工事現場に欠かせないインフラ設備は多々ありますが、今回は「仮設水道を使用する際の注意点」を考えてみたいと思います。
外部で仮設水道を設置する場合、通常仮設水道は架空又は地這いで配管されており、外気温が直接仮設水道(配管)に影響し、水温に影響します。この水温の上下を勘案せず工事を行った場合、品質や工程に影響します。以下「品質」「工程」にて考えてみます。
先ず品質について考えてみます。水温が高温になった場合(この時期はお風呂ぐらいの温度になります。)、使用する材料(グラウトやモルタル等)をその水で攪拌した場合、その材料が規定している最大温度を超えてしまう場合があります。
例えばグラウト材ですが、一般的な攪拌後のグラウトの温度は10℃~30℃と規定されています。つまり水温自体は30℃を下回っておかなければ、要求している品質の材料にはならないのです。
また、逆に水温が10℃以下であれば、10℃以上の材料温度を確保する事が困難になります。
次に工程についてですが、外気温が氷点下近くになった場合、水道配管が露出していると水道管が冷やされ水道管内部の水が凍結してしまいます。つまりは水が使えない状態になるのです。
例えばコンクリート打設を朝から打設しないと間に合わない場所で水が使えない場合、コンクリート打設は水が使える様になる(日が昇り水が溶けだす)まで打設不可能となります。(型枠内の水湿作業や鉄筋清掃等の段取りが不可能なため)つまりは工程に影響(この場合は翌日に延期が必要になるので)してくるのです。
この様な事を防止するためにも、夏は水を貯水し直射日光の当たらない部分に保管したり水温が下がるまで仮設水道から水を出し続ける。冬は水道管の保温や凍結防止の為に夜中に少量の水を(水道)より出す等の処置が必要になります。
他にも管が破裂しない様注意することが必要です
T.S
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