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2017年8月28日月曜日

国土交通白書のヨミカタ⑤

第Ⅰ部、第2章です。

第1章では、イノベーションの現状と歴史を中心に見てきましたが、第2章では、
イノベーションの取組みと課題について書いています。
イノベーションについては3つの章立てになっていますが、第2章はわたしたちにとって
最も身近な話題も盛り沢山となっています。
その中でも特に興味深いものをピックアップして取り上げていきたいと思います。

第2節
●1.国土交通省の政策
 昨年2016年は、生産性革命元年と言われています。
人口減少に伴う供給の制約や人手不足を克服する「生産性革命」を強力に推進して
いく必要があります。
そこで国は、日本再興戦略2016(閣議決定)で示しているように、Iot、AI、
ビッグデータ、ロボット、センサーの技術的ブレークスルーを活用していく事が最大の
カギです。

国土交通省においては、技術研究開発の推進、技術の効果的な活用、技術政策を
支える人材の育成などの重要な取組み、新たな国土交通省技術基本計画を今年、
3月に策定しました。

 ■生産性革命プロジェクト
 国土交通省では、2016年3月に設置した「国土交通省生産性革命本部」のもと
省を挙げて生産性向上などに向けた取組みを進めることとし、これまでに20の
先進的な「生産性革命プロジェクト」を選定、推進しています。


ここでのポイントです。
「小さなインプットでできるだけ大きなアウトプットを生み出す」

そして、こうした観点から
①新技術の開発や社会実装の推進
②既存ストックの徹底的な活用
③制度やその運用の見直し
といった工夫が講じられているものを選定しています。

 ■ 国土交通省技術津基本政策
 国土交通省は、国土交通行政における技術開発等を含む技術政策の基本的な
指針として、2021年度までを計画期間とする新たな、「国土交通省技術基本計画」を
策定しました。


この新たな計画は3つの柱があります。
①「人を主役としたIoT、AI、ビッグデータの活用」
②「社会経済的課題への対応」
③「好循環を実現する技術政策の推進」

これらを掲げ、新たな価値の創出により生産性革命、働き方改革を実現し、持続
可能な社会を目指そうとしています。

次回は、具体的な取組みについて考えていきたいと思います。

「国土交通白書」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/index.htmlを加工して作成。

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