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2017年8月23日水曜日

国土交通白書のヨミカタ②

では、国土交通白書の具体的な内容に入っていきたいと思います。

第Ⅰ部は、イノベーションが切り拓く新時代と国土交通行政 について書かれています。

大まかな内容として、下記のようになっています。
第1章は社会的状況とイノベーション
第2章はイノベーションに向けての取組みと課題
第3章はイノベーションから産まれる今後の展望 

日本の現状は、人口減少や高齢化といった社会背景の中で、建設業においては他の産業と
比べてもその影響が特に大きいと言われています。


建設現場で働いている技能労働者、いわゆる職人さんの高齢化や大量離職が起きて、
中長期的に担い手不足が生じることが懸念されます。
これは、白書の中でもここ数年は毎年、書かれていることであり、とても深刻な問題と
されています。

こうした問題を解決するには、イノベーションによる生産性の向上が必須です。

そうした背景の中でICTの進展に伴う、ロボットや人工知能、またIotといったものが
生産性の向上や人手不足の解消につながると期待されています。


次に、日本が直面する課題として 巨大地震、気象災害 を挙げています。
これらの災害は、生命に関わるテーマですから特に重要な課題です。


また、加速するインフラの老朽化の問題があります。
高度成長期に整備された建築物や、道路やトンネル、橋といった構築物が今後一斉に更新の
時期を迎えることで、維持管理や更新に掛かるコストが跳ね上がっていく見込みです。
これらについては、安全確保とトータルコストの縮減、平準化が必要となってきます。


こうした背景を踏まえて、現在、イノベーションの必要性が求められています。
イノベーションの経済効果の推計がされていますが、1000億円単位の効果が想定される
ものもあって、大きな期待がされています。


★わたしの周りでも、AI、Iotといったキーワードを良く耳にするようになって来ました。
これらが建築とどう繋がったら、イノベーションを起こして生産性向上に繋がるのか、まだ
良く分かりませんが、大きな可能性があるのは間違い無いのですから積極的に関わって
いきたいと思います。

「国土交通白書」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/index.htmlを加工して作成。

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