(あ、勿論昔流行った「KY」とかの空気ではなく建物に関してです)
既存建物の改造や、改修等で起こりやすいポイントを3点程挙げてみます。
・新しく壁を設けたため、排気効率が落ちる
これは排気ダクトの出口部分に新設の壁が出来た為、排気出口部分の空気の流れが悪くなったため、排気効率が落ち、空調機に支障をきたす→室内の環境が悪くなるというものです。
新設の障害物(この場合、排気に対する障害物)ができる場合、排気効率が落ちる事を予測し、空調機器の性能を上げる工事を予め見込んでおく必要があります。また隣地に近い場所に排気の出口を設ける場合は隣地に建物や塀が建つことを想定しておかなければなりません。
・内外差圧による扉の開閉に支障が出る
これは、新たに部屋を設置し、室内と室外に差圧を設ける場合(クリーンルーム、浴室等)に起こりうる問題です。勿論「部屋」なので出入り口の扉を設ける必要があるのですが、内外差圧を考慮しておかないと扉を開閉する際、急激な開閉になり、挟まれ災害を起こしかねません。この様な場合の事を考慮して、ガラリやDCをつける等事前に予測が必要です。
・排気場所の検討不足による「匂い」の拡散
これは、排気出口の場所をお客様や第3者動線上に設けた為、排気の「匂い」が動線上に拡散し、お客様や第3者に不快感を与えるというものです。この様な事は動線を意識して排気の位置を決定するだけで、回避できます。
何故今回、「既存建物の改造や、改修等」としたかというと、設計時には検討されたであろうこれらのことが、改造や改修時になおざりにされてしまう可能性が高いからです。この様な事を防止する為にも「空気を読む」事は大切です。
排気口の前に障害物があると埃だまりや壁等が汚れてしまう場合もあります
T.S
0 件のコメント:
コメントを投稿