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2017年12月4日月曜日

仕上げ精度を泣かせる光

内外装問わず、建物を造る際に仕上げの面精度は建物の出来栄えに非常に影響してきますよね。作業しているときにも当然、気を使ってはいますが、できた後に『こんなはずでは。。。』となってしまうのは、照明や太陽光の光が当たっ時です。下記はその事例と代表的な対策です。

●照明の角度によってその面の精度が見えてしまう事例



 照明の入射角度が小さいとその面の凹凸がまともに見えてしまう。

 対策としては、
   ・あらかじめ照明が付く場所を把握し、仕上げするときにさらに気を遣う。
   ・施工時に灯光器などを用い、実際に斜めに照明を当てながら壁を仕上げる。
 などがあげられます。

●太陽の光によって面精度が見えてしまう事例 




  ペントハウスの外壁にECPを用いているが、中間にRCの立ち上がりがあり、太陽の光
 の入射角によりRC壁の面精度の凹凸が見えてしまう。

 対策としては、 
 ・少量であれば、ECPなど面精度の良い工業製品を使用する。
 ・躯体面をECPなどの仕上げ面より少し控えて補修代を確保して面の調整が
  出来るようにする。
 ・仕上げの色を変えてデザイン上、目立たなくする。 
 などがあげられます。 

光が建築にとって必要不可欠なものですが、建築に及ぼす影響もよく理解して
 見栄えの良い建物にしたいものですね。
                                  T.F

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