屋根及び階段の各部位が通常起こりうる火災時の加熱時間に
対して耐えられるように、その建築物の構造種別や部位別に耐火
性能が得られるように被覆する事が規定されています。
鉄骨造での耐火被覆材にはロックウール吹付をはじめラス下地
モルタル塗りや成型板張り等、多様な工法があります。
耐火塗料もその一つですが採用に当たっては注意が必要です。
というのも鉄骨に耐火塗料を施工すれば全て耐火性能が得ら
れる訳ではないからです。
下表は某メーカーの耐火性能1時間の場合の鉄骨の規格寸法と
被覆厚の関係を示したものです。
角型鋼管は40×40、H形鋼だとH100×50×5×7以上の鋼材サイズ
から耐火性能を得ることが可能です。
次に耐火性能が2時間の場合を見てみると
・鋼管柱:□300×300×10×15以上(被覆厚4.5mmの場合)・H形鋼柱:H300×300×10×15以上(被覆厚4.0mm)
・H形鋼梁:H400×200×8×13以上
となっています。
ということは
耐火性能2時間の梁の場合、H300×300×10×15に耐火塗料を施工しても耐火性能は得られないということになってしまいます。
耐火塗料の採用に当たっては鉄骨の使用部位と鋼材の規格と
サイズを事前に確認しておく必要がありますね。
K.N
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