今まで、β版が公開されていた Rhino.Inside.Revit(以下RIR)が、先日バージョン1.0として正式リリースされました。
そこで、5回に渡っていくつか試してみた機能を紹介したいと思います。
4回目は、Grasshopperで作成した形状をRevitにDirectShapeとして配置する方法についてです。
なおソフトのバージョンは、Revit2020.2、RIR1.0.7894.17525になります。
DirectShapeでRevitへ書き出し
RhinocerosやGrasshopperを利用するメリットとしては、Revitでは作成が難しい形状が作りやすいことがあげられるかと思います。
そこで今回は、Revitモデルの要素を基にGrasshopperで形状を作成し、DirectShapeとしてRevitに配置したいと思います。
去年β版を試した際にも、同様の投稿をしていますが、変更点があるかどうかも含め確認してみましょう。
Grasshopperで形状作成
まずは、Grasshopperで形状を作成します。
今回は、サンプルモデルの屋根の形状を、壁のエッジのラインを利用して作成してみます。
第2回目で紹介した「Element Geometry」コンポーネントで対象となる壁の形状をBrepとして取得し、屋根がかかるエッジのラインを取得します。
そのエッジのラインを利用して、屋根が凸凹に変形したような曲面形状を作成してみました。
DirectShape作成
では、作成した形状をRevitに渡してみましょう。
手順としては、「Add DirectShape Type」コンポーネントでDirectShapeのタイプを作成して、「Add DirectShape」コンポーネントにつなぐと、Revitに配置することができます。
DirectShapeを作成できるカテゴリは、「DirectShape Category」コンポーネントから選ぶことができ、「Material」コンポーネントで、Revit内のマテリアルを呼び出すことができます。
上図のように、DirectShapeが作成されると、コンポーネントが黒くなるのでわかりやすいですね。
DirectShapeで作成された屋根は、部屋境界としても利用できるので、下図のようにちゃんと部屋の形状も屋根に沿って変わっています。
なお、RIRで作成した要素(黒いコンポーネント)はGrasshopper側でトラッキングされるようで、Grasshopperの内容を変更すると、追従して配置した要素も更新されます。
トラッキングのモードは、コンポーネントを右クリックすると選択できます。
また、トラッキングしている状態でも、Revit側で対象の要素を選択して、Rhino.Insideタブの「Release Elements」を選択すると、更新を切ることができます。
以上になります。基本的な流れは、β版のころと同じでしたね。
次回は、Grasshopperで作成した形状を、DirectShapeではなくファミリとして作成してみたいと思います。
R.O
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