EVシャフトの最上部にはEVの滑車等を取り付けるためのトロリービームが設置されます。
トロリービームの情報は、設計図の構造図に反映されている場合と、意匠図のEV詳細図に
しか記載がない場合があるかと思います。
構造図に記載されている場合は、平面的な配置とメンバー程度で配置高さの詳細は殆ど
記載がありません。
意匠図に記載がある場合は、オーバーヘッドの有効寸法の上部側としてトロリービームの
下端が押さえられていますが周囲の主架構との関係は明確ではありません。
梁を架けることを考えると、トロリービームも周囲の主架構の天端に合わせて架けてしまい
がちです。
しかし、トロリービームは上部スラブとは離す必要があります。EV設置時にワイヤーを
通すためです。そのため、最低でも25㎜以上を下げなければなりません。上部スラブとも
離すことになります。上部がフラットデッキの場合はリブが下方に出てくることになるため
100㎜は下げることになります。
トロリービームの配置高さを考慮したうえで、EVのオーバーヘッドを確認しましょう。
T.F
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