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2017年8月21日月曜日

国土交通白書のヨミカタ①



 
6月末に平成28年度国土交通白書が公表されました。
と、いきなり言われても土木分野に比べて建築分野の方には少し馴染みが薄いかも
知れません。
国土交通白書は、国土交通行政をテーマに、国交省が取り組んでいる事業の紹介や
今後の課題、未来に向けての国土交通行政の役割について記述されています。
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/index.html

国土交通白書は、時代の移り変わりを表す指標であり、建築分野に携わる私たちに
とって身近に感じる話題も多くあって結構興味深いです。

その中でも、特に気になったものを取り上げていきます。

まず、目次から見てみると、
今年度のキーワードは、イノベーション です。
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/hakusho/h29/pdf/npmokuji.pdf

イノベーションの説明です。
イノベーションとは、単なる技術革新や新技術の開発ではなく、社会システムや
制度全体を含めて、革新・刷新することにより、新しい価値を次々と生み出して
いくことである。
続いて、本編では「イノベーションが切り拓く新時代と国土交通行政」をテーマに
海外・日本で起きたイノベーションによりライフスタイルがどのように変化したか
をまとめています。

この中では、わたしたちにとっても身近なキーワードや課題が多数出てきます。
・人口減少・少子高齢化の進展
・巨大地震や激甚化する気象災害
・加速するインフラ老朽化
これらの課題に直面する日本では、イノベーションを創出し社会実装することで、
世界に先駆けてさまざまな課題を克服すると共に、持続的な経済成長を実現する
必要があると指摘しています。
さらに、イノベーションに関わる取り組みとして、民泊をはじめとするシェアリング
エコノミーへの対応、建設分野でのICT活用などについて紹介しています。

★細かな内容を挙げればきりがありませんが、わたしが国土交通白書に興味を持った
のには大きなポイントがあります。
・建設業だけでなく、それらを取り巻く社会の動向と未来の展望が見える。
・国土交通行政における施策の元となる法律や考え方とのつながりが見える。 
こうした情報を得ることで、建設業に置かれているわたしたちの目の前にある 
課題や展望についての視野が広がるのではないかと思います。

次回は興味深いテーマを具体的に紹介していきます。
 
「国土交通白書」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/index.htmlを加工して作成。
 

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