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2013年9月28日土曜日

[失敗事例] 塩化ビニル管 (その1)




              外部の縦樋から、雨水が外部に漏れている。

状況をみてみると、外部縦樋と呼び樋接続しているT字管(チーズ)が割れている。

外力から力が加わらないのになぜ?




原因として考えられるのは、塩化ビニル縦樋が上下ともに、固定された状態での
熱膨伸縮を吸収する仕様になっていない事が考えられる。

塩化ビニル管の線膨張率は温度が1度変化したときの長さの変化率で示す。
塩化ビニル管の線膨張係数αは約7×10^-5/℃であり、
温度変化1度に対し長さ1mあたり0.07mm伸縮することになる。
つまり 仮に 夏期の屋上、コンクリート表面温度は最高で40℃と設定し、
高さ15mの樋は  15000x40℃x7x10^-5=42mm
  この42mmの伸縮に追従できなかったと考えられる。

対策として、下部を固定していた状態から、
ソケットをつないで、フリーに動けるようにした。




 


温度によって固体の長さが変わるという認識を持ち
その納まりを考慮しなければならない事例でした。 
BY H,K

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