外部の縦樋から、雨水が外部に漏れている。
状況をみてみると、外部縦樋と呼び樋接続しているT字管(チーズ)が割れている。
外力から力が加わらないのになぜ?
原因として考えられるのは、塩化ビニル縦樋が上下ともに、固定された状態での
熱膨伸縮を吸収する仕様になっていない事が考えられる。
塩化ビニル管の線膨張率は温度が1度変化したときの長さの変化率で示す。
塩化ビニル管の線膨張係数αは約7×10^-5/℃であり、
温度変化1度に対し長さ1mあたり0.07mm伸縮することになる。
つまり 仮に 夏期の屋上、コンクリート表面温度は最高で40℃と設定し、
高さ15mの樋は 15000x40℃x7x10^-5=42mm
この42mmの伸縮に追従できなかったと考えられる。
対策として、下部を固定していた状態から、
ソケットをつないで、フリーに動けるようにした。
温度によって固体の長さが変わるという認識を持ち
その納まりを考慮しなければならない事例でした。
BY H,K
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