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2017年8月25日金曜日

国土交通白書のヨミカタ④


第Ⅰ部、第1章の最終の第3節、イノベーションの歴史です。

まず、交通や輸送、通信などの進化についてです。

◆陸上交通日本では、1964年に東京・大阪間の輸送力向上に向けて、新幹線が
登場し、日帰り出張が可能になりました。


日本の新幹線の成功は、その後の世界各国での高速鉄道のきっかけにもなりました。

道路についても、高速道路網が整備され、2001年にはETCが導入されました。
2015年には、ETC2.0が導入され、運転支援と言う新しいサービスの提供が開始
されました。
現在、ETC2.0はビッグデータを活用して渋滞と事故を減らすなど、道路を賢く使う
取組みを推進しています。

◆海上交通
1967年に日本に初めてコンテナ船が就航しました。
そして現在、船舶外易定期輸送の9割がコンテナ化したと言われています。


 ◆航空交通
1970年にジャンボジェット機が登場して以降、旅客としての飛行機が身近なものと
なり、2012年にはLCCの登場により、賢く使うための利用環境が進化を遂げており、
出張や旅行をはじめとする海外との交流が増加しています。

◆スマートフォン
スマートフォンにより従来の携帯電話機能に加え、PC用のウェブサイト閲覧による
情報収集が可能になりました。

そして、2008年、iphoneの登場によりスマートフォンの普及が大きく進みました。
2015年末の普及率は72%までになっており、年々普及率は高まっています。


ある民間調査によると、大学生のほとんどがPCスキルは必要だと思っているけど
7割の学生は自分のPCスキルに自信が無い、と回答しているそうです。
そういった学生でも、スマートフォンは自分の思うまま使いこなしているという現実
があります。
また、アプリの開発、導入によってスマートフォンの普及は、関連する産業の創出や
成長にも大きく繋がっています。

◆電子商取引
インターネットによる利用拡大で電子商取引市場は右肩上がりで成長を続けています。
おなじみのアマゾンでは、商品に関する意見や感想をサイト上に自由に投稿、閲覧が
出来るレビューやおすすめ商品が表示されるサービスを提供していますが、独自の
アルゴリズム技術による効果は、アマゾンの売上高の35%を占めるそうです。

また、最近ではロボット在庫管理システムによって、倉庫や物流センターにおける
作業員不足を補完できるなど、物流システムの進化を続けています。


◆コンビニエンスストア
今でこそ当たり前にお世話になっているコンビニにも、歴史があります。
1970年代、スーパーマーケットの売上高は百貨店を抜き、小売業界の最大のシェアを
占めるようになりました。

その後、中小小売店舗法が制定され、さらに大型チェーンストアの出店規制や
営業時間規制がなされた大規模店舗小売法が制定されました。
これらを受けてコンビニはフランチャイズ方式を導入し、長時間営業、年中無休と
いう独自の経営を行い、現在まで店舗数を増やし続けてきました。


◆自動改札機
日本で始めて自動改札機を導入したのは、1927年に開業した東京地下鉄道
(現在の東京メトロ銀座線)です。
当時は10銭硬貨を入れるとロックが外れ、腕木を押すと1人だけが通れるといった
仕組みでした。
それから進化を続け、現在ではICカードによる自動改札機が導入され、利用者は
より迅速、快適に異動することが可能になっています。


★こうして、日本のイノベーションの歴史を振り返ってみると、今では自分の回りで
当たり前になっていることも、長い年月を経て進化して来たことが分かります。
その中でも、スマホ、インターネット、通販などは急激な進化を遂げた分野は、
産業の革命、まさにイノベーションであると感じます。

「国土交通白書」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/index.htmlを加工して作成。

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