鉄骨造の建物では通常、各フロアのスラブ端部は「コン止め」で施工します。
今回はその「コン止め」について失敗事例を基に注意したいことを考えました。
下の写真は吹抜けに面するスラブ端部のコン止めです。
すでにスラブコンクリートは打設済ですがよく見ると赤い部分が波打っています。
どうやら、コンクリートの側圧によってコン止めの立ち上がり部分が吹抜け側に押し出されてしまったようです。
このコン止めは化粧の予定だったのですが、とても化粧とは言えない状態です。
ここのコン止めはスラブ厚が500ミリもあり、一般的な高さではありませんでした。
そのため、コン止めのチェック段階で下記の補強をしました。
① コン止めPL厚:1.6→2.3にアップ
② 天端の曲げ返し追加:10mm
③ つなぎ材:Φ600@300
でも、結果的に化粧仕様にならなかったことを踏まえると・・・・・
① コン止め上部にアングル等の通し材を入れる。
② PL厚を上げる。(t=3.2、4.5とか)
③ 化粧コン止めは、あきらめて別の仕上げを検討する。
というような検討も必すべきだったと思います。
やはり、建築は品質、見ばえ、コストなど、それぞれを総合的に
考えた上での納まりが必要だと感じました。
KN
KN
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