前回は、Dynamoで共有パラメーターかプロジェクトパラメーターかどうかを確認する方法について紹介しました。
パラメーター確認シリーズ2回目の今回は、Dynamoでパラメーターを確認しやすくする方法についてです。
Dynamoでは、各ノードごとにノードの処理結果がみられる、プレビュー機能があります。
例えば、下図のようにプロジェクト内の壁のインスタンスを取得すると、
要素がリストに格納され、各アイテム(データ)とインデックス(番号)を確認することができます。
ただインスタンス要素を取得するだけであればこのままで良いですが、
パラメーターの特定の情報を確認したいとき、このリストでは情報を確認しづらい時があります。
具体的に見てみましょう。
例えば、パラメーターが文字パラメーターか、整数パラメーターかどうかの確認は、
[Parameter.StorageType]ノードで取得できますが、
プレビューでは、[Parameter.StorageType]ノードのインデックス"0"の"Integer"が、どのパラメーターかどうかは、下図のように横に並べないと確認できません。
そんな時に使えるのが、「ディクショナリ」です。
これは、リストのように、データを格納するデータタイプの一種です。
リストで格納したアイテムは、インデックス番号をキーとして管理しますが、
ディクショナリはインデックス番号の代わりに、任意の文字列とすることができます。
試しに、パラメーターの名前をキーしてに、先ほど取得したStorageTypeをディクショナリに格納すると、
このように、インデックスの代わりにパラメーター名がキーとして表示され、パラメーター名とStorageTypeを同時に確認することができます。なお、注意点としては、
ディクショナリのキーは重複を許容しないので、キー名は固有の名前をつける必要があります。今回パラメーター名をキーとしましたが、もし同じパラメーター名がある場合は、最後に入力された値が残り、それ以前の同じパラメーター名の値は上書きされてしまいます。
また、リストとは違い、順序は保存されないので、格納するデータの順序を保持したい場合は適しません。
データを理解しやすくするのに、このディクショナリは有効だと思うので、ぜひお試しください。
次回は、パラメーターの重複についてです。
R.O
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