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2015年2月12日木曜日

ArchiCAD 設備へ渡す建築モデル その2

建築と設備の整合をBIMモデルを介して行う場合、効率よく設備側が
検討できるものとして、先日
「建築の動かせないもの伝えるモデル」
のお話をしました。(2015年1月22日掲載)

今回は、効率よく設備側が検討できるモデルとして、視点を変えた
「配管・ダクト類を通して良い場所のモデル」
を設備側に渡してあげることについてです。

建築モデルというと躯体や内装仕上材をイメージしますが、
最初から「ここは通して良い場所」を伝えるオブジェクトを
設備側に渡してあげれば、その中で納まるような配管・ダクトルートを
検討してもらえます。
どうしてもはみ出してしまう部分は、建築側での対応が必要な場所という
ことにになります。

モデルの意味するものは、
1、天井材の下地の上端~上階スラブ下端までの天井懐
2、大梁、小梁などの干渉対象物をくりぬいた配管可能箇所
となります。

作るのに手間がかかるなーと思いがちですが、意外と簡単!!

1、内装の区画壁で囲まれた部分に天井下地上端から上階のFLまでの
  スラブを配置。
2、躯体(柱や梁)を重ねて、ソリッド編集の「上方に減算」ツールで
  1で作成したスラブをターゲット、躯体全てをオペレーターにして
  一気に実行。


するとこんな感じで


「配管・ダクト類を通して良い場所のモデル」

が出来ます。↓↓↓

















作成した「配管・ダクト類を通して良い場所のモデル」を抜き出すと
梁型がくり抜かれているのがわかりますね。















これに設備配管をいれると、















このモデルから配管がはみ出ていなければ目でたし!
ですが、こんな感じではみ出してしまえばNG(涙)!!
天井高の検討などをしなければなりません。


 材質を半透明にすると中の様子が分かりやすいですが、透過無し
の材質にすると、はみ出し具合が分かり易いですね。

また、梁には耐火被覆が施されます。建物の規模、階数によって

被覆の厚みも変わります。モデルは耐火被覆を考慮していないので、
設備側にモデルを渡すときには、注意事項として伝えることも忘れない
ようにしましょう。
                                     T.F






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