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2013年9月2日月曜日

【失敗事例】 スラブコン止めの不具合

鉄骨造の建物では通常、各フロアのスラブ端部は「コン止め」で施工します。


今回はその「コン止め」について失敗事例を基に注意したいことを考えました。


下の写真は吹抜けに面するスラブ端部のコン止めです。

すでにスラブコンクリートは打設済ですがよく見ると赤い部分が波打っています。









どうやら、コンクリートの側圧によってコン止めの立ち上がり部分が吹抜け側に

押し出されてしまったようです。

このコン止めは化粧の予定だったのですが、とても化粧とは言えない状態です。


なぜ、このような状態になってしまったのか?

ここのコン止めはスラブ厚が500ミリもあり、一般的な高さではありませんでした。





そのため、コン止めのチェック段階で下記の補強をしました

① コン止めPL厚:1.62.3にアップ

② 天端の曲げ返し追加:10mm

③ つなぎ材:Φ600300


でも、結果的に化粧仕様にならなかったことを踏まえると・・・・・

① コン止め上部にアングル等の通し材を入れる。

② PL厚を上げる。(t=3.24.5とか)

③ 化粧コン止めは、あきらめて別の仕上げを検討する。


というような検討も必すべきだったと思います。
やはり、建築は品質見ばえコストなど、それぞれを総合的
考えた上での納まりが必要だと感じました。

KN






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