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2021年9月13日月曜日

Rhino.Inside.Revit 1.0① Revitの要素をGrasshopperで取得


今まで、β版が公開されていた Rhino.Inside.Revit(以下RIR)が、先日バージョン1.0として正式リリースされました。

そこで、5回に渡っていくつか試してみた機能を紹介したいと思います。

1回目は、Revitの要素をGrasshopperで取得する方法についてです。

実は、昨年β版を試した際に同様の投稿をしていますが、今回は正式版として変わった点があるかどうかも含めておさらいしたいと思います。

なおソフトのバージョンは、Revit2020.2、RIR1.0.7894.17525になります。


Rhino.Inside.Revitの起動

RIRは、Revitを起動しただけでは動いていないため、まずは起動させます。
β版では、Revitのアドオンタブ内に、RIRのボタン類がありましたが、バージョン1.0では専用のタブができています。

タブを開いて一番左の「Start」を押すと、RIRが起動し、RhinoやGrasshopperのボタンが押せるようになります。

今回は、Grasshopperで要素の取得をするので、Grasshopperボタンを押すと、

おなじみのGrasshopperのインターフェースがRevit内で起動します!
Grasshopper側のタブに、通常にはない「Revit」タブがRIRで開くと追加され、Revit関連のコンポーネントがずらっと並んでいます。

β版の初期の頃と比べるとかなりコンポーネント数が増え、アイコンもわかりやすくなっていますね。
アイコンの色は以下の特徴が見受けられました。
  • 黄緑:Revitの要素取得系
  • ピンク:Revit要素から情報取得系
  • 水色:Revit要素の新規作成系
  • オレンジ:Revit要素の編集系
では、さっそく要素を取得してみたいと思います。


Revit要素の取得

今回は、2つの方法で試してみました。
まず1つ目は、現在表示しているビューの要素を全て取得する方法です。
コンポーネントは、「Active Graphical View」と、「Query View Element」の2つだけです。


上図では、おなじみのRevitサンプルモデルの屋根を非表示にしていますが、
Grasshopper側でも、ちゃんと表示されている部分のみが取得できています。

コンポーネント数も少ないので、手軽に今見えている要素を拾えて便利ですね。



2つ目は、以前の投稿でも載せた、取得条件をFilterを用いて設定して、要素を取得する方法です。

ここでは、壁カテゴリの要素を「Category」、「Category Filter」、「Query Elements」という3つのコンポーネントで取得しています。

カテゴリ選択には「Category」コンポーネントを使っていますが、これは右クリックすると、ドロップダウンでカテゴリ一覧から選択することができます。

また、他にもカテゴリを選ぶコンポーネントもあり、「Built-In Categories」コンポーネントでは、リスト形式でカテゴリを複数選ぶことができ、コンポーネント上部に検索ボックスもあるので、便利です。(ただし英語表記のみ。)

「Query Categories」コンポーネントは、「Name」のインプットでカテゴリ名を入力すれば、名前からカテゴリを取得できます。
数多いカテゴリの中から選ぶのは大変なので、こちらも使い勝手がよさそうですね。


Filterのコンポーネントとしては、「Category Filter」を使っていますが、このFilter系のコンポーネントは数が多く、様々な条件を設定することができるので、より細かな条件で要素を取得する時に使えますね。



これで、要素を取得することができました。
次回は、取得した要素の情報を確認してみたいと思います。


R.O

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