の策?

たまにはブレイクタイムを。。。 

街中でちょっと気になった、ついついじっくり見たくなった光景を3点ほど、、、。

①マンションのエントランス入口の床

 タイルの目違い防止から細かく折れ線を入れて張り込んでいます。

 苦労が感じ取れますね。。。



②マンションのエントランス部の鋼製建具の扉仕上

 直接道路に面している小規模なマンションのエントランスにある鋼製建具です。

 周囲の石に合わせて扉にダイノックシート(恐らくですが)を張り、建具を

 目立たないようにしています。シートを貼ってないことを想像すると、結構

 建具の存在が消えていると思いました。


③外部階段の侵入防止扉

 こちらも小規模なマンションの外部階段の最下段にある扉です。

 建物の裏手になりますが、道路に面しているので侵入防止扉の役目をしていると

 思われます。設備機器置き場へのルート確保と侵入防止を考えてのアルミ製引き戸

 という発想が面白く感じました。


 T.F

2021年3月4日木曜日

建物外壁の足元の汚れ

 建物の汚れに関して、雨の跳ね上げなどによる汚れ防止の観点から、

『30cmをRC立ち上がりが良い』

などとよく口にしていましたが、実際にどれくらいが汚れているものかを確認したこと

がなかったので調べてみました。

・雨の跳ね上げによる汚れ 20~30cm


(下方に10cm程度の立ち上がりがあり)

・苔のような汚れ 20~30cm

 意外だったのが、日が当たらない北側や建物の陰になる部分では苔のような緑色の

 汚れが目立っていました。やや年数が経っている建物に多く見られました。





これらから、30cmという数値は妥当なものといえると思いました。
20cmでは低いと思われます。
建物によってはRC立ち上がりは意匠的にNGとなりそうなので、汚れにくい材料・汚れが目立たない材料になっているかを確認するのが良いですね。

比較的新しい建物は汚れがあまり目立ちませんでした。
タイルなど、光触媒など環境浄化技術が進んでいることもあるかと思います。


また、建物周囲に花壇を設置したり、砕石を敷くことも汚れを防止することに
効果的ですね。




T.F


2021年3月3日水曜日

建物出隅の基礎・基礎柱・基礎梁の位置関係

 建物の出隅の基礎・基礎柱・基礎梁の位置関係で、面合わせで構造体が配置されている

ことが多いと思います。このような配置ですね。


型枠を考えるとすっきりと納まっていますが、配筋を検討すると泣けてきますね。。。

鉄筋の配置は、基礎配筋の内側に柱配筋、その内側に梁配筋となります。

簡単に書くと、こんな感じでしょうか。

しかし、配筋要領に従って配置をすると、通常、基礎の土に接する部分のかぶり厚さは70㎜、柱・梁は50㎜なのですが、実際には梁のかぶりは130㎜以上になってしまいます。
そうなると梁主筋の配置にも影響が及んでしまいますね。

基礎・基礎柱・基礎梁の位置関係の理想形は、

・基礎は柱より50㎜程度出ている。(かぶりの差20㎜+ベース筋+はかま筋の分出す。)
・基礎梁は柱より50㎜内側に入れる。(柱主筋の内側に梁主筋分内側に入れる。)
ということですね。

いつものように施工段階で配筋検討をしていることが多いので、ぜひ構造設計時点で
考慮していただけると良いと思います。

T.F


2021年3月2日火曜日

梁の配管貫通範囲に注意!

 梁の貫通孔の位置は通常、設計図構造図で記載されているかと思います。

ここで注意したいのは下端や上端からの寸法(d)が記載さている場合です。

構造図に通例的に下端から250㎜以上などと記載がされていると、ついつい設備配管の

貫通が可能な範囲として考えてしまいます。しかし、梁配筋が3段筋となっている場合は

要注意です。鉄筋に当たってしまいます。


特に基礎梁などは3段筋としている場合がい多いですから気を付けてください。

例えば、主筋がD32で3段配筋の場合、後配筋側はかぶりを含めて334㎜となって

しまいます。完全にアウト!ですね。

配管のルート検討や連通管(耐圧版の厚みにもよりますが。。。)の配置検討をする前には必ず配筋要領を確認しましょう。


T.F

2021年3月1日月曜日

屋外直通階段の幅

建物の屋外階段の幅は内部の階段より緩和されているので知っておくと良いかと思います。

建物には、火災時に地上階(避難階)まで非難をする直通階段を設置することが
『建築基準法施工令 第120条 直通階段の設置』
において決まっています。また、
『第121条 2以上の直通階段を設ける場合』
において、建築物の避難階以外の階から避難階又は地上に通ずる2以上の直通階段を設け
なければならないこととなっています。
階段の仕様は建物の用途ごとに決まっています。


