標準の納まりがすべて適用されるのであれば問題は
有りませんが、合成床板でも標準ではないことがあると
いう事を認識していなければなりません。
標準ではない場合の一つを紹介します。
鉄骨造の場合、合成床板は通常、大梁で囲われたグリッドに
小梁上を通して張っていきます。
デッキの支持点が3箇所以上になる「連続張り」であれば
耐火の認定も問題ありません。
しかし、支持点が両端の2箇所となってしまうと、耐火性能を
確保するために「耐火補強筋」を流さなくてはなりません。
鉄筋が増えてしまい、手間とコストに跳ね返ってきてしまいます。
ここで、標準ではない場合の1例として、小梁が剛接合の
場合です。
鉄骨造の小梁は、通常はピン接合であり、梁の上面には
合成床板を張るのに妨げとなるものは何もありませんが、
小梁が剛接合の場合は、ボルトが出ています。
このボルトの部分は合成床板を通すことはできませんので、
デッキ受けを付け、合成床板を受けます。
この際に、この接合部が合成床板の両端部のみ支持点となる単純張りとなり、耐火補強筋を入れなければなりません。
この接合部にかかる合成床板のみ耐火補強筋を入れなければ
ならないことを忘れないようにしなければなりません。
注意しましょう。
T.F
0 件のコメント:
コメントを投稿