よく耳にするけど確かめたことのないことや、個人的に気になっているモデルのパフォーマンスに関わる項目について、5回に渡って検証したいと思います。
3回目は、開始ビューについてです。
検証内容
rvtファイルを開くと、「開始ビュー」が設定されていれば、そのビューが初期画面として開き、設定されていなければ、前回保存した際に表示していたビューが開きます。
このときのビューがどんなビューかによって、起動時間に影響が出ると聞いたので、検証してみたいと思います。
検証方法
モデルは、Revitにデフォルトのサンプルモデル「rac_advanced_sample_project.rvt」とし、開始ビューを
- 「開始ビュー」というテキストのみが置かれた製図ビュー
- 「From Parking Area」という名前のパースの3Dビュー(シェーディング)
- 「From Parking Area」という名前のパースの3Dビュー(リアリスティック)
- 「01 - Entry Level」という名前の平面図
- 「Section Through Main Stair」という名前の断面図
- 「Detail At Grade」という名前の詳細ビュー
- 「Room Finish Schedule」のという名前の集計表
- 「A1-Floor Plan」という名前のシート
にそれぞれ設定して別rvtファイルで保存しておきます。
そのrvtファイルについて、下記の通り計測を行い、その結果を比較します。
- rvtファイルを開いて閉じる時間
※環境は、Revit2019.2、Windows10です。
結果
測定値は下記の通りです。
予想通り、製図ビューの「開始ビュー」が一番ファイルを開く時間が短い結果となりました。
当然といえば当然の結果ではありますが、描画するのに時間のかかる開始ビューほど、ファイルを開くのにも時間がかかっていることがわかります。
モデルが重くなると、ファイルを開くのにも時間がかかってくるので、製図ビュー等で描画に時間のかからないビューを開始ビューに設定しておけば、より早くモデルを開けますね。
次回は、グループとインプレイスについてです。
R.O
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