上記の建物の用途に応じて120cm~140cm以上の幅が必要となります。
しかし、屋外階段に関しては、
第23条 階段及びその踊場の幅並びに階段のけあげ及び踏面の寸法』
  階段及びその踊場の幅並びに階段のけあげ及び踏面の寸法は、次の表によらなければ
  ならない。ただし、屋外階段の幅は、第120条又は第121条の規定による直通階段
  にあつては90cm以上、その他のものにあつては60cm以上、住宅の階段のけあげは
  23cm以下、踏面は15cm以上とすることができる。
とあり、用途に応じた範囲で、直通階段でも階段幅は90cm以上で良いとなっています。

また、屋外階段でも、地下のドライエリアから1階へ上がる階段など、周囲を擁壁・土圧
壁などで囲まれている場合は内部階段扱いになる場合もあり、そうなると階段幅は広く
なってしまうので申請機関の見解に注意しましょう。

2021年2月26日金曜日

シャッター(内部)を取り付ける方向

 建物内のシャッターの役目は、主に①防火・防煙②管理(防犯)になるかと思います。

この役目を頭に入れつつ、シャッターを取り付ける際の注意点を考えてみました。


シャッターには必ず電動もしくは手動の巻き上げ装置、防火シャッターであれば自動閉鎖

装置、電動シャッターであればモーターなどが本体に設置されています。それらが作動した

ときの復旧や、点検のために天井面には点検口がついています。点検口の位置は、取り付く

壁に対してシャッター本体側になりますね。役目を考えた時、シャッターの向き(点検口

の位置)が壁シャッター芯に対してどちらにあるのが良いかに気を使いましょう。


①防火・防煙

主に取り付く場所は、防火区画ライン上、防煙区画ライン上になります。

一般部分はシャッター芯(防火区画・防煙区画ライン)のどちら側にあっても、点検が

できれば問題ありません。(管理シャッターを兼用している場合は②を優先)

問題になりうるのは、吹き抜け部分に取り付く場合です。

取り付ける向きを吹き抜け側にしてしまうと、吹き抜け側に下方から足場をくみ上げるなど

しないと点検や手動巻き上げなどができなくなってしまいます。

こうなると、日常点検に非常に手間とコストがかかってしまうので避けたいところですね。


②管理(防犯)

夜間や休日など人が入らないように防犯のためにシャッターを下ろす場合もあります。

管理シャッターと呼んでします。

目的が防犯なので、外から開けることができてしまっては元ももありません。点検口が

廊下側にあるとシャッターを開けることも可能となってしまいます。

(昨今では、警備も厳しいので人の目を盗んでシャッター点検口からシャッターを開ける

ことは難しいとは思いますが。。。)

なので、シャッターの向き(点検口の位置)点検口は部屋の内側に来るように配置した方

が良いということになりますね。




天井内の納まりから、シャッターを取り付けるスペースがある方に配置しがちですが、

日常的な点検ができるように考えることが大事ですね。 

T.F



2021年2月25日木曜日

建具② 建具種類ごとの上枠天端高さの違いに注意

前回に続き、建具に関する内容です。

病院など、廊下面に開き戸、引き戸が、近接して並ぶ場合は枠の高さに注意する

必要があります。隣り合う枠の天端高さが合わないからです。

意匠的に、枠の上端でクロスを張り分けたりする場合も同様ですね。

種類ごとに枠の高さを見てみましょう。

設計図の建具表にH=2000、枠見付25㎜となっている建具を、FL基準で取り付けをした場合、

開き戸①の場合、枠の上端はFL+2040

開き戸②の場合、枠の上端は扉側FL+2040、反対側FL+2025

引き戸③の場合、枠の上端はFL+2025

PAT仕様の開き戸④の場合、枠の上端はFL+2048


このように同じH=2000の建具でも上枠の天端高さはFL+2025、FL+2040、FL+2048と
3種類となってしまいます。枠天端を合わせるには、H寸法の調整が必要になります。

天井がCH=2500の場合、建具上部の防煙垂れ壁としてのH=500を確保するために
引き戸③のH=2000、枠天端FL+2025と基準として
開き戸①がH=1985、枠天端FL+2025
開き戸②が向きによってH=1985またはH=2000(※枠形状は要調整)
開き戸④がH=1977、枠天端FL+2025
となりますね。
天井がCH=2600など、防煙垂れ壁がH=500以上確保できれば開き戸①②のH=2000、枠天端FL+2040を基準として、引き戸③はH=2025、開き戸④は機械室などが多いため、中に入るものの搬入有効高さに問題がなければH=1992とするのが良さそうです。

ただし、病院であれば点滴スタンドを引いたまま通れるかなど、建物の用途に応じて
利用者や搬入物の使用状況の確認は必要ですね